【新NISA】65歳までに老後資金2000万円! 毎月いくら積立すれば達成できる? 利回り5%でシミュレーション
自分に最適な投資額とは?

【新NISA】65歳までに老後資金2000万円!毎月いくら積立すれば達成できる?利回り5%でシミュレーション
「老後のために、2000万円くらいは必要なのかな…」
年が明けて1月になると、「今年こそ資産形成を始めよう」と考える方も多いのではないでしょうか。老後2000万円問題が話題になって以来、このように考えている人はおそらく多いはずです。
内閣府が行った調査によると、60歳以上の方が「老後のために必要」と考える資産額は、平均で約2648万円という結果が出ています。多くの人が、やはり2000万から3000万円規模の資産を一つの目安と考えていることがわかります。

必要な金融資産額(60歳代アンケート結果)
実は、積立投資で最も大切なことの一つが、「ゴール金額の設定」です。このように「現役引退までに〇〇万円」といった具体的な目標があれば、日々の節約や積立が未来への確かな一歩だと実感でき、投資を続けるモチベーションになります。
しかし、その大きな目標金額を前に「いつから」「いくら」積み立てれば良いのか、という具体的な計画を立てるのが、難しいと考える人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、一つの大きな目標として「65歳までに資産2000万円」を設定し、達成するための期間を3パターンの積立金額でシミュレーションしていきます。
老後の安心を作るための2000万円を作り出すために、ぜひ今回の記事を参考にしてください。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
投資シミュレーション
まずは、年利回り5%と仮定し、月の投資額別に2000万円を達成するまでの期間をシミュレーションしていきます。
【積立額3万円の場合】

将来の運用資産額(月額3万円)
〈投資条件〉
・月額投資額:3万円
・年利回り:5%
・積立期間:27年
〈投資結果〉
・元本総額:972万円
・運用利益:1041万円
・最終資産額:2013万円
【投資月額5万円の場合】

将来の運用資産額(月額5万円)
〈投資条件〉
・月額投資額:5万円
・年利回り:5%
・積立期間:20年
〈投資結果〉
・元本総額:1200万円
・運用利益:829万円
・最終資産額:2029万円
【投資月額8万円の場合】

