【平均年金月額の一覧表】60歳代・70歳代・80歳代・90歳以上の「リアルな年金」を紐解く
- 公的年金のしくみ
- 国民年金(1階部分)
- 厚生年金(2階部分)
- 1.9%増額へ!「モデル夫婦なら23万2784円」に
- 【カレンダーで確認】増額分が振り込まれるのはいつから?
- 【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー:4月分の年金が振り込まれるのは「6月」
- 60歳~90歳以上「厚生年金」の「みんなのリアルな年金額」
- 【60歳代】厚生年金の年金一覧表(60〜69歳)
- 【70歳代】厚生年金の年金一覧表(70〜79歳)
- 【80歳代】厚生年金の年金一覧表(80〜89歳)
- 【90歳以上】厚生年金の年金一覧表
- 60歳~90歳以上「国民年金」の「みんなのリアルな年金額」
- 【60歳代】国民年金の年金一覧表(60〜69歳)
- 【70歳代】国民年金の年金一覧表(70〜79歳)
- 【80歳代(80〜89歳)】国民年金の年金一覧表
- 【90歳以上】国民年金の年金一覧表
- 「厚生年金・国民年金の平均と個人差」60歳以上の全年齢データ総まとめ
- 【グラフ】厚生年金・国民年金《平均と個人差》
国民年金・厚生年金のモデル年金額もご紹介

【平均年金月額の一覧表】60歳代・70歳代・80歳代・90歳以上の「リアルな年金」を紐解く
2025年7月、梅雨明けの気配が感じられ、本格的な夏の訪れが目前に迫ってきました。電気代や食料品など、物価高騰が家計を圧迫する中、老後の生活を支える「公的年金」について、改めてその仕組みや受給額に関心を持つ方も多いのではないでしょうか。
2025年度の年金額は前年比1.9%増額され、モデル夫婦世帯では月額23万円超となります。しかし、これはあくまでモデルケースであり、実際の年金額は個々人の働き方によって大きく異なります。
本記事では、日本の公的年金制度の基本的な仕組みを分かりやすく解説するとともに、60歳から90歳以上の年代別に見た「リアルな平均年金額」と、男女別の平均受給額、そして各受給額帯に分布する人数の内訳まで、詳細なデータを用いて徹底的に解説します。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
公的年金のしくみ

日本の公的年金制度は「国民年金(基礎年金)」と「厚生年金」の2階建て構造です。それぞれの年金について基本を整理しましょう。
国民年金(1階部分)
・加入対象:日本に住む20歳以上から60歳未満の全ての人が原則加入
・年金保険料:全員一律(※1)
・老後の受給額:40年間欠かさず納めれば満額(※2)
※1 国民年金保険料の月額:2025年度 1万7510円
※2 国民年金(老齢基礎年金)の月額:2025年度 6万9308円
※3 第1号被保険者は農業者・自営業者・学生・無職の人など、第2号被保険者は厚生年金の加入者、第3号被保険者は、第2号被保険者に扶養されている配偶者
厚生年金(2階部分)
・加入対象:会社員や公務員、またパート・アルバイトで特定適用事業所(※4)に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
・年金保険料:収入に応じて決まり(※5)、給与からの天引きで納付
・老後の受給額:加入期間や納めた保険料により個人差あり
・被保険者:第1号~第4号に分かれる(※6)
※4 1年のうち6カ月間以上、適用事業所の厚生年金保険の被保険者(短時間労働者は含まない、共済組合員を含む)の総数が51人以上となることが見込まれる企業など
※5 保険料額は標準報酬月額(上限65万円)、標準賞与額(上限150万円)に保険料率をかけて計算されます。
※6 第1号は、第2号~第4号以外の、民間の事業所に使用される人、第2号は国家公務員共済組合の組合員、第3号は地方公務員共済組合の組合員、第4号は私立学校教職員共済制度の加入者
1.9%増額へ!「モデル夫婦なら23万2784円」に

