フライや寿司人気で“アジ争奪戦”も 年々進む「干物離れ」…企業も工夫、骨ごと食べられる干物を開発

アジフライの人気が高まる中、お寿司や干物など、アジの争奪戦が起きていました。“干物離れ”を防ごうと骨ごと食べられる干物を開発するなど工夫している企業もありました。

■店主もこだわり…人気のアジフライ定食

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13日、都内の飲食店でお昼時にお客さんが食べていたのは…新鮮なアジをサックサクに揚げたアジフライ定食。この店の看板メニューです。

店主のアジフライへのこだわりは強く…

食事処高雅 津田幸雄店主

「骨も抜いて皮もひいて柔らかく仕上げている。生パン粉で仕上げて年配の方からお子さんまで食べやすい」

骨をとるなど丁寧に下処理したアジは身がフワッフワだと大人気。

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アジフライ人気が高まる中、この店では、和食の定番「アジの干物」も提供。創業当時からの主力商品だといいますが…

食事処高雅 津田幸雄店主

「やっぱりアジフライの方が人気。干物も食べてほしい」

■おうちで“干物”は「臭い」「めんどくさい」

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お客さんに、「おうちでの干物事情」を聞いてみると。

──グリルは?

40代

「使わない。臭い、洗うのめんどくさい。洗濯物まで臭くなる勢いがあるじゃないですか、家の中の洋服まで。それが嫌で」

においや、後片付けなどが面倒という声が。

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総務省の家計調査によると、アジの干物の一世帯当たりの支出額は2024年、年間で533円と過去最低に。

2000年と比べるとおよそ3分の1と、年々“干物離れ”が進んでるといいます。

■アジフライや寿司ネタなどの人気・需要増

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さらに、豊洲市場で干物を多く取り扱う業者によると…

丸千千代田水産 小久江昌洋卸営業部長

「干物用よりもアジフライ、回転寿司の寿司ネタの方が人気・需要が増えてきて、なかなかアジの干物用には回ってこない現状」

アジフライや寿司ネタなどとの“原料争奪戦”によってアジの干物自体の量が減ってしまっているといいます。

■“干物離れ”防ぐべく…工夫する企業も

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創業163年。神奈川県小田原市で干物を作り続ける老舗では…

記者

「あちらの方、干物を買うのに保冷バッグ持ってきています」

お客さんでいっぱいでした。

──干物はよく食べる?

70代

「そうですね。(干物を)食べる頻度は1週間に3~4回」

“干物”が苦境に立たされる中、この店が取り組んでいるのが…

山安 山田満社長

「干物業界全体として、売り上げを占めるお客さんの層は比較的、年齢層が高いお客さんが多い。若い人たちに魚を食べてもらいたいので、食べやすい干物だったり調理が簡単なものを少しずつ増やしてる」

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加圧調理することで骨ごと食べられる上に、電子レンジや湯煎で調理も簡単な干物を開発。干物離れの原因だった焼くときのにおいなどが気にならないと、若い世代が購入していくといいます。

20代の女性は“リピート買い”。

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20代

「全体的にお魚好きなんですけど、骨をわざわざとったりするのが少しめんどくさい。(子どもが)のどにつっかえたら嫌だな。(これは)骨まで食べられて調理が簡単で、味付けされてるっていうところで、仕事帰りで疲れていてもすぐ食べられる」

山安 山田満社長

「若い方は『干物』っていうとハードル高いと思うけど、食べやすくてご飯のおかずになる商品を作るようになった」

食卓の定番「干物」を守ろうと、企業も工夫を重ねていました。