【年金生活者支援給付金】次回8月15日「申請しないともらえない」年金に上乗せされる給付金「具体的な請求方法とは?」
「厚生年金(国民年金含む)平均年金月額は約14万円」年金に上乗せでもらえる【年金生活者支援給付金】について解説します。

【年金生活者支援給付金】次回8月15日「申請しないともらえない」年金に上乗せされる給付金「具体的な請求方法とは?」
来月8月15日は年金支給日ですが、現代のシニア世代はどれくらいの年金を受け取っているのでしょうか。
厚生労働省によると、厚生年金の全体の平均年金月額は14万6429円(国民年金部分を含む)です。

【国民年金・厚生年金】年金月額階級別老齢年金受給権者数(男女別)
働き方や加入期間、収入によって大きなバラツキがある厚生年金ですが、そんな年金に「上乗せ」ができる「年金生活者支援給付金」について解説します。
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【年金生活者支援給付金】「収入、所得合計が一定基準以下などの要件あり」
「年金生活者支援給付金」は基礎年金を受給している人が、年金等の収入や所得の合計額が一定基準以下である場合に受け取れるお金です。
年金生活者支援給付金は3種類

出所:厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
「老齢年金生活者支援給付金」の支給要件
老齢年金生活者支援給付金の対象は、下記の支給要件をすべて満たす方です。
・65歳以上の老齢基礎年金の受給者
・同一世帯の全員が市町村民税非課税
・前年の公的年金等の収入金額(※1)とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は88万9300円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は88万7700円以下(※2)
※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で78万9300円を超え88万9300円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で78万7700円を超え88万7700円以下である方には「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。
「障害年金生活者支援給付金」の支給要件
・障害基礎年金の受給者である
・前年の所得(※)が472万1000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
※ 障害年金等の非課税収入は除く
「遺族年金生活者支援給付金」の支給要件
・遺族基礎年金の受給者である
・前年の所得(※)が472万1000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
※ 遺族年金等の非課税収入は除く
いずれの年金生活者支援給付金にも、前年の所得額が支給要件として関わっています。
【年金生活者支援給付金】2025年度の給付基準額とは?
年金生活者支援給付金は、公的年金と同様に毎年度、物価変動に応じて支給額の見直しが行われます。
2025年度の給付額は前年度より2.7%増額となっています。
2025年度「年金生活者支援給付金」給付基準額は2.7%増額

出所:日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
・老齢年金生活者支援給付金:5450円
・障害年金生活者支援給付金:障害等級1級6813円・2級5450円
・遺族年金生活者支援給付金:5450円
老齢年金生活者支援給付金のみ、上記の基準額をもとに保険料納付済期間や免除期間に応じて実際の給付額が計算されるため、個人差が出ます。
【年金生活者支援給付金】申請しないともらえない「具体的な請求手続きとは?」
年金生活者支援給付金を受け取るためには「請求手続き」が必要です。
ここでは、これから65歳になり「新たに老齢年金を受け取り始める人」と、「既に年金を受給中の人」について、手続き方法を整理してお伝えします。
新たに老齢年金を受け取り始める人

年金生活者支援給付金請求書(はがき型)
・65歳になる3カ月前に、年金受給に必要な「年金請求書(事前給付用)」に同封されて、「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が届きます
・必要事項を記入し、受給開始年齢の誕生日の前日以降に、年金請求書と併せて年金事務所に提出します
すでに年金受給中の人
・毎年9月の第1営業日から「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が順次郵送されます
・必要事項を記載し、切手を貼ってポストに投函します

年金生活者支援給付金請求手続きのご案内
原則として、請求した月の翌月分からの支給となります。なお、一度請求書を提出すれば支給要件を満たす限り2年目以降の手続きは不要で、継続して受給することができます。
【ねんきんネット】年金見込み額の確認
将来どのくらいの年金がもらえそうか、気になりますよね。ご自身の年金見込み額を把握するには「ねんきんネット」を活用するのがおすすめです。
今後加入の年金制度、収入・加入期間、受給開始年齢などの条件を入力して、年金見込み額のシミュレーションも可能です。

出所:日本年金機構「「ねんきんネット」による年金見込額試算」
「ねんきんネット」は、パソコンやスマートフォンから原則24時間365日アクセスが可能です。「ねんきん定期便」の閲覧もできますので、ぜひ活用してみてください。
「知ること」が安心につながる!まずは自分が対象かどうか確認を
今回は、現在のシニア世代が受け取っている年金額、そして年金に上乗せして受け取れる年金生活者支援給付金について詳しく解説しました。年金生活者支援給付金は、年金収入が一定基準以下の方を対象とした、老齢・障害・遺族の3種類がある「年金の上乗せ」制度です。この給付金を受け取るためには、ご自身での申請手続きが必須であり、忘れずに手続きを行うことが非常に大切です。年金制度は複雑に感じられるかもしれませんが、ご自身が利用できる制度を知り、適切に手続きをすることで、より安心して老後を過ごすことができます。ぜひ、今回の情報を参考に、ご自身の状況に合った制度活用を検討し、快適なセカンドライフを築いていきましょう。
参考資料
・厚生労働省「「年金生活者支援給付金制度」について」
・厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
・日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
・厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
・日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
・日本年金機構「年金生活者支援給付金請求手続きのご案内リーフレット」
・日本年金機構「「ねんきんネット」による年金見込額試算」