イトーヨーカ堂「セブン・ザ・プライス」が好調! 新商品では「ユニット単価」の割安感を訴求

イトーヨーカ堂(東京都)は3月31日、価格訴求型のプライベートブランド「セブン・ザ・プライス」の新商品発表会を開催した。25年度は既存店ベースの売上高で対前年度比50%増の成長を記録。今回発表された26年度の新商品では、大容量化によるユニット単価の抑制や、部門を跨いだ一括調達など、サプライチェーンの見直しによるコストダウンを徹底している。26年度はアイテム数を約400品目へ拡充し、対前年度比20%増の売上高をめざす考えだ。

イトーヨーカ堂「セブン・ザ・プライス」が好調! 新商品では「ユニット単価」の割安感を訴求

ブランド売上高は対前年比150%と大きく伸長

イトーヨーカ堂は25年度以降、消費の2極化への対応策として「松・竹・梅」とグレード分けした商品政策を推進している。これまではPB「セブンプレミアム」を中心に、売れ筋商品や定番商品などの「竹」の商品に注力していたが、25年度からは高価格帯の「松」、低価格帯の「梅」の強化を図ることで、ハレの日と日常の両方に対応した価格政策をとっている。価格訴求型のPB「セブン・ザ・プライス」の強化は「梅」商品の強化策の一環となっている。

「セブン・ザ・プライス」取り扱いアイテム数は25年度末時点で310まで拡大。既存店ベースの売上高は対前年度比50%増と大きく伸長している。

「ユニット単価」のお得感を意識

今回発表した新商品に関してイトーヨーカ堂が強調したのは、単なる販売価格の安さではなく、100g・1食・1個あたりの「ユニット単価」による割安感の訴求だ。イトーヨーカ堂執行役員フード&ドラッグ事業部長の土居仁氏は、「お客さまがお買い得感、割安感をどこで感じていただけるのかを考えた。100gあたりの価格を重視した設計にすることで、生活防衛意識に応えたい」とねらいを語った。

新商品の「マヨネーズ」を紹介するイトーヨーカ堂執行役員フード&ドラッグ事業部長の土居仁氏

たとえば、新たに展開される「マヨネーズ」(578円)は、1kgの大容量サイズとすることで100g58円にユニット単価を抑えた。開発にあたっては、ボトルキャップなどの包材を工場の資材と共通化するほか、工場の稼働率が低い時間帯を活用した「集中製造」を行うことで製造コストを最適化。商品の中身についても香味を抑えたシンプルな配合に徹するなど、サプライチェーン全体を見直すことで品質と低価格の両立を実現している。

また、同じく新商品の「チキンナゲット」(500g498円)では、仕入れの見直しにより価格を打ち出している。同じような商材をバラバラに仕入れていた総菜部と精肉部の調達を統合し、一括で共同仕入れを行うことで調達コストを抑え、価格に反映した。土居氏は「意外と単純な手法が足元にある」と話しており、この成功モデルは別カテゴリーへも水平展開していく方針だという。

売場では「なぜこの価格で販売できるのか」をPOPで掲示し、お客にアピールしている

イトーヨーカ堂は「セブン・ザ・プライス」のラインアップを26年度中に90アイテム拡充し、約400アイテムをめざす方針だ。売上目標は前年度比120%を掲げる。

土居氏は「確かな品質と、工夫を凝らした低価格の両立を追求し、お客さまに『これならいいよね』と安心して選んでいただける商品を一品一品積み上げていく」と意気込みを語った。