都内4店舗目!新・店舗モデルで挑む「カスミ赤羽神谷店」の総菜・ベーカリーをレポート
カスミ(茨城県/塚田英明社長)は2026年1月23日、東京都北区に「カスミ赤羽神谷店」(以下、赤羽神谷店)をオープンした。同社にとっては都内4店舗目で、ローコストオペレーションによる低価格訴求を軸とした新店舗モデルを導入しつつ、生鮮部門の強化にも取り組んでいる。オープン当日の様子を総菜・ベーカリー売場を中心にレポートする。

1月23日にオープンした「カスミ赤羽神谷店」(東京都北区)
「茨城県の食品スーパー」を積極的にアピール
赤羽神谷店は、東京メトロ南北線「志茂駅」から徒歩約7分、JR各線「赤羽」駅からバスで約15分の距離に位置する、「大日本印刷神谷工場」跡地にオープンした。近隣はマンションが多く建ち並んでおり人口密度が高い。同店ではメーンターゲットに20~40代の単身者世帯と高齢単身世帯、サブターゲットに子育て世帯を設定する。
店舗から北側、道路を挟んだ向かい側にはイオンリテール(千葉県/古澤康之社長)の食品とヘルス&ビューティケアを融合した独自フォーマット「ニューコンビネーション」の「イオンスタイル赤羽」があり、同じイオン(千葉県/吉田昭夫社長)グループの店舗同士で競合するかたちだ。カスミで取締役販売本部マネジャーを務める松井英明氏は「ともに切磋琢磨していく」と語った。
赤羽神谷店の売場面積は1587㎡(約460坪)。25年10月にオープンした「カスミ松ヶ丘店」(茨城県守谷市)に続き、ローコストオペレーションの徹底により価格訴求を強化する新たな店舗モデルを導入している。

25年10月にオープンした「カスミ松ヶ丘店」(茨城県守谷市)
オープン日は生鮮売場を中心に、来店客に向けて「茨城県の食品スーパー」であることを積極的にアピールしていた。たとえば青果では、カスミの地元・茨城県産の野菜を積極的に展開。精肉では茨城県産ブランド牛の「常陸牛」を目玉商品として投入している。また、卵売場では「茨城県は全国有数の玉子王国」と記した吊り下げPOPを掲示。こうした取り組みによって、東京都内でのカスミの認知度向上と、競合に対する差別化を図っていくねらいだ。
即食需要に対応する総菜・ベーカリー
店舗周辺の単身者世帯が多いことを踏まえ、赤羽神谷店ではとくに夕方以降の需要をねらって総菜を強化している。壁面では、「北海道十勝産男爵芋の牛肉コロッケ」(138円:以下税別)や焼き鳥(各1本98円)などをバイキング形式でバラ売りしている。

焼き鳥(各1本98円)はパック売りとは別に、バイキング形式のバラ売りでも提供する
平台では弁当を豊富に揃えており、取材時は広告の品として打ち出していた「彩りご飯の松花堂弁当」(698円)を4フェースで展開するほか、「4種野菜と海老いか天丼」(598円)、「銀鮭西京焼き弁当(店内焼き上げ玉子焼き入り)」(598円)などを取り揃えていた。また、「銀ダラ西京焼き弁当(店内焼き上げ玉子焼き入り)」(980円)のようなアッパーな価格帯の弁当も販売していた。

「彩りご飯の松花堂弁当」(698円)を4フェース展開する

「銀ダラ西京焼き弁当(店内焼き上げ玉子焼き入り)」(980円)のようなアッパーな価格帯の弁当も販売
インストアベーカリーでは、98円均一のパン(曜日限定)を多数揃えている。取材時は「マスクメロンパン」「明太たまごパン」「塩ロールパン」「カレーパン」(各98円)など食べやすいサイズのパンを並べていた。一方で、焼そばを大量に挟んだ「メガ☆焼きそばパン」(258円)や、フランクフルト1本をパンで包んだ「フランクロール」(298円)のようなボリューミーな商品も品揃えしていた。

98円均一のパン(曜日限定)は食べやすいサイズの商品を多数販売している

焼そばを大量に挟んだ「メガ☆焼きそばパン」(258円)

フランクフルト1本をパンで包んだ「フランクロール」(298円)
新たな店舗モデル、地域性の訴求がお客に支持されるか。赤羽神谷店での成否は、カスミが進める都内への出店攻勢の行方を占う重要な試金石となる。