エアコンを使わないドイツ人、35℃の酷暑日はどうしているのか?
日本に住んでいた頃、夏と言えば扇風機とエアコンが手放せなかった私だが、今住んでいるドイツの部屋にはエアコンも扇風機もない。友人宅に遊びに行った時もめったに見かけることがなく、あってもせいぜい小さな卓上扇風機だった。それもそのはずで、私の住んでいるニーダーザクセン州は日本の最北端である択捉島よりもさらに北に位置する。実際夏も30℃に達する日は少なく、7月も19~26℃の日が多い。

撮影:幸田詩織
しかし、昨今ヨーロッパでも酷暑を記録する日が増えており、これほど涼しいはずの北ドイツでも35℃を超える日が出てきてしまっている。決して涼しいとは言い難い日を、現地の人々はどのように過ごしているのか不思議に思い、調べたり聞いてみることにした。
湿度が低ければ日陰は快適

水辺も涼しいため、公園内の河辺などでピクニックをする人も。
友人らに話を聞いてみると、夏はみな外で過ごしていることが多いことが分かった。前述したように近年の北ドイツの夏は、暑い日だと35℃になることもあるが、日本と大きく違う点がある。それが「湿度」だ。ドイツの夏は非常に乾燥している。湿度が低いと、気温が高くてもかなり快適になるのだ。直射日光下ではじりじりと焼かれるような感覚になるが、木陰や建物の影に行くと一変し、とても涼しいことに気づく。

高緯度地域のため夏は22時ごろまで明るく、川辺で遊ぶ人がたくさんいる。
またドイツの部屋は長い冬の環境に適するように作られているため非常に断熱性が高い。西日などが当たると日中は部屋にいられないほど暑くなる。そのため、話を聞いた友人の多くは、外に出て木陰で休んだり、川や湖で泳いだり、屋根のある屋外でビールを飲んだりしているそうだ。また熱帯夜とも縁遠く、日が沈めば気温も低くなるため、窓を開けておけば夜は快適というわけだ。
暑くなる頃には「家にいない」

ドイツ近郊のバカンス地にしばしばあるStrandkorb(屋根付きのベンチ)。半個室のようになっており、海を見ながらのんびりできる。
また家にエアコンがない大きな理由のもう一つは、バカンスだ。