西鉄と九州産交の高速バス「ひのくに号」が全便でタッチ決済可能に…だと?

西日本鉄道と九州産交バスが共同で運行する高速バス「福岡・福岡空港~熊本線(ひのくに号)」では、2026年3月1日より、全便でクレジットカード等のタッチ決済が利用可能になる。
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文:古川智規(バスマガジン編集部)
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■割引キャンペーンと回数券の発売終了

専用サイトに会員登録することにより履歴が確認できる
ひのくに号全便でのタッチ決済導入を記念し、3月1日より各種割引キャンペーンを実施する。割引施策の第一弾として、タッチ決済や交通系ICカードnimocaで決済した場合に、1乗車あたりの運賃が実質20%割引となるキャンペーンを開始する。
なお本路線のタッチ決済導入に伴い、タッチ決済およびnimocaの利用促進を図るため、本年6月30日をもって一部回数乗車券の販売を終了する。
なお、九州産交バス運行便では、2025年2月よりタッチ決済をすでに導入している。またタッチ決済はクレジット、デビット、プリペイドや、カードが設定されたスマートフォン等に対応する。
■全便におけるタッチ決済の導入

たいていのブランドで使用できる
タッチ決済の導入日は2026年3月1日(日)からだが、九州産交バス運行便は、既にタッチ決済を導入している。対象路線は、高速バス「福岡・福岡空港~熊本線(ひのくに号)」である。
主要区間の運賃は、大人で福岡(博多駅・天神)、福岡空港~熊本桜町バスターミナルが2500円、福岡(博多駅・天神)~熊本駅前が2500円、福岡(博多駅・天神)~光の森産交が2,400円である。同線の便数は平日が82往復(西鉄便:41往復 九州産交便:41往復)で、土日祝日が91往復(西鉄便:46往復 九州産交便:45往復)と、時間はかかるものの天神直結の利便性と低廉な運賃で新幹線を圧倒する。
タッチ決済の対応ブランドは、Visa、Mastercard、 JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯だ。利用方法は、クレジットカード等のタッチ決済読取端末がバスの乗降口に設置されているので、手持ちのタッチ決済対応クレジットカードやカードを設定したスマートフォン等を端末にタッチするだけだ。
■1乗車あたり片道運賃20%割引

1乗車あたり片道運賃20%割引の例
ひのくに号の全便タッチ決済導入を記念し3月1日より2か月間、2つのキャンペーンを実施する。また、5月以降も、お得に利用できる割引施策の実施を予定している。詳細は決定次第両社のホームページ等で告知するとしている。
1乗車あたり片道運賃20%割引(タッチ決済)の対象期間は2026年3月1日(日)から4月30日(木)までで、割引の対象になるのは、期間中にタッチ決済した場合だ。大人普通運賃のみが対象で、その他の割引運賃で利用した場合は対象外である。割引の内容は、1乗車あたりの運賃を20%割引する。
■1乗車あたり 20%ポイントバック(nimoca)

1乗車あたり 20%ポイントバック(nimoca)の例
1乗車あたり 20%ポイントバック(nimoca)は、西鉄運行便のみが対象で、対象期間は2026年3月1日(日)から4月30日(木)まで。ポイントバックの対象は期間中にnimocaで決済した場合だ。こちらも大人普通運賃のみが対象で、その他の割引運賃で利用した場合は対象外である。1乗車あたりの運賃の20%相当をポイントバックする内容である。
西鉄運行便のみが対象だが、日常でnimocaを使用している場合は、ポイントがたまりやすく物価高の最中で多少の節約に貢献してくれそうだ。
■一部回数券の販売終了

主要区間のポイントバック額
これら割引キャンペーンとタッチ決済の利用促進のため、2026年6月30日をもって同路線における回数乗車券の販売を終了する。販売終了日は2026年6月30日(火)だが、7月1日以降も使用期限内の乗車券は利用可能だ。
対象路線は、福岡・福岡空港~熊本線(ひのくに号)で、販売を終了する券種は、ひのくに号回数券(4枚紙回数券・スマホ4枚回数券・スマホ2枚回数券)、茶のくに八女回数券、果のくに広川回数券。
■ひのくに号雑感

乗降時にタッチすることにより決済可能なのはICカード乗車券と同じ
両社のひのくに号は九州新幹線はおろか九州自動車道が開通する以前から走る路線で、高速バスになってからは行先やルートをその時の需要に合わせて細かく変更してきた。最盛期には100往復を超える便数を誇り、時刻表が不要な高速バスだった。それでも当時、利用者に配布していた時刻表はあまりの便数の多さに小冊子級のページ数があり、1路線の時刻表としては異彩を放った。
経済の低迷や熊本地震、コロナ禍、そして昨今では運転士不足により便数を減らしているが、それでも九州新幹線には、運賃が安いことと天神直結という理由で需要が異なり十分に対抗できている。九州新幹線開業当初から対抗策を模索し続け、一時期は天神発の週末のみの下り深夜便を運行して福岡での滞在時間を増やし、天神から博多駅を経由して最終新幹線接続よりも遅く出発する便を設定した。
古くから福岡空港を発着地または経由地とする便を走らせており、熊本空港よりも多くの国際線や国内各地への旅行に対応できる福岡空港をも直結して利便性を誇った。多様な決済方法が整理されることで、今後は運行経費が抑えられ利益を上げやすくなることが期待される。