【2025年度】厚生年金と国民年金「1.9%増額」へ
公的年金額は物価や賃金を考慮して、年度ごとに見直しがおこなわれます。
2025年度は前年より1.9%の引き上げとなり、モデル夫婦世帯(※1)は月額23万2784円。国民年金の満額(※2)は月額6万9308円です。
夫婦ともに国民年金のみ(満額と仮定)を受給する世帯の場合、2人分の合算額は13万8616円となります。
※1 男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45.5 万円)で 40 年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
※2 国民年金保険料を全期間(480カ月)納付した場合に65歳以降で受給できる年金額
【カレンダーで確認】増額分が振り込まれるのはいつから?
年金支給日は「2カ月に一度、偶数月の15日」に、前月分までの2カ月分が合算されて支給されるサイクルです。15日が土日・祝日の場合は直前の平日に前倒しとなります。
今回の改定率が適用されるのは、6月13日(金)に支給される「4月分の年金」からです。2025年の年金支給日カレンダーも見ておきましょう。
【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー:4月分の年金が振り込まれるのは「6月」
【一覧表】2025年 年金支給日カレンダー

出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」などをもとにLIMO編集部作成
年金支給日:支給対象月
・2025年4月15日(火) :2月・3月分
・2025年6月13日(金) :4月・5月分
・2025年8月15日(金) :6月・7月分
・2025年10月15日(水) :8月・9月分
・2025年12月15日(月) :10月・11月分
次では厚生労働省の一次資料をもとに、今のシニア世代がどの程度年金を受け取れているか見ていきましょう。
60歳~90歳以上「厚生年金」の「みんなのリアルな年金額」
厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、60歳~90歳以上の平均年金月額を見ていきます。89歳までは各年齢を1歳刻みで確認します。
最初に紹介するのはサラリーマンだった人が受け取る厚生年金です。なお記事内で紹介する厚生年金の月額には、国民年金部分が含まれています。
【60歳代】厚生年金の年金一覧表(60〜69歳)

【60歳代】厚生年金の年金一覧表(60〜69歳)
・60歳:厚生年金9万6492円
・61歳:厚生年金10万317円
・62歳:厚生年金6万3244円
・63歳:厚生年金6万5313円
・64歳:厚生年金8万1700円
・65歳:厚生年金14万5876円
・66歳:厚生年金14万8285円
・67歳:厚生年金14万9205円
・68歳:厚生年金14万7862円
・69歳:厚生年金14万5960円
【70歳代】厚生年金の年金一覧表(70〜79歳)

【70歳代】厚生年金の年金一覧表(70〜79歳)
・70歳:厚生年金14万4773円
・71歳:厚生年金14万3521円
・72歳:厚生年金14万2248円
・73歳:厚生年金14万4251円
・74歳:厚生年金14万7684円
・75歳:厚生年金14万7455円
・76歳:厚生年金14万7152円
・77歳:厚生年金14万7070円
・78歳:厚生年金14万9232円
・79歳:厚生年金14万9883円
【80歳代】厚生年金の年金一覧表(80〜89歳)

【80歳代】厚生年金の年金一覧表(80〜89歳)
・80歳:厚生年金15万1580円
・81歳:厚生年金15万3834円
・82歳:厚生年金15万6103円
・83歳:厚生年金15万8631円
・84歳:厚生年金16万59円
・85歳:厚生年金16万1684円
・86歳:厚生年金16万1870円
・87歳:厚生年金16万2514円
・88歳:厚生年金16万3198円
・89歳:厚生年金16万2841円
【90歳以上】厚生年金の年金一覧表

【90歳以上】厚生年金の年金一覧表
・90歳以上:厚生年金16万721円
65歳以降の各年齢の平均月額は、14万円~16万円の間におさまっています。
一般的な年金受給開始年齢は65歳です。
64歳までの受給権者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢が引き上げられたため、報酬比例部分のみ受給している人や、繰上げ受給(※)をしている人の年金額となるため、低くなっています。
※繰上げ受給:老齢年金を60歳~64歳までで前倒しして受け取ること。繰上げた月数に応じて年金が減額(0.4%/月)され、一度決まった減額率は生涯変わりません。
60歳~90歳以上「国民年金」の「みんなのリアルな年金額」
国民年金についても見ていきましょう。自営業や専業主婦だった人などで、厚生年金に一度も加入したことがない人が、支給要件(※)を満たす場合に受け取る年金額です。
※老齢基礎年金の支給要件:受給資格期間(保険料納付済期間と保険料免除期間などの合算)が10年以上あること。かつて受給資格期間は25年でしたが、2017(平成29)年8月1日から10年に短縮されています。
【60歳代】国民年金の年金一覧表(60〜69歳)

