年金、「ふつうのシニア」がもらっている「リアルな金額」を一覧で見る! 60歳~90歳代の「国民年金・厚生年金の平均受給額」はいくら?

年金、「ふつうのシニア」がもらっている「リアルな金額」を一覧で見る! 60歳~90歳代の「国民年金・厚生年金の平均受給額」はいくら?
次回の年金支給日は、12月15日(月)です。
10月支給分に関しては、前回の8月支給分と比べて、支給額が変わっている可能性があります。
これは、住民税額の変更などが関係しているためです。
そこで今回の記事では、なぜ10月からの年金額(手取り額)が変わるのか、その理由について解説します。記事の後半では、現代のシニアがどのくらい年金を受け取っているか、年金の平均額についてもお伝えします。
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10月から年金の手取り額が変わる理由とは?
10月から受け取る年金額は、8月に受け取った年金額と比べて変わっている可能性があります。その理由を見ていきましょう。
住民税が仮徴収から本徴収へ切り替え
年金受給者が受け取る公的年金は、多くの場合、所得税・住民税・健康保険料・介護保険料などが天引き(特別徴収)されています。※特別徴収には一定の条件があります。
年金は偶数月に支給されますが、前年度から税金等が特別徴収されている場合、住民税は4・6・8月に仮徴収され、10・12・2月で本徴収される仕組みになっています。

特別徴収
これは、年税額が毎年6月に決定するためで、税額が確定していない新年度の前半(4月・6月・8月)は、前年度の年税額の半額を3回に分けてそれぞれ仮徴収しています。
税額が決定している10月からは本来の税額を徴収する必要があるので、本来の税額から、既に仮徴収した額を引き、残りを3等分した額が年金から天引きされます。
そのため、年金から引かれる税金が8月に天引きされた額とは変更となり、年金手取り額が変わる可能性があるのです。
前年度の所得に変動があれば税金は増減するので、受け取れる年金額が減ったり、増えたりする方もいらっしゃるかもしれません。
年金が変動する要因は他にも…「年金から天引きされるお金」
年金額や手取り額が変わるのは、住民税の影響以外にも、いくつかの理由があります。
・毎年度の年金額の改定
・天引きされる税金や保険料
「毎年度の改定」については、経済状況を反映するための措置で、年金額は毎年度見直しされています。令和7年度の年金額は、物価高等の影響を受け、前年度より1.9%引き上げられています。

令和7年度の年金額の例
また、年金からは税金や社会保険料が天引きされています。年金から天引きされるのは、次に挙げる税金や社会保険料です。
・介護保険料
・国民健康保険料、後期高齢者医療保険料
・個人住民税および森林環境税
・所得税および復興特別所得税
収入などが変動し、これらの額が変われば、受け取る年金額も変わることになります。
年金から天引きされた社会保険料や税金額は「年金振込通知書」で確認できます。時間があるときに、いくら引かれているのかチェックしてみましょう。
シニアの年金はいくら?厚生年金と国民年金の平均月額
それでは、ここからは実際にