【12月の年金支給前に確認】年金受給者がもらえる“上乗せ給付金”の条件とは|12月15日の支給日を前に、老後資金の見直しポイントを整理
老後資金に関わる「リバースモーゲージ・リースバック」も慎重に

【12月の年金支給前に確認】年金受給者がもらえる“上乗せ給付金”の条件とは|12月15日の支給日を前に、老後資金の見直しポイントを整理
11月は「ねんきん月間」。日本年金機構と厚生労働省が中心となり、公的年金制度の普及と理解促進が進められています。
街中では冬支度が始まり、光熱費や医療費の増加など、シニア世帯の家計負担が気になる季節です。
そんな中、要件を満たす年金受給者は「年金生活者支援給付金」がもらえます。
年金生活者支援給付金は、低年金者や所得が一定以下の方に偶数月に支給される給付金で、老齢・障害・遺族の3種類があります。基準額は月額5450円で、支給月には約1万円が年金に上乗せされるため、家計の助けになる制度です。
持ち家がある方は、リバースモーゲージやリースバックという老後資金対策もあります。老後不安を解決できる可能性がありますが、それぞれの特徴と注意点を知り、慎重に判断することが大切です。
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【支給要件を確認】年金生活者支援給付金の受給対象者とは
年金生活者支援給付金は、公的年金の上乗せとして支給される給付金です。

年金生活者支援給付金の種類と受給対象者
「老齢」「障害」「遺族」の3種類があり、それぞれ支給要件が設定されています。対象者は、年金事務所への請求手続きを経て、偶数月に公的年金の上乗せとして給付金を受け取れます。
【いくらもらえる?】年金生活者支援給付金の支給額と支給日
公的年金は偶数月に支給され、年金生活者支援給付金も同様です。具体的な金額は以下のとおりです。
・老齢年金生活者支援給付基準額(月額):5450円※
・障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円
・遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円
保険料納付済期間に基づく額(月額) =5450円×保険料納付済期間÷被保険者月数480月
保険料免除期間に基づく額(月額)=1万1551円×保険料免除期間÷被保険者月数480月

年金生活者支援給付金の支給額一覧
たとえば、受給できる月額が5450円の場合、1回の支給で約1万円が年金に上乗せされます。家計負担を幾分軽減してくれるため、要件に該当する方は忘れずに申請しましょう。
老後資金対策になる?リバースモーゲージとリースバックの注意点
持ち家がある方にとって、老後資金を用意する手段がリバースモーゲージとリースバックです。それぞれどのような特徴があり、どのようなデメリットがあるのかを確認しましょう。
リバースモーゲージについて
リバースモーゲージは、自宅を担保に金融機関から融資を受ける制度です。高齢者が住み慣れた自宅に住み続けながら、その不動産価値を現金化できます。毎月定額または一括で融資を受け、契約者が亡くなった後に自宅を売却して返済する仕組みです。

リバースモゲージの仕組み
メリットとしては、住み慣れた自宅に住み続けながら、老後資金を確保できる点が挙げられます。毎月の返済負担がなく、年金収入を補完する資金として活用できます。また、相続人が返済すれば自宅を残すことも可能です。
一方デメリットとしては、長生きすると融資限度額に達してしまう可能性があります。
リースバックについて
リースバックは、自宅を不動産会社に売却した後、その会社と賃貸借契約を結んで同じ家に住み続ける仕組みです。所有権は移転しますが、賃借人として居住を継続できます。売却代金は一括で受け取ることができ、まとまった資金が手に入ります。

リースバックの仕組み
メリットは、まとまった現金を一括で得られることと、固定資産税や修繕費などの所有者としての負担がなくなる点です。また、将来的に買い戻しが可能な契約もあります。
デメリットとしては、毎月の家賃支払いが発生し、長期的には支払総額が売却額を上回る可能性が挙げられます。また、売却価格は市場価格より低めに設定されることが一般的です。賃貸借契約には期間の定めがあり、更新できない場合は退去を求められるリスクもあります。
このように、リバースモーゲージとリースバックともに、さまざまなリスクを孕んでいます。安易に利用するのではなく、サービスのデメリットやリスクも踏まえたうえで、慎重に判断しましょう。
【12月前に準備を】制度活用で冬の家計を守る
年金生活者支援給付金は老齢・障害・遺族の3種類があり、要件を満たせば月額5450円程度が年金に上乗せされます。何もしなければ受給できないため、申請を忘れずに行いましょう。
持ち家を活用した老後資金対策としては、自宅を担保に融資を受けるリバースモーゲージと、売却後も賃貸で住み続けるリースバックがあります。リバースモーゲージは長生きすると融資限度額に達する場合も考えられます。
いずれも慎重な判断が必要で、デメリットやリスクを十分に理解したうえで利用を検討しましょう。
参考資料
・厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
・厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から1.9%の引上げです~」
・岸和田市「リバースモーゲージ」
・東京都「リースバックって何?家を売っても住み続けられるの?」