「おひとりさま」の貯蓄事情!【20歳代から70歳代まで】平均・中央値はいくら?みんなどれくらい資産を持ってるの?

単身世帯の平均貯蓄額を一覧表でチェック!

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「おひとりさま」の貯蓄事情!【20歳代から70歳代まで】平均・中央値はいくら?みんなどれくらい資産を持ってるの?

近年、日本の世帯構成には、顕著な変化が見られています。2000年以降、全体として増加傾向が続いていますが、二人以上世帯はおおむね横ばいか、やや下降気味である一方、単身世帯の数が年々増加しています。

単身世帯が総世帯に占める割合は、2000年の27.6%から2020年には38.0%まで上昇し、全体の約4割の世帯が「おひとりさま」となっている現状があります。

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単身世帯数と二人以上世帯数の推移

10月17日は「貯蓄の日」とされ、資産形成や家計の見直しを考える良いタイミングです。

本記事では、現代に数多く存在する「おひとりさま世帯」の年代別貯蓄額の平均値・中央値から実態を確認していくとともに、貯蓄額を考える上で大切なポイントを説明していきます。ぜひ、今後の資産設計の参考にしてください。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

20歳代から70歳代までの「おひとりさま」の貯蓄事情!みんないくら持ってる?

まずはじめに、20歳代から70歳代における「おひとりさま」の貯蓄事情を見ていきます。

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おひとりさま世帯における貯蓄額の平均値・中央値及び金融資産非保有割合

【20歳代】

・平均値:161万円

・中央値:15万円

・平均値と中央値の差:146万円

・金融資産非保有:36.6%

【30歳代】

・平均値:459万円

・中央値:90万円

・平均値と中央値の差:369万円

・金融資産非保有:33.4%

【40歳代】

・平均値:883万円

・中央値:85万円

・平均値と中央値の差:798万円

・金融資産非保有:33.3%

【50歳代】

・平均値:1087万円

・中央値:30万円

・平均値と中央値の差:1057万円

・金融資産非保有:40.2%

【60歳代】

・平均値:1679万円

・中央値:350万円

・平均値と中央値の差:1329万円

・金融資産非保有:27.7%

【70歳代】

・平均値:1634万円

・中央値:475万円

・平均値と中央値の差:1159万円

・金融資産非保有:27.0%

知っておきたい「平均値」と「中央値」の差!両者はなにが違うの?

統計結果を見ると、どの世代においても「平均値」と「中央値」には大きな差があることがわかります。そこで、平均値と中央値とは、どのような値を指すのかを説明した上で、なぜこのような差が生じるのかを考えていきます。

平均値とは

平均値とは、全員の貯蓄額をすべて足し合わせ、その合計を人数で割り算した金額です。 この指標は、他と比較して飛び抜けて高額な資産を保有している人がいた場合、大きく引き上げられる特性があります。

例えば、「1万円、 2万円、 3万円、 4万円、 1000万円」という5人のデータがあった場合、平均値は「約202万円」となります。多くの人の「平均」の実感とは、少し離れた金額になっていることがわかります。

中央値とは

中央値とは、全員を貯蓄額の少ない順に並べたとき、ちょうど真ん中にくる人の金額を指します。

平均値とは違い、一部の極端な値に影響されにくいため、より実感に近い「世の中のど真ん中」の数値を示してくれます。

先ほどと同じ「1万円、 2万円、 3万円、 4万円、 1000万円」のデータで考えると、真ん中に位置するのは「3万円」です。「この金額より多い人と少ない人が、ちょうど半々いる」という実態に近いラインが中央値です。

平均値と中央値からわかること

改めて統計データを見ると、全ての世代で平均値が中央値を大きく上回っており、60歳代ではその差が1300万円以上にも達しています。

この結果は、「ごく一部の富裕層が平均値を大きく引き上げている」ということを明確に示しています。そして、世帯の半数以上は、「平均値」には遠く及ばないというのが現実なのです。

また、「老後2000万円問題」を基準にすると、現実はより厳しいことがわかります。中央値はもちろん、平均値でさえ2000万円には遠く及んでおらず、この水準をクリアできている人はごく僅かだと考えられます。

