ふつうの人は「年金」をいくらもらってる?【2025年度に65歳になる人】「公的年金加入履歴・男女別」5パターンの年金額例を解説!
- 【年金制度の仕組み】加入対象・年金保険料・受給額は?
- 年金制度は「国民年金+厚生年金」の2階建て構造
- 1階部分《国民年金》
- 2階部分《厚生年金》
- 【年金支給日カレンダー】2025年度&2026年度前半の年金支給日はいつ?
- 【2025年度の年金額】前年度よりも1.9%増額に
- 2025年度の国民年金と厚生年金の年金額例
- 【2025年度に65歳になる人】「公的年金加入履歴・男女別」5パターンの年金額例
- パターン①:男性・厚生年金期間中心
- パターン②:男性・国民年金(第1号被保険者)期間中心
- パターン③:女性・厚生年金期間中心
- パターン④:女性・国民年金(第1号被保険者)期間中心
- パターン⑤:女性・国民年金(第3号被保険者)期間中心
- 【厚生年金・国民年金】男女別の「平均年金月額」はいくら?
- 厚生年金《平均月額の男女差・個人差》
- 国民年金《平均月額の男女差・個人差》
- 【本人が年金の相談に行けないとき】家族や友人が代わりに相談に行ってもOK?
- Q 家族や友人が代わりに相談に行けますか?
- 老後の生活設計を立てるために「年金情報」の確認を
【年金カレンダー】2025年度&2026年度前半の年金支給日はいつ?

ふつうの人は「年金」をいくらもらってる?【2025年度に65歳になる人】「公的年金加入履歴・男女別」5パターンの年金額例を解説!
深まりゆく秋の気配とともに、日ごとに肌寒さが身に染みる時節となりました。
次回の年金支給日である12月15日(月)が近づくにつれ、老後の生活を支える「公的年金」について考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
将来いくら受け取れるのか、国民年金と厚生年金の違い、そして男女間の受給額の差など気になることもあるでしょう。
そこで今回は、年金制度の仕組みや「平均年金月額」、2025年度に65歳になる人の「公的年金加入履歴・男女別」で5パターンの年金額例を解説します。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【年金制度の仕組み】加入対象・年金保険料・受給額は?
日本の公的年金には、老齢年金の他、ケガや病気で仕事や生活などが制限されるようになった場合に受給できる「障害年金」、一家の生計の担い手にまさかのときがあった場合に受給できる「遺族年金」という、3つの保障機能があります。
「年金」と聞くと、リタイア後に受け取る「老齢年金」をイメージする人が多いかもしれませんね。
年金制度は「国民年金+厚生年金」の2階建て構造
「2階建て構造」と呼ばれるそのしくみは、1階部分の「国民年金(基礎年金)」と2階部分の「厚生年金」から成り立ち、現役時代の働き方や過ごし方が、将来の年金水準を大きく左右する性質を持っています。
ここでは、「国民年金」と「厚生年金」の基本とあわせて、それぞれの「老齢年金の受給額」についても整理しておきましょう。

1階部分《国民年金》
加入対象者は?
・原則として日本に居住する20歳から60歳未満の全員(職業や国籍は問わない)
年金保険料は?
・全員一律、ただし年度ごとに改定あり(※1)
老齢年金の受給額は?
・保険料を全期間(480カ月)納付すれば、65歳以降で満額(※2)の老齢基礎年金を受給できる
※1 国民年金保険料:2025年度月額は1万7510円
※2 国民年金(老齢基礎年金)の満額:2025年度月額は6万9308円
2階部分《厚生年金》
加入対象者は?
・会社員や公務員、またパート等で特定適用事業所(※3)に働き一定要件を満たした人(国民年金に上乗せで加入)
年金保険料は?
・収入に応じて(上限あり)変わる(※4)
老齢年金の受給額は?
・加入期間や納付した保険料により個人差が出る
このように、国民年金と厚生年金では、加入対象となる人、年金保険料の決まり方、老齢年金額の計算方法などが異なります。
そのため、現役時代の年金加入履歴により、実際に受け取る老齢年金額にはおのずと個人差が出てくるのです。
※3 特定適用事業所:1年のうち6カ月間以上、適用事業所の厚生年金保険の被保険者(短時間労働者は含まない、共済組合員を含む)の総数が51人以上となることが見込まれる企業など
※4 厚生年金の保険料額:標準報酬月額(上限65万円)、標準賞与額(上限150万円)に保険料率をかけて計算される
【年金支給日カレンダー】2025年度&2026年度前半の年金支給日はいつ?
公的年金は、原則として「偶数月の15日(※5)」に、支給月の前々月分と前月分の2カ月分を合算して支給されます(後払い方式)。
2025年度の「年金支給日」と「支給対象」の年金は以下の通りです。
・2025年6月13日(金) :4月・5月分
・2025年8月15日(金) :6月・7月分
・2025年10月15日(水) :8月・9月分
・2025年12月15日(月) :10月・11月分
・2026年2月13日(金):12月・1月分
・2026年4月15日(水):2月・3月分
※5 「15日」が土日・祝日の場合は直前の平日に前倒しされる
【2025年度の年金額】前年度よりも1.9%増額に

