「アスクル」サイバー攻撃で受注・出荷停止 なぜ日本企業は相次ぎ狙われる?
ネット通販大手の「アスクル」は、ランサムウエアに感染したとして、通販サービスの受注や出荷を停止しました。今、日本企業が相次いで、サイバー攻撃を受けています。
アスクルは、システムが、身代金を要求する不正プログラム「ランサムウエア」に感染したとして、現在、企業向けオフィス用品を扱う「ASKUL」や、個人向けの日用品を扱う「LOHACO」などの通販サービスの受注や出荷を停止しています。
すでに注文されている商品についても、出荷がキャンセルされるほか、返品やカタログの申し込みなども停止するとしています。
復旧の見通しはまだ立っていません。
個人情報や顧客データなどの流出については、現在調査中だということです。
アスクルは「多大なるご迷惑、ご心配をおかけし、誠に申し訳ございません」とコメントしています。
■無印良品のネットストアにも影響が 配送を一部委託
アスクルのシステム障害で、生活雑貨などを販売する「無印良品」にも影響が出ています。

MUJIのリリース 日テレNEWS NNN
無印良品は、ネットストアの配送の一部を、アスクルの子会社に委託していて、影響を確認するため、ネットストアの全てのサービスと、「MUJIアプリ」からの商品購入などを停止しています。
再開の予定は未定としています。
店舗への配送には影響がなく、通常通りの営業を行っているということです。
■相次ぐ日本企業へのサイバー攻撃 なぜ日本企業は狙われる?
ランサムウエア感染によるシステム障害は、先月、アサヒグループホールディングスでも起きていて、日本企業が相次いで狙われています。

アサヒ本社 日テレNEWS NNN
セキュリティーシステムを企業に提供する「日本プルーフポイント」の増田幸美さんによると、詐欺メールによるサイバー攻撃は今年に入って急増しており、その8割以上が日本に向けられたものだといいます。
急増している理由として、増田さんは、ランサムウエア感染の経路として使われる詐欺メールが、生成AIの進化で「なめらかな日本語」で大量に作り出せるようになったことを挙げています。

専門家・増田幸美さん 日テレNEWS NNN
これまでは、ハッカーが「なめらかな日本語」でメールを製作することが難しく、日本人も見破りやすかったため、被害が相次ぐことはありませんでした。
一方で、被害の少なさにより、日本は詐欺メールへの対策が他国と比べて非常に遅れているということです。
そのため、生成AIが進化した今、「狙いやすい標的」として日本に対する攻撃が増えていると話します。
さらに、日本の特徴として、さまざまなシステムを効率化のため、統合し一元管理している企業が多く、ハッカーにとっては一度侵入できれば大規模な被害を与えやすい対象として狙われている面もあるといいます。
増田さんは、システム統合の際は同時にセキュリティーの強化も重要だと警鐘を鳴らしています。