【秋の年金支給】10月は支給月!60~89歳 “ふつうのシニア” が「実際にもらっている金額」を一覧表でチェック!年金額に差が出る4つのポイント
自分の年金は平均より多いのか少ないのか?60歳~80歳代のシニアが受け取る「国民年金・厚生年金」の平均受給額

【秋の年金支給】10月は支給月!60~89歳 “ふつうのシニア” が「実際にもらっている金額」を一覧表でチェック!年金額に差が出る4つのポイント
人生100年時代とも言われていますが、退職後の20年から30年をどのように生き抜くかは、私たちにとって大きな課題です。
「年金だけで暮らせるのか」「自分の年金は平均より多いのか少ないのか」など、年金に関して不安を感じている方もいらっしゃるかもしれません。まずは自分や周りの方が受け取る年金額を確認し、準備を始めてみてはいかがでしょうか。
本記事では、公的年金の支給月や制度の仕組みを確認し、現代のシニアが受け取っている国民年金と厚生年金について、それぞれの年齢別平均受給額をお伝えします。記事の後半では、年金額を左右する要素やポイントについても解説しますので、さっそく見ていきましょう。
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「8月」は年金の支給月、6月分と7月分が受け取れる
年金の支給日は偶数月の15日なので、次の年金支給日は10月15日です。
支給日に受け取る年金は前月と前々月分で、8月15日に受け取る年金は6月分と7月分の年金になります。ちなみに15日が土日祝の場合は、直前の平日に支給日が前倒しされます。
この「2カ月に1回」というスケジュールを理解しておくことは、年金生活を送るうえで重要です。
というのも、固定資産税や自動車税、あるいは会費など、大きな出費が必要な場合、年金だけで工面するのが難しくなるかもしれません。
定期的な支払いと収支のバランスを月単位で考えながら、ときには貯蓄も考慮に入れて、予算を配分する必要があるでしょう。
公的年金の仕組みは「国民年金と厚生年金の“2階建て構造”」
日本の公的年金制度は、基本的に「2階建て構造」と呼ばれる仕組みになっています。
1階部分:国民年金
日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する年金制度です。
主に自営業者やフリーランス、学生などが加入する制度で、原則40年間(480カ月)保険料を納付すると満額の年金が受け取れます。
2階部分:厚生年金
会社員や公務員が加入する年金制度です。厚生年金に加入している人は、国民年金にも同時加入していることになるので、将来は基礎年金と厚生年金の「2本立て」で年金を受け取ることになります。
厚生年金の保険料は給与や賞与に応じて決まり、それに応じて受給額も増減します。勤務先が保険料の半分を負担する点は、国民年金との大きな違いです。
60歳~80歳代のシニアが受け取る「国民年金・厚生年金」の平均受給額
【60歳代】国民年金・厚生年金の平均受給額
それでは国民年金と厚生年金の平均額を見ていきましょう。まずは60歳の平均年金額は下記のとおりです。

【60歳代】国民年金・厚生年金の平均受給額
60歳:厚生年金9万6492円、国民年金4万3638円
61歳:厚生年金10万317円、国民年金4万4663円
62歳:厚生年金6万3244円、国民年金4万3477円
63歳:厚生年金6万5313円、国民年金4万5035円
64歳:厚生年金8万1700円、国民年金4万6053円
65歳:厚生年金14万5876円、国民年金5万9599円
66歳:厚生年金14万8285円、国民年金5万9510円
67歳:厚生年金14万9205円、国民年金5万9475円
68歳:厚生年金14万7862円、国民年金5万9194円
69歳:厚生年金14万5960円、国民年金5万8972円
【70歳代】国民年金・厚生年金の平均受給額

【70歳代】国民年金・厚生年金の平均受給額
・70歳:厚生年金14万4773円、国民年金5万8956円
・71歳:厚生年金14万3521円、国民年金5万8569円
・72歳:厚生年金14万2248円、国民年金5万8429円
・73歳:厚生年金14万4251円、国民年金5万8220円
・74歳:厚生年金14万7684円、国民年金5万8070円
・75歳:厚生年金14万7455円、国民年金5万7973円
・76歳:厚生年金14万7152円、国民年金5万7774円
・77歳:厚生年金14万7070円、国民年金5万7561円
・78歳:厚生年金14万9232円、国民年金5万7119円
・79歳:厚生年金14万9883円、国民年金5万7078円
【80歳代】国民年金・厚生年金の平均受給額