2025年度の年金額の例
2025年度の年金額は、前年度から1.9%の引き上げとなっており、6月に支給された「4月・5月分の年金」から増額率が適用されています。
2025年度の国民年金と厚生年金の年金額例
・国民年金(老齢基礎年金(満額):1人分):6万9308円(+1308円)
・厚生年金(夫婦2人分):23万2784円(+4412円)
※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)
※厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
厚生労働省は今回の年金改定の公表にあたり、「多様なライフコースに応じた年金額」として現役時代の働き方や収入ごとの年金額例を提示しています。
【2025年度に65歳になる人】「公的年金加入履歴・男女別」5パターンの年金額例
年金加入期間や収入により、どのように年金額が変わっていくのでしょうか。
厚生労働省は、2025年度の年金額改定内容とともに、現役時代の年金加入状況や年収ごとの年金額例を、「多様なライフコースに応じた年金額」として公表しました。
具体的には、「2025年度に65歳になる人の場合」の年金額の概算が、公的年金加入履歴の類型・男女別に「合計5パターン」提示されています。
パターン①:男性・厚生年金期間中心
年金月額:17万3457円
・平均厚生年金期間:39.8年
・平均収入:50万9000円※賞与含む月額換算。以下同じ。
・基礎年金:6万8671円
・厚生年金:10万4786円
パターン②:男性・国民年金(第1号被保険者)期間中心
年金月額:6万2344円
・平均厚生年金期間:7.6年
・平均収入:36万4000円
・基礎年金:4万8008円
・厚生年金:1万4335円
パターン③:女性・厚生年金期間中心
年金月額:13万2117円
・平均厚生年金期間:33.4年
・平均収入:35万6000円
・基礎年金:7万566円
・厚生年金:6万1551円
パターン④:女性・国民年金(第1号被保険者)期間中心
年金月額:6万636円
・平均厚生年金期間:6.5年
・平均収入:25万1000円
・基礎年金:5万2151円
・厚生年金:8485円
パターン⑤:女性・国民年金(第3号被保険者)期間中心
年金月額:7万6810円
・平均厚生年金期間:6.7年
・平均収入:26万3000円
・基礎年金:6万7754円
・厚生年金:9056円
上記はあくまでも年金額の例ですが、厚生年金の加入期間が長く、収入が高いほど、老後に受け取る年金額は多くなる傾向が見られます。
また、国民年金と厚生年金のどちらを中心に加入していたのかが、年金水準に大きな影響を与えていることも見て取れます。
【厚生年金・国民年金】男女別の「平均年金月額」はいくら?
老後に受け取る年金額は、現役時代の年金加入状況により人それぞれです。
ここでは、60歳~90歳以上のすべての受給権者について、厚生年金と国民年金の受給額分布を見ていきます。