【60歳代】国民年金の年金一覧表(60〜69歳)
・60歳:国民年金4万3638円
・61歳:国民年金4万4663円
・62歳:国民年金4万3477円
・63歳:国民年金4万5035円
・64歳:国民年金4万6053円
・65歳:国民年金5万9599円
・66歳:国民年金5万9510円
・67歳:国民年金5万9475円
・68歳:国民年金5万9194円
・69歳:国民年金5万8972円
【70歳代】国民年金の年金一覧表(70〜79歳)

【70歳代】国民年金の年金一覧表(70〜79歳)
・70歳:国民年金5万8956円
・71歳:国民年金5万8569円
・72歳:国民年金5万8429円
・73歳:国民年金5万8220円
・74歳:国民年金5万8070円
・75歳:国民年金5万7973円
・76歳:国民年金5万7774円
・77歳:国民年金5万7561円
・78歳:国民年金5万7119円
・79歳:国民年金5万7078円
【80歳代(80〜89歳)】国民年金の年金一覧表

【80歳代(80〜89歳)】国民年金の年金一覧表
・80歳:国民年金5万6736円
・81歳:国民年金5万6487円
・82歳:国民年金5万6351円
・83歳:国民年金5万8112円
・84歳:国民年金5万7879円
・85歳:国民年金5万7693円
・86歳:国民年金5万7685円
・87歳:国民年金5万7244円
・88歳:国民年金5万7076円
・89歳:国民年金5万6796円
【90歳以上】国民年金の年金一覧表

【90歳以上】国民年金の年金一覧表
・90歳以上:国民年金5万3621円
65歳以降の国民年金の平均月額はいずれの年齢も5万円台となりました。60歳~64歳までは、繰上げ受給中の人の年金額となるため4万円台と低めです。
ここまでは年齢ごとの平均年金月額を見てきました。次では60歳以上のすべての受給権者について、年金額の平均や個人差について確認します。
「厚生年金・国民年金の平均と個人差」60歳以上の全年齢データ総まとめ
ここからは、厚生年金と国民年金の平均と個人差を、60歳以上の全年齢の受給権者のデータで見ていきます。
【グラフ】厚生年金・国民年金《平均と個人差》

【グラフ】厚生年金・国民年金《平均と個人差》
【国民年金】平均年金月額
・〈全体〉平均年金月額:5万7584円
・〈男性〉平均年金月額:5万9965円
・〈女性〉平均年金月額:5万5777円
【厚生年金】平均年金月額
※国民年金部分を含む
・〈全体〉平均年金月額:14万6429円
・〈男性〉平均年金月額:16万6606円
・〈女性〉平均年金月額:10万7200円
国民年金の場合、全体、男女ともに平均月額は5万円台です。受給額ゾーンごとにみると「6万円以上~7万円未満」が男女ともに最も多くなっており、満額に近い金額を受け取れている人が多いことも分かります。
厚生年金の平均月額は全体で14万円台でした。男女別にみると男性は16万円台、女性は10万円台です。国民年金のみを受け取る場合よりも受給額は手厚い傾向にはありますが、3万円未満の低年金となる人から、25万円以上の高額受給となる人まで個人差があります。
老後の年金受給額は現役時代の働き方や収入が反映されるため、個人差が出ます。「自分の年金はいくらだろう」と思った人は、ねんきんネットやねんきん定期便を活用して、見込み額を把握しておきましょう。
なお、年金を受け取っている人は、日本年金機構から届く「年金額改定通知書」「年金振込通知書」で確認ができます。次で昨年の発送スケジュールを見てみましょう。
まとめにかえて
本記事では、公的年金制度について解説してきました。
実際の平均年金受給額についても確認してきましたが、受け取り額には個人差があります。受給金額についてはしっかり把握しておきましょう。
もしも、理想とする老後生活に向けて受給予定の金額で不足が発生しそうな場合は今の内から自助努力に努めましょう。
NISAやiDeCoなどの制度を活用する方もいらっしゃいますし、すべて現金だけで準備していくという方もいます。
今後の物価上昇の影響も加味しながらどんな手段が最適なのか確認してみましょう。
参考資料
・厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします ~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
・日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
・日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
・日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
・厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
・日本年金機構「年金の繰上げ受給」
・日本年金機構「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)
・日本年金機構「改定後の年金額のお知らせ(年金額改定通知書)は、いつ送付されますか。」
・日本年金機構「令和7年度の年金額および年金生活者支援給付金支給金額の改定について」