食パン・食卓パンカテゴリー、健康志向・小容量化ニーズが後押し、25年度上期は堅調に推移

食パン・食卓パンカテゴリー、健康志向・小容量化ニーズが後押し、25年度上期は堅調に推移
売上の構造
2025年度上期の食パン・食卓パン市場は価格改定の影響が続くなかでも一定の堅調さをみせた。期間通算の金額PIは、29512円で対前年同期比2.6%増、数量PIは183.99で同2.1%減となった。

手に取りやすい価格帯でありながらリッチな味わいを訴求するアイテムが増加しており、食パンへの期待値が高まっている状況だ(i-stock/akiyoko)
2010年代後半頃の「高級食パン(生食パン)」ブームは一巡したものの、製法や原料にこだわった商品は依然として支持を得ている。手に取りやすい価格帯でありながらリッチな味わいを訴求するアイテムが増加しており、食パンへの期待値が高まっている状況だ。あわせて、グルテンフリーやオーガニック、全粒粉・ライ麦の雑穀食パンなど、健康志向型の食パンも市場での存在感を高めている。雑穀食パンは食物繊維などの栄養価を訴求できる点に加え、独特の食感が新たな需要を生んでいる。さらに世帯人数の減少を背景に、ハーフサイズやミニサイズといった少量タイプも定着しつつある。

直近の販売トレンド
食パン・食卓パンカテゴリーは、価格改定の影響により金額で前年を上回ったものの、数量では前年割れのアイテムが多いなか、敷島製パンの「超熟山型6枚」は、金額・数量ともに2ケタ増と際立った伸長を示した。山型食パン特有のトースト時のさっくりとした食感が評価されており、「超熟」ブランドが掲げる「素材にこだわったシンプルな味わい」といった品質訴求が引き続き支持されている。また、原材料にさらにこだわった同社の「超熟 国産小麦」が26年1月に原材料およびパッケージデザインをリニューアル。山型食パンの特徴である「トーストしたときのさっくりさ」が向上した。
春の需要期を盛り上げる販促施策として敷島製パンは、ハガキ応募のマストバイキャンペーンとLINE応募のオープンキャンペーンを同時展開。1月31日~4月30日の期間にはテレビCMを集中的に投下し、購買意欲の喚起を図る。
そのほか、山崎製パンの「ダブルソフト6枚」および「ロイヤルブレッド8枚」が金額ベースで対前年同期比5.1%増と堅調に推移。主要ブランドの底堅い需要がカテゴリー全体を支えている。