将来の運用資産額(月額8万円)
〈投資条件〉
・月額投資額:8万円
・年利回り:5%
・積立期間:15年
〈投資結果〉
・元本総額:1440万円
・運用利益:679万円
・最終資産額:2119万円
シミュレーション結果について
まずは、シミュレーション結果の比較からわかる、積立投資におけるポイントをお伝えしていきます。
月額の投資額は期間の短さに比例
月々の投資額が少ない場合、目標金額に到達するまでに長い時間を要します。今回のシミュレーションでは、月3万円だと27年という四半世紀以上の期間が必要なところ、月8万円の積立投資をした場合には、わずか15年間で2000万円を達成するという、12年もの違いが出ることが明らかになりました。
「投資に時間を掛けたくない」と考えている人は、毎月の投資額を高く設定することで、早期の目標達成を目指すことができます。しかし、短期間の積立投資は、長期投資と比較して価格変動のリスクを負うことになるため、注意も必要です。価格変動リスクについては、後ほど詳しく説明をします。
月額の投資額は投資元本額に反比例
一方で、元本総額で比較をすると、月額の投資額が低い方が、少ない投資元本で2000万円を達成することができています。
今回の結果では、月額3万円の場合は27年間で元本972万円、月額5万円の場合は20年で1200万円、月額8万円の場合は1440万円です。月額3万円の積立は、投資期間は長くなるものの、最終的な資産が2倍以上に増えています。しかし、月額8万円の積立の場合は最終資産は元本の1.4倍程度に留まっており、投資額が低い方が利益率が高いことがわかります。
これは、投資額が低い方が目標達成までの投資期間が長くなるため、結果的に複利の力が大きく働き、小さい元手で大きな資産を作るような結果となっているのです。
投資月額はどう決めれば良い?
それでは、シミュレーション結果の比較などを元にして、実際の投資額の考え方について大切なポイントを解説をしていきます。
高額投資は「短期間・高リスク」
今回のシミュレーション結果だけを見ると、「早く資産を作りたい人は月額投資を高くすれば良い」と考える人も多いかもしれません。ただし、シミュレーション結果は、あくまでも利回りが一定の割合で推移した場合の算定結果です。
投資を行う際に、常に右肩上がりで資産が増えていくわけではありません。
資産価値は日々変動するため、シミュレーションのような安定した利回りが実現することはほとんどないのです。
新NISA制度の積立投資枠で選択できる主な商品である「インデックスファンド」は、経済市場と連動して動きます。市場は短期的には下落することもありますが、長期的な視点で見れば、緩やかな上昇傾向を示してきました。そのため、投資信託の積立投資でリスクを抑えながら安定的なリターンを期待するには、20年以上の投資期間が目安とされています。
つまり、高額投資で短期間での2000万円達成といった資産形成を目指すと、利回りの不安定さからリスクが高まり、期待通りの利益を得られない可能性も高くなります。
月々の投資額を高く設定する場合には、このリスクを十分に理解しておく必要があります。
低額投資は「長期戦・忍耐力」
低額投資にもデメリットがあります。最も大きな課題は、シミュレーション結果からもわかるように、目標達成までに長い時間を要することです。少額の投資では、市場がプラスに動いても総資産額の増加幅が限られるため、「投資している実感」や「目に見える成果」を感じにくいものです。
短期的な損益ばかりに目を向けてしまうと、投資に意味がないと判断してしまい、小さな資産増加に価値を見出せず、途中で投資をやめてしまう人も少なくありません。
しかし、積立投資を中断することは、複利効果という大きなチャンスを逃す、もったいない選択になってしまう可能性があります。
少額での積立投資で成功するためには、日々の値動きに一喜一憂せず、10年・20年という長期的な視点で資産の成長を見守る姿勢が重要です。ゆったりとした気持ちで資産を育てる忍耐力が、長期投資を成功させるカギとなるのです。

長期・積立・分散投資の効果
自分に合った投資金額を設定しましょう
ここまで、投資額の違いによるそれぞれのメリット・デメリットを見てきました。金額の違いは、一概にどちらが優れていると言えるものではありません。大切なのは、自分自身に合った「投資スタイル」を見つけることです。
そのためには、まず自分の「リスク許容度」を把握しましょう。万が一、資産が目減りした際に、どのくらいまでなら生活に支障を来さずにいられるか。また、資産価値が落ち着くまで待つことができるか。これらを理解することが、積立投資の計画を立てる上で非常に重要な土台となります。
そして、リスク許容度を踏まえて、生活に無理のない範囲で毎月の積立額を決めましょう。生活に無理のない金額を設定することで、同じ金額で長く投資を続けることができるのです。
さらに、投資に対して、過度な期待はしないように心がけましょう。資産は一直線に増えるわけではなく、上がったり下がったりを繰り返します。日々の短期的な値動きに一喜一憂しないことが大切です。
これらのポイントを総合的に考え、自分にとって最適なバランスの投資額を見つけることが、将来の確かな資産を築く一歩になります。
おわりに
この記事では、65歳で資産2000万円を達成するためのシミュレーションを通して、月々の積立額と期間の関係性について見てきました。
投資額の大小にはそれぞれメリット・デメリットがあります。大切なのは、自分自身の年齢、家計状況やリスク許容度に合った「積立投資を続けられる金額」を見つけることです。
「老後2000万円」は、決して手の届かない目標ではありません。まずは、自分の生活に無理のない範囲で、第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。1日でも早く始めることで、少額でも複利効果が大きく働き、「少ない元手で大きな資産」という理想的な結果につながるはずです。
参考資料
・内閣府「令和6年度 高齢社会対策総合調査(高齢者の経済生活に関する調査)の結果(概要版)」
・金融庁「つみたてシミュレーター」
・金融庁「長期・積立・分散投資とNISA制度」
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