金融資産非保有世帯の割合

この構造をさらに裏付けるのが、「金融資産非保有世帯」の割合です。

金融資産非保有世帯とは、文字通り貯蓄が全くない世帯を指しますが、おひとりさま世帯の場合、どの年代でも25%を超えており、4人に1人以上が貯蓄ゼロという状況であることがわかります。

この割合は二人以上世帯と比べても高く、貯蓄にまで手が回らない、あるいは関心が低い層が一定数いることがうかがえます。

このことからも、おひとりさま世帯には「貯蓄がほとんどない(または、全くない)グループ」と「高額な貯蓄を持つグループ」が明確に分かれており、この二極化が平均値と中央値の大きな差として表れていることがわかります。

【老後に向けた目標】自分に必要な貯蓄額ってどうやって決めればいい?

統計結果が示す通り、おひとりさま世帯の貯蓄額は極めて多様であり、「一般的」や「平均的」という表現で一括りで考えることは難しくなっています。

そこで、自分の貯蓄額をどのように考えたら良いのか、適切な貯蓄額を決めるポイントをお伝えしていきます。

現在と将来における収支の確認

貯蓄額を考える上で最も基本となるのが、自分自身の「収支」を正確に把握することです。収入と支出のバランスは個人によって大きく異なるため、一般的な基準値に頼るのではなく、自分の状況を客観的に分析する必要があります。

特に現代社会では、正社員、契約社員、フリーランス、複業など多様な働き方が広がっており、収入体系や社会保険の加入状況、将来受け取る年金額まで、個人差が非常に大きくなっています。

おひとりさま世帯では、この収支バランスを自分一人で管理していく必要があるため、より正確な把握が求められます。

具体的な確認方法としては、まず以下の3点を月単位で算出してみましょう。

・現在の収入

・将来の収入見込み(特に年金受給額)

・月間の支出額

これらの金額を確認することによって、毎月の黒字額や赤字額が明確になり、自分の経済状況を客観視できるようになります。また、不要な支出が見つかれば削減できる可能性も高まり、効率的な貯蓄計画の第一歩となります。

ライフプランの具体化

貯蓄額を考える上で、欠かせないことがライフプランの具体化です。

具体的には、「いつ(年齢)」「何のために(ライフイベント)」「いくら必要か(費用)」という3つの要素を明確にしていきます。これにより、現実的な貯蓄目標額が定まり、そこから逆算して月々の貯蓄額などを決定することができます。

明確な目標がないままでは、「とにかく節約しなければ」という漠然とした不安に駆られ、モチベーションの維持が難しくなりがちです。

しかし、「いつまでに、いくら貯める」という具体的な道筋が見えれば、ライフイベントの実現に向けた前向きな気持ちで、貯蓄に取り組めるようになります。

将来の資金計画は、金融庁の「ライフプランシミュレーター」などのツールを活用するのもよいでしょう。

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ライフプランシミュレーター参考図

まとめ

現代日本では、単身世帯が増加傾向にあり、「おひとりさま」が珍しくない時代となりました。

しかし、おひとりさま世帯の貯蓄事情としては、全ての年代で平均値と中央値の間に大きな乖離があり、「持っている人」と「持っていない人」とで、大きな二極化が存在しています。

そのため、貯蓄額は「一般的に」と考えるのではなく、自分自身の経済状況を客観的に見て、個人に合った金額設定をすることが重要となります。

ご自身の収支バランスを正確に把握し、具体的なライフプランに基づいた貯蓄目標を設定することが、「適切な貯蓄額」を持つための第一歩です。

平均値や中央値はあくまで参考値でしかなく、大切なことは、自分のライフスタイルや将来設計に基づいた、資産計画です。

ぜひ、今回の記事を参考に、あなたのライフプランに基づいた貯蓄額を考えた上で、貯蓄計画を立ててみてください。

参考資料

・内閣府「単身世帯の世帯構造の変化と消費動向」

・J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」

・金融庁「ライフプランシミュレーター」