次は10月15日に支給されます!【年金生活者支援給付金】って、ひと月いくらもらえるの?

老齢年金生活者支援給付金は保険料納付済期間等に応じた「給付金額例」も確認

年金に上乗せ支給される「年金生活者支援給付金」って何?, 「障害年金生活者支援給付金」と「遺族年金生活者支援給付金」はどんな人が受け取れる?, 「老齢年金生活者支援給付金」はどんな人が受け取れる?, 【2025年度】「年金生活者支援給付金」の給付基準額はいくら?, 保険料納付済期間等に応じた「給付金額例」を確認しよう, ケース1:保険料納付済期間が480月で全額免除期間が0月の場合, ケース2:保険料納付済期間が240月で全額免除期間が0月の場合, ケース3:保険料納付済期間が360月で全額免除期間が120月の場合, ケース4:保険料納付済期間が240月で全額免除期間が240月の場合, 年金生活者支援給付金は「課税の対象」になる?, 申請しないと受け取れない!年金生活者支援給付金の手続き方法, 【ご参考】厚生年金・国民年金の平均月額はいくら?, 年金”プラスアルファ”の準備をしよう

次は10月15日に支給されます!【年金生活者支援給付金】って、ひと月いくらもらえるの?

秋風が心地よい季節となりました。日々の暮らしの中で、物価高が家計に与える影響を感じている方も多いのではないでしょうか。

年金額は3年度連続で増額改定され、一定の要件を満たす年金受給者に支給される「年金生活者支援給付金」も、2025年度は前年度から2.7%も引き上げられています。

年金生活者支援給付金は、年金生活者の生活向上をサポートする目的で創設された制度で、性質上、1回限りではなく2カ月に1回継続して支給される給付金です(支給要件を満たす場合に限る)。

この記事では、「年金生活者支援給付金」の対象となるための条件や、受け取るための手続き方法について、わかりやすく解説します。また、気になる支給額も一覧でご紹介しますので、ぜひご確認ください。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

年金に上乗せ支給される「年金生活者支援給付金」って何?

年金生活者支援給付金とは、年金を受け取っていても所得が少ない方の暮らしを支えるために、年金に加算して支給される給付金です。

この給付金の財源には、消費税率引き上げによる増収分が充てられています。

(以下引用)

「年金生活者支援給付金の支給に要する費用の財源は、社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する等の法律の施行により増加する消費税の収入を活用して、確保するものとする。」

引用:e-Gov法令検索「年金生活者支援給付金の支給に関する法律」

(以上引用)

「障害年金生活者支援給付金」と「遺族年金生活者支援給付金」はどんな人が受け取れる?

3種類のうち、「障害年金生活者支援給付金」と「遺族年金生活者支援給付金」については、障害基礎年金または遺族基礎年金を受給している人で、かつ前年の所得が472万1000円以下であることが条件となります。

判定の際には、障害年金や遺族年金といった非課税収入は含まれず、扶養親族の人数に応じて基準額が引き上げられます。

一方で、「老齢年金生活者支援給付金」の受給要件は、より複雑な仕組みになっています。

「老齢年金生活者支援給付金」はどんな人が受け取れる?

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「老齢年金生活者支援給付金」対象となるのはどんな人?

老齢年金生活者支援給付金の支給対象となるのは、以下の支給要件をすべて満たす人です。

65歳以上の老齢基礎年金の受給者

・同一世帯の全員が市町村民税非課税

・前年の公的年金等の収入金額とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後生まれの方は88万9300円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は88万7700円以下

老齢年金生活者支援給付金の判定においても、障害年金や遺族年金などの非課税収入は算入されません。

さらに、基準額ぎりぎりで受給できる人と、わずかに超えて対象外となる人との間に不公平が生じないよう、「補足的老齢年金生活者支援給付金」が設けられており、対象外となった人にも一定の支援が行われます。

「補足的老齢年金生活者支援給付金」とは、前年の年金収入とその他の所得を合算した額が、1956(昭和31)年4月2日以降生まれの方で78万9300円超~88万9300円以下、また1956年4月1日以前生まれの方で78万7700円超~88万7700円以下の場合、「補足的老齢年金生活者支援給付金」の対象となります。

なお、この給付金は所得が高くなるにつれて支給額が段階的に減少する仕組みとなっています。

【2025年度】「年金生活者支援給付金」の給付基準額はいくら?

