大谷翔平も利用、富裕層向けプライベートジェットの内部。“空飛ぶオフィス”日本では利用者67%増

カナダの航空機メーカー「ボンバルディア」が手がける機体を採用する。

資産額45億円の富裕層が、東京からニューヨーク間を6000万円支払って利用する乗り物がある。プライベートジェットだ。レジャーだけでなくビジネス用途でも使われることからビジネスジェット(BJ)とも呼ばれる業界の大手事業者「VISTA JET」(ビスタジェット)の運営元Vista Globalが、日本市場向けにサブスクリプションサービス「XO」(エックスオー)の提供を2025年末までに導入する。

利用期間などで金額は変化するものの、1時間あたりの目安金額は1万5000ドル(約220万円、1ドル=147円換算)。9月26日に羽田空港内で報道機関向けに開催したボンバルディア製フラグシップ機「Global 7500」内覧会で方針を明らかにした。富裕層たちが使う機体とサービスはどのようなものなのか、紹介しよう。

最長17時間の長距離移動に対応、大谷翔平の利用で話題

Vista Globalは2004年にスイス人実業家のトーマス・フローア氏が創業し、業界のリーディングカンパニーとして知られる。現在はUAE(アラブ首長国連邦)のドバイに本社を構え、207の国・地域に向けてサービスを展開中している。

ビスタジェットのサービスは過去に大谷翔平選手(ドジャース所属)のSNS投稿に同社ロゴ入りの機体が映り込んでいたことから、日米間の移動に利用したとして話題になった。

VISTA JETのロゴ。

公開された機体には最大14人が搭乗でき、機内では大きめのデスク付きの座席を使い、食事や簡単な商談ができるようになっている。最長17時間、最大1万4260キロメートルの航続距離を誇る機体のため、日中はソファ、夜間はフルフラットのベッドでくつろぎながら移動することができる。客室乗務員(CA)も搭乗し、利用者の移動をサポートする。

最大14人が搭乗可能。

片方をテーブル、片方をベッドとして利用できる。

機内にはソファーを備え、自宅のように過ごすことができる。

夜間にはフルフラットのベッドでくつろぎながら移動することができる。

機内では食事を楽しめる。

機内には客室乗務員も搭乗し、利用者をサポートする。

レジャー用途で家族で搭乗するという使い方も。

日本市場での需要増を背景に同社は2026年以降、日本を中心にアジア市場の事業を強化する。同社のイアン・ムーアCCO(最高商務責任者)は「日本は非常に有望な市場。まだまだ成長の余地がある」と期待感を示す。

専用アプリで機体を手配。「ブレジャー」でスキー人気

主なビジネスモデルは、利用者が希望日時や利用人数、渡航先を指定し、同社は利用者のニーズに応じた機体とパイロットを手配し、運行するというものだ。今回、導入を発表したXOでは、専用アプリ上で2100機、4万ルートの中から予約でき、利便性を高めている。日本国内の2社と連携し、24時間体制で30分の短距離移動から最長17時間の長距離移動に対応する。

専用アプリで機体と利用日を予約する。

条件に応じて価格は変動するが、例えば東京〜ニューヨーク間は往復で6000万円程度(推計)になるとみられる。