【80歳代】国民年金・厚生年金の平均受給額
・80歳:厚生年金15万1580円、国民年金5万6736円
・81歳:厚生年金15万3834円、国民年金5万6487円
・82歳:厚生年金15万6103円、国民年金5万6351円
・83歳:厚生年金15万8631円、国民年金5万8112円
・84歳:厚生年金16万59円、国民年金5万7879円
・85歳:厚生年金16万1684円、国民年金5万7693円
・86歳:厚生年金16万1870円、国民年金5万7685円
・87歳:厚生年金16万2514円、国民年金5万7244円
・88歳:厚生年金16万3198円、国民年金5万7076円
・89歳:厚生年金16万2841円、国民年金5万6796円
国民年金(老齢基礎年金)の満額は、2025年度時点で月額で6万9308円(※)なので、実際には、これよりも少ない額を受け取っている人が大多数です。
※日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
厚生年金は現役時代の年収や加入期間が年金額に反映されるので、収入が高く、長期間加入していた人ほど多く受け取れます。また、国民年金との受給額の違いにも注目です。
とくに厚生年金ですが、男女の受給額には大きな差があります。これは、かつての男性中心の正社員雇用制度や、女性の短時間労働・非正規就労が影響していることが考えられます。
現在は、結婚・出産を経ても勤務を継続する女性が増加するだけでなく、年収や勤務時間など一定の条件を満たすパート・アルバイトも厚生年金に加入できるよう制度が見直されています。
男女間の差は徐々に縮小する可能性があるでしょう。
年金額に差が出る4つのポイント
同じ年齢・性別でも、年金の受給額には違いがあります。
その大きな理由は、年金制度が一律の定額給付ではなく、おもに2階建て部分である厚生年金が、働き方や加入状況に応じて支給額が変わる「報酬比例」の仕組みになっているからです。
自営業者として長年国民年金のみに加入していた人、厚生年金に加入していたが途中で会社を辞めた方、長く勤めて厚生年金に加入していた方では、当然ながら受給額に大きな差が出ます。
また次の要因も関係しています。
・保険料の納付期間
・受給開始年齢の選択
・加給年金の有無 など
とくに、国民年金においては保険料の未納や免除が多いと、老齢基礎年金の受給額が減額されることになります。一方で、20歳から60歳までの40年間フルに保険料を納めた場合には、満額の年金を受け取れます。
近年では、パートやアルバイトなど短時間労働者であっても、一定の条件を満たせば厚生年金に加入できる制度に変わってきています。これにより、パート勤務の主婦なども、以前より年金受給額を増やせる可能性があります。
また、受給開始年齢も年金額に差が出やすいポイントです。原則として老齢年金は65歳から支給されますが、60~64歳の間に繰り上げたり、逆に66歳以降に繰り下げたりすることで受給額が変わります。
繰り上げると1ヶ月あたり0.4%ずつ減額され、繰り下げると1ヶ月あたり0.7%ずつ増額されます。最長75歳まで繰り下げた場合は、最大で84%増(0.7%×120ヶ月)という大幅な増額も可能になります。
さらに、加給年金の有無も受給額に影響します。主に65歳以上の厚生年金受給者で、年下の配偶者や子がいる場合に支給され、受給者本人の年金額に上乗せされます。したがって、対象となるかどうかで受給額に差が生じます。
自分の年金額を正確に知り、備えの第一歩に
年金額は、人生を通じたさまざまな選択によって変わってきます。年金の平均額も参考にしつつ、自身の選択によって、年金額や老後の資産額を変えられる点は理解しておくことが大切です。
まずは「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で、これまでの納付実績や受給予想額を確認し、将来に向けてどのような準備ができるかを考えておきましょう。
老後の資金に不安がある場合は、上記以外の方法に、iDeCo(個人型確定拠出年金)や企業型DC(確定拠出年金)、あるいはNISAの活用があります。
投資によるリスクはありますが、年金額や保有資産を増やせる可能性があるので、選択肢のひとつとして検討してみてもよいでしょう。
参考資料
・日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」
・厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」