「FIRE」とは? 「実現」するにはどれくらいの「資産」が必要?

FIRE達成に必要な資産額, FIRE計画の立て方, FIREのメリット・デメリット, FIREは自由な生き方の一つの選択肢

近年、「FIRE」という言葉を耳にする機会が増えました。早期リタイアを目指す多くの人にとって「FIRE」は魅力的に感じられるかもしれません。では、FIREを実現するには、一体どれくらいの資産が必要なのでしょうか。この記事では、FIREの概要や達成に必要な資産額、計画の立て方を解説します。

FIREとは

FIREとは、経済的自立(Financial Independence)と早期リタイア(Retire Early)を意味する言葉だとされています。若いうちから積極的に貯蓄や投資を行い、経済的な自由を手に入れることで、早期にリタイアし、自分の好きなことややりたいことに時間を使うライフスタイルを「FIREムーブメント」と称しているのです。

FIREの考え方はアメリカで生まれ、日本国内でも徐々に広まり始めました。FIREを目指す人は、会社員として働きながら節約生活を送り、投資によって資産を増やします。そして、目標金額の資産に達成したら会社を辞め、自由な生活を送るというものです。

完全に仕事を辞め、不労所得だけで生活することを意味する「フルFIRE」は、達成のハードルが高いとされています。そこで人気があるのが、一部の生活費をパートやアルバイトなどで稼ぎながら、残りを不労所得で賄う「サイドFIRE」です。

また、パートタイムの仕事で健康保険などの福利厚生を維持しながら、不労所得で生活する「バリスタFIRE」といった安定性の高い方法も注目されているようです。

FIRE達成に必要な資産額

FIREを達成するために必要な資産額は、人によって異なります。一般的には、年間支出の25倍の資産があれば、FIREを達成できるといわれています。

この数値の基となるのが「4%ルール」と呼ばれる考え方で、年間支出の4%を投資の運用益で賄うことができれば、資産を減らさずに生活できるというものです。

例えば、年間支出が300万円の場合、300万円 × 25 = 7500万円の資産があれば、FIREを達成できると考えられます。年間支出が500万円の場合、500万円 × 25 = 1億2500万円の資産が必要となるため、人によって金額が異なります。

自分に必要な額を正確に把握するためには、年間支出を算出し、将来のライフプランを具体的に考えることが重要です。

FIRE計画の立て方

まず「いつまでにFIREを達成したいか」など具体的な目標を設定します。その際に年間の生活費を把握し、必要な資産額を計算しましょう。そして、目標額を達成するために必要となる毎月の貯蓄額や投資額を決めます。

株式や債券、不動産など、さまざまな資産に分散投資することでポートフォリオを構築し、リスク軽減を目指します。また、計画の進捗(しんちょく)状況を定期的に確認し、必要があれば修正することも大切です。FIRE達成には、長期的な視点と計画性が必要となります。

すぐに達成することは難しいため、焦らず着実に準備を進めていきましょう。

FIREのメリット・デメリット

FIREが達成できれば、仕事に縛られず、自分の好きなことに時間を使える生活を送れると考えられています。お金にも困る心配がなく、安心して生活できるとされているため、仕事のストレスから解放されて心身ともに健康な状態を保(たも)てる可能性があるのも魅力です。

一方で、投資の失敗やインフレなどによって資産が目減りするリスクがあります。長期間仕事を離れることでキャリアが中断され、再就職が難しくなる可能性もあります。また、社会とのつながりが減り、孤独を感じることもあるため注意が必要です。

FIREを検討する際は、これらのメリット・デメリットを十分に理解し、自身にとって最適な選択かどうかを慎重に判断しましょう。

FIREは自由な生き方の一つの選択肢

FIREは、経済的自由を手に入れ、自分の好きなように生きるための魅力的な選択肢の一つです。しかし、FIREを達成するには、多大な努力と準備が必要になるといわれています。

FIREを目指す際は、自身の価値観やライフプランを明確にし、長期的な視点で計画を立てることが重要です。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー