「いすゞ自動車」は造船会社の部門設置が始まり 乗用車「ジェミニ」が一世風靡【経済トレンド】

1968年発売の「117クーペ」
東京石川島造船所(現IHI)が1916年、第1次世界大戦の特需で得た利益を元手に自動車部門を設けたのが商用車大手「いすゞ自動車」の始まりだ。英自動車メーカーと技術提携し、専用工場で生産を開始。同時期に自動車生産を企画した東京瓦斯電気工業、国内自動車メーカーのダット自動車製造と三つの源流が合わさって1937年に前身の東京自動車工業になった。(共同通信=出井隆裕記者)
太平洋戦争後の1949年に現社名に改めた。三重県を流れる五十鈴川にちなんだ戦前からの車両ブランドを採用。1959年発売の小型トラック「エルフ」が戦後最初のけん引役になった。小回りが利くようにエンジンを運転席の下に配置し、近距離の小口輸送という新しい需要を獲得した。
乗用車は1968年発売の「117クーペ」が市場で高い評価を得たのを皮切りに、米自動車大手ゼネラル・モーターズと共同開発した「ジェミニ」も一世を風靡したが、1990年代に撤退に踏み切った。
現在、商用車で国内最大手。主力のトラック・バスに加え、東南アジアではピックアップトラック「ディーマックス」が存在感を示している。

電気自動車(EV)タイプの「エルフ」

「街の遊撃手」のキャッチフレーズで親しまれた2代目「ジェミニ」

1959年発売の初代「エルフ」

東京石川島造船所が英自動車メーカーとの技術提携によって製造したトラック=神奈川県藤沢市のいすゞプラザ

初代エルフのカタログ=神奈川県藤沢市のいすゞプラザ

東南アジアを中心に販売するピックアップトラック「ディーマックス」=神奈川県藤沢市のいすゞプラザ
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