「月給」過去最高に…実感は?「上司選べる制度」で離職率10分の1、「ペットと出社」で応募10倍に【なるほどッ!】

フルタイムで働く人の平均月給が、4年連続で過去最高を更新しました。物価高が続く中、実感はどうでしょうか? 採用する側は人手不足を解消しようと、給与を上げたり、「働きたい」と思える環境を整えたりと、様々な工夫を凝らしています。

■男性が37万3400円、女性は?

森圭介アナウンサー

「厚生労働省によると、フルタイムで働く人の平均月給が34万600円と、過去最高となりました。24日に公表された数字ですが、4年連続で過去最高を更新です」

「物価高が続いているので、そういった部分もあるのかもしれません。数字で見ると賃上げにはなっているということでしょうか」

忽滑谷こころアナウンサー

「私が入社した6年前だと20万円台が相場なのかな、というイメージがありました。結構上がってるんだなという印象はありました」

森アナウンサー

「ここ数年の上がり幅はやはり大きい印象です。男女の賃金格差についての数字もあります。男性が37万3400円、女性が28万5900円と、格差が過去最小になりました」

「それでも月給で9万円近い差があります。これは女性の勤続年数が短い傾向にあることや、役職についている割合が男性に比べて低いことが要因として挙げられます」

「4月には改正女性活躍推進法が施行され、管理職の比率と男女間の賃金格差について公表が義務となる企業が増えます。数字が明らかになると、『うちの会社ってどうなんだろう』と見る人も増えるでしょうし、世の中のリテラシーが上がってくるかもしれません」

■「給料が増えたから潤うわけでは…」

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森アナウンサー

「街の皆さんは、給与上がっているという実感はあるのでしょうか?」

接客業の30代

「毎年少しずつ上げようという会社なので、去年よりも今年上げてもらった。物価も給与に伴って上がってるから、給料が増えたから日々潤うというわけではないかなと」

金融系の30代(育休中)

「ボーナスは上がってるという話は聞く。金融なんですけど、福利厚生がすごく充実してるんで、子供を2人産んでも育休もしかり、(職場に)戻りやすい」

70代

「(夫は)70までは仕事するって言ってます。(再就職した夫の給与は)普通につとめていた時の3分の1にもなっていない。ないよりは全然いいんだけど、すごく少なくなった」

直川貴博アナウンサー

「毎日のように物価高はニュースで扱っていて実感していると思いますが、それと比例してくるといいですよね」

森アナウンサー

「賃金が上がっても物価の上昇がそれ以上だと、結局生活は楽にならない部分もあります。定年70歳が大きな潮流になってきているので、今後どうなってくるかも非常に気になるところではあります」

■応募者が殺到…「初任給」アピール

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森アナウンサー

「働く中で賃金を重視する方は多いと思います。いま売り手市場と言われているので、会社は人が欲しい、(会社を)選ぶ側はもっといい条件の会社はないか、もっと働きやすい会社はないかなと選ぶ方も多いのかもしれません」

「雇う方、企業側もいろんな工夫をしています。大阪・和泉市では公務員の『初任給日本一へ』と掲げて採用活動を行っています。和泉市の大卒の事務職は、今年4月の新卒の初任給が25万5800円(地域手当含めず)。前年より1万円以上増えているといいます」

「この取り組みは2024年度の新卒採用から始めたそうですが、応募の倍率が変わってきたみたいです。和泉市によると、大阪府の他の市町村では事務職の倍率は通常約10~20倍ですが、2025年度の和泉市は約50倍です」

「公務員は似た地域の自治体だと給与は原則横並びですが、和泉市の取り組みはかなり異例だということです」

「公務員の給与が増えると、税金がどんどん使われるのではと思った方がいるかもしれませんが、財政の負担は考えられているということです。初任給を上げる代わりに、昇給のペースをちょっと緩やかにしてバランスを取っているといいます」

「ただ、昇格すれば給与はしっかりアップするので、頑張った分だけ報われるというようなシステムになっているそうです」

■専門家「企業の魅力発信も重要」

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森アナウンサー

「三菱UFJリサーチ&コンサルティング・社会政策部の上席主任研究員である平田薫さんは『企業の規模を問わず人材を取り合っている状況の中、特に中小企業などは賃上げに苦労されているところも多い』と話します」

「ただ、企業の魅力は賃金だけではありません。平田さんは『人材の確保は企業の魅力を考え、それを作って発信をすることも重要だ』と指摘しています」

■離職率が11.3%→0.9%へ激減

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森アナウンサー

「働き方で人手不足を解消しようという取り組みもあります。建築関係の『さくら構造』は、離職率を下げることに成功しました。2018年度の離職率は11.3%でしたが、2023年度は1%を切って0.9%でした」

「この企業では上司が選べます。人間関係を理由とした退職を減らしたいということで、社長がこの制度を考えたそうです。人事評価で管理職を売上・効率・技術力・支援の項目で評価する『室長活用マニュアル』を作りました」

「社員の皆さんはこれを参考に年に1回、自分はどの上司の下で働きたいかなと考えて、上司を選ぶことができます」

「こうすることで、上司と自分が合わないことによるストレスが減り、『自分がこの上司を選んだんだから』という責任のもとで働くので、納得感も生まれるということです」

忽滑谷アナウンサー

「自分がどういうところを伸ばしたいかで一緒に働く上司を選べるというのは、キャリアにとってもいいかもしれないですよね」

森アナウンサー

「『あの上司が嫌だから』というネガティブなことではなく、『上司Cは技術力がある。だったら上司Cのもとで働いて、自分もスキルアップしたいな』というような使い方をする方がいるということです」

直川アナウンサー

「上司に評価される立場だと思っていました。評価されるのは上司も、ということになると、襟を正してピシッと働きそうですね」

■社長がSNSにアップして反響が

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森アナウンサー

「あることがバズって、応募者数が約10倍になった会社があります。ドッグフードを扱うバイオフィリアです。約5年前から犬を会社に連れてこられるようにして、社長がSNSにアップしたら反響がすごかったそうです」

「ペットも大切な家族で、ライフスタイルを大切にできる取り組みは社員からも評判がいいということです。ペット同伴で出社できる会社が増えているそうで、衛生面やしつけも気をつけて、みんなが気持ちよく働ける環境がつくられているということです」

「人手不足なので、給与を上げたり、働きたいという環境を整えたり、様々な工夫を凝らして人手を集めているということです」

(3月26日『news every.』より)