【個人投資家5000人】金融資産額ランキング「1000万円以上」持っている割合は? 預貯金と有価証券どちらが多いのか

【個人投資家5000人】金融資産額ランキング「1000万円以上」持っている割合は? 預貯金と有価証券どちらが多いのか
個人投資家5000人を対象とした最新の調査結果「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)が2025年9月に発表された。この調査では株式や投資信託を持っている全国の18歳以上に金融資産の運用状況、NISAなどの利用状況に加えて年収や保有資産額についてまで幅広く質問を行っている。
約半数が「1000万円以上」持っている
資産運用をしている人なら気になるであろうテーマが「周りの人がどの程度の資産を持っているのか」というものではないだろうか。
同調査では、「あなたが現在保有している金融商品の合計額はいくらくらいですか」と聞いており、その答えは「1000万~3000 万円未満」が 25.8%と最も高かった。実に約4人に1人が当てはまる結果となっている。なお、「3000万~5000万円未満」(9.3%)、「5000万円以上」(10.6%)と合わせると45.7%となり、約半数が1000万円以上持っていると答えている。
金融商品の保有額(個人)

出所:個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)
金融商品の保有額ランキング
1位 1000万~3000万円未満 25.8%
2位 500万~1000万円未満 15.8%
3位 100万~300万円未満 12.4%
4位 300万~500万円未満 11.8%
5位 5000万円以上 10.6%
6位 3000万~5000万円未満 9.3%
7位 50万~100万円未満 6.1%
8位 10万円未満 4.3%
9位 10万~50万円未満 4.0%
出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)よりFinasee編集部作成
全体を見ると、トップの1000万~3000万円未満に次いで「500万~1000万円未満」(15.8%)、「100万~300万円未満」(12.4%)、「300万~500万円未満」(11.8%)、「5000万円以上」(10.6%)、「3000万~5000万円未満」(9.3%)と続いている。このことから、1000万~3000万円未満の金額帯が分水嶺となっているようだ。
なお年代別では、30代以下を除くどの年代でも最多は「1000万~3000万円未満」だった。一方、30代以下では「500万円未満」が6割となっている。
この質問では、金融商品を時価で計算し(預貯金、保険以外)、保険は払い込み保険料の総額とし、受取額は除くように指定している。金融商品には、預貯金や株式、投資信託だけでなく保険、公社債、デリバティブ取引、暗号資産なども含まれる。
保有額の全体平均は1719.0万円だった。30代以下は821.4万円だが、最も多い65~69歳の2344.3万円と比較すると、約3倍近い差がある。
有価証券はいくら持っている?
個人投資家の保有資産額が分かったところで、そのうち投資信託や株式などの有価証券について詳しく見ていこう。まずは保有状況から確認すると、以下のようになっている。
有価証券の保有状況(複数回答)

出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)
保有状況についての調査結果は、「株式」が72.8%、「投資信託」が66.7%、「公社債」が12.2%(複数回答)。なお公社債とは国や地方公共団体、企業などが発行する債券のこと。前回調査から大きな変化は見られないが、前々回調査と比較すると、株式の保有率は若干減り、投資信託と公社債の保有率は増加傾向にある。続いて、気になる保有額はどのくらいなのだろうか。
有価証券の保有額(個人)

出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)
有価証券の保有額(個人)ランキング
1位 100万~300万円未満 17.3%
2位 1000万~3000万円未満 14.7%
3位 500万~1000万円未満 12.8%
4位 50万~100万円未満 12.3%
5位 300万~500万円未満 12.0%
6位 10万~50万円未満 10.4%
7位 10万円未満 9.5%
8位 5000万円以上 6.3%
9位 3000万~5000万円未満 4.7%
出所:「個人投資家の証券投資に関する意識調査報告書」(日本証券業協会)よりFinasee編集部作成
「100万~300万円未満」が最多
保有額に関しては株式、投資信託、公社債を有価証券とひとまとめにして時価でいくら持っているかを聞いている。結果、最多は「100万~300万円未満」が17.3%、次いでその10倍の金額帯となる「1000万~3000万円未満」(14.7%)が続く両極端の結果となった。なお、以降も「500万~1000万円未満」(12.8%)、「300万~500万円未満」(12.0%)と僅差で続いており、結果は拮抗している。
平均保有額は1048.4万円で、金融商品全体の保有額のうち約6割を占める。残りが預貯金と仮定すると、有価証券へ投資を振り向ける割合の方が多いようだ。
年代別では、65~69歳の平均保有額が1508.6万円と最も高く、30代以下は479.7万円と約3分の1程度にとどまっている。なお男性の平均保有額1171.5万円に対し、女性は881.8万円だった。
投資家にとって資産運用の環境はこの数年間で大きく様変わりした。2023年末で旧NISAが終了し、24年には新NISAが開始。有価証券の平均保有額の推移は上昇傾向にあり、2023年の887.5万円から、24年は1043.0万円、そして25年には1048.4万円となっている。個人の資産形成は着実に進んでいるようだ。
●投資を始めてから直面するのが売り時が分からないことでは?後編「資産運用あるある“売り時”難しい問題、「なぜ売った?」「急落局面ではどうした?」2000人の判断」で詳報している。
調査概要 調査名:「個人投資家の証券投資に関する意識調査」 調査主体:日本証券業協会 調査報告書公表:2025年9月 調査実施期間:2025年4月15日~19日 調査対象:日本全国の 18 歳以上の有価証券保有者 5000 人
Finasee編集部
「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。
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