年金生活者支援給付金の支給額は毎年度見直されます。

2025年度については、前年度より2.7%の増額となりました。

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【2024年→2025年】年金生活者支援給付金の支給金額

・老齢年金生活者支援給付基準額(月額):5450円

・障害年金生活者支援給付金(月額):1級6813円・2級5450円

・遺族年金生活者支援給付金(月額):5450円

保険料納付済期間等に応じた「給付金額例」を確認しよう

老齢年金生活者支援給付金は、先に述べた基準額をもとに、保険料の納付期間などに応じて支給額が算出されます。

本章では、厚生労働省が示している具体的な金額例(月額)を確認してみましょう。

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年金生活者支援給付金の給付月額

ケース1:保険料納付済期間が480月で全額免除期間が0月の場合

・給付金額:5450円

・老齢基礎年金額:6万9308円

・合計額:7万4758円

ケース2:保険料納付済期間が240月で全額免除期間が0月の場合

・給付金額:2725円

・老齢基礎年金額:3万4654円

・合計額:3万7379円

ケース3:保険料納付済期間が360月で全額免除期間が120月の場合

・給付金額:6976円

・老齢基礎年金額:6万644円

・合計額:6万7620円

ケース4:保険料納付済期間が240月で全額免除期間が240月の場合

・給付金額:8501円

・老齢基礎年金額:5万1981円

・合計額:6万482円

保険料を240か月納付し、免除期間がなかった場合の給付額は月3万7379円となります。

これに対し、240か月すべて免除を受けていた場合は月6万482円となります。

したがって、保険料を未納のままにするのではなく、全額免除などの制度が利用できるかどうかを確認・相談することが重要です。

また、「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、2024年3月時点での平均支給月額は、老齢年金生活者支援給付金が4014円、障害年金生活者支援給付金が5555円、遺族年金生活者支援給付金が5057円となっています。

※2024年3月において認定されている平均給付金額です。

年金生活者支援給付金は「課税の対象」になる?

年金生活者支援給付金を受け取れるのはありがたいことですが、「収入が増えると税金も増えるのでは」と不安に感じる方もいるかもしれません。

しかし、この給付金は所得税や復興特別所得税の課税対象には含まれません。

また、住民税や社会保険料などへも影響しないため、安心して受け取ることができます。

申請しないと受け取れない!年金生活者支援給付金の手続き方法

年金生活者支援給付金を受け取るには、所定の手続きが必要です。

新たに年金の受給資格を得た人については、「年金生活者支援給付金」の手続きも同時に行われるため、申請漏れが起こる心配はほとんどありません。

同封される給付金請求書に必要事項を記入し、老齢基礎年金の請求書と合わせて提出します。

一方で、すでに年金を受け取っている人が、その後所得の減少によって新たに対象となるケースもあります。

この場合は、9月1日以降に日本年金機構から「年金生活者支援給付金請求書」が送付される流れとなっています。

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はがき(年金生活者支援給付金請求書)の記入例

請求書の太枠部分に必要事項を記入し、郵便ポストへ投函するだけで手続きは完了します。

ただし、すでに年金を受給している方で繰上げ受給をしている場合には、使用する書類の様式が異なります。

一度請求を行えば、支給要件を満たしている限り2年目以降は手続き不要で継続して受給できます

継続可否の判定は前年の所得を基準に行われ、その結果は毎年10月分(12月支給分)から1年間適用されます。

また、給付額が改定される際には「年金生活者支援給付金支給金額改定通知書」、支給対象外となった場合には「年金生活者支援給付金不該当通知書」が送付されます。

【ご参考】厚生年金・国民年金の平均月額はいくら?

最後に、公的年金の平均額を見ていきましょう。年金生活者支援給付金の支給対象額を上回るのでしょうか。

厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、公的年金の平均月額は国民年金(老齢基礎年金)で5万円台、厚生年金(国民年金部分も含む)で14万円台でした。

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国民年金・厚生年金《平均月額と個人差》

厚生年金を平均額どおりに受け取る人は、給付金の対象外になります。

ただしグラフのように、厚生年金を月額25万円以上受け取っている人もいれば、国民年金・厚生年金ともに月額2万円未満の低年金となる人まで、幅広い受給額帯に分布しています。

年金生活者が必ず低所得になるというわけではなく、年金生活者支援給付金の対象者になる人も、ならない人もいるとわかります。

年金”プラスアルファ”の準備をしよう

今回は、年金生活者支援給付金について、老齢年金・障害年金・遺族年金それぞれの支給要件と、2025年度の給付金額を詳しく見てきました。

この給付金を受け取るには、ご自身で手続きを行う必要があるため、日本年金機構から届く案内を必ず確認しましょう。

また、年金の平均受給額データを見ると、年金だけで十分な生活を送れると考えている人は少ないのが現状です。

老後の生活を安心して過ごすためには、年金に頼るだけでなく、ご自身でプラスアルファの準備を早い段階から進めておくことが大切です。

参考資料

・厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

・日本年金機構「令和7年4月分からの年金額等について」

・日本年金機構「年金生活者支援給付金制度について」

・日本年金機構「年金生活者支援給付金の概要」

・日本年金機構「老齢基礎年金を新規に請求される方の請求手続きの流れ」

・厚生労働省「年金生活者支援給付金請求手続きのご案内(令和6年度)」

・厚生労働省「年金生活者支援給付金について」

・日本年金機構「年金生活者支援給付金の源泉徴収票は送付されるのでしょうか。」