【厚生年金・国民年金】男女別の「平均年金月額」と「個人差」
厚生年金《平均月額の男女差・個人差》
厚生年金の平均年金月額は、全体では14万6429円でした。男女別は下記のとおりです。
・〈男性〉平均年金月額:16万6606円
・〈女性〉平均年金月額:10万7200円
※国民年金部分を含む
年金月額階級ごとの受給者数
・1万円未満:4万4420人
・1万円以上~2万円未満:1万4367人
・2万円以上~3万円未満:5万231人
・3万円以上~4万円未満:9万2746人
・4万円以上~5万円未満:9万8464人
・5万円以上~6万円未満:13万6190人
・6万円以上~7万円未満:37万5940人
・7万円以上~8万円未満:63万7624人
・8万円以上~9万円未満:87万3828人
・9万円以上~10万円未満:107万9767人
・10万円以上~11万円未満:112万6181人
・11万円以上~12万円未満:105万4333人
・12万円以上~13万円未満:95万7855人
・13万円以上~14万円未満:92万3629人
・14万円以上~15万円未満:94万5907人
・15万円以上~16万円未満:98万6257人
・16万円以上~17万円未満:102万6399人
・17万円以上~18万円未満:105万3851人
・18万円以上~19万円未満:102万2699人
・19万円以上~20万円未満:93万6884人
・20万円以上~21万円未満:80万1770人
・21万円以上~22万円未満:62万6732人
・22万円以上~23万円未満:43万6137人
・23万円以上~24万円未満:28万6572人
・24万円以上~25万円未満:18万9132人
・25万円以上~26万円未満:11万9942人
・26万円以上~27万円未満:7万1648人
・27万円以上~28万円未満:4万268人
・28万円以上~29万円未満:2万1012人
・29万円以上~30万円未満:9652人
・30万円以上~:1万4292人
厚生年金の平均年金月額は、全体で見ると14万円台ですが男女差があり、男性16万円台、女性10万円台となっています。
また、月額1万円未満となる人から、25万円を超える高額受給者まで幅広い層に分布しており、個人差が大きいことがわかります。
国民年金《平均月額の男女差・個人差》
国民年金の平均年金月額は、全体では5万7584円でした。男女別は下記のとおりです。
・〈男性〉平均年金月額:5万9965円
・〈女性〉平均年金月額:5万5777円
年金月額階級ごとの受給者数
・1万円未満:5万8811人
・1万円以上~2万円未満:24万5852人
・2万円以上~3万円未満:78万8047人
・3万円以上~4万円未満:236万5373人
・4万円以上~5万円未満:431万5062人
・5万円以上~6万円未満:743万2768人
・6万円以上~7万円未満:1597万6775人
・7万円以上~:227万3098人
国民年金の平均年金月額は、男女ともに5万円台、ボリュームゾーンは「6万円以上~7万円未満」です。
多くの人が満額に近い年金額を受け取る一方で、月額1万円未満となる人も一定数存在しています。
【本人が年金の相談に行けないとき】家族や友人が代わりに相談に行ってもOK?
年金受給に関して疑問や不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ここでは、最低限知っておきたい「年金についての基本」を説明します。
Q 家族や友人が代わりに相談に行けますか?
→A 本人が年金の相談に行けない場合、家族や友人が代わりに相談することは可能です!
代理の方が相談に行く際には、以下の書類が必要です。
・本人の委任状:日本年金機構のウェブサイトから「年金相談・手続き委任状」をダウンロードできます。
・代理人の方の本人確認ができる書類:運転免許証、パスポートなど。

【記入例】年金相談や手続きを代理人に委任するときの委任状
ただし、個人情報を含む年金相談には、本人(委任者)の基礎年金番号が必要です。
老後の生活設計を立てるために「年金情報」の確認を
ここまで、年金制度の仕組みや「平均年金月額」、2025年度に65歳になる人の「公的年金加入履歴・男女別」で5パターンの年金額例を解説しました。
厚生年金+国民年金の、全体の平均年金月額は14万6429円です。
なお男女別にみると、女性の平均年金月額は、男性よりも6万円ほど少ない10万7200円となっています。
さらにここから、税金や社会保険料が天引きされることを考えると、手取りの年金額はより少なくなるでしょう。
年金の受給額は、年金の加入期間や現役時代の収入などによって変わってきます。
老後の生活設計を立てるためにも、ねんきん定期便やねんきんネットで「ご自身の年金情報」をよく確認しておきましょう。
参考資料
・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
・日本年金機構 年金用語集「た行 特定事業所」
・日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
・厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
・厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
・厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
・日本年金機構 年金Q&A「本人が年金の相談に行けないとき、家族や友人が代わりに相談に行ってもいいですか。」
・日本年金機構「記入例 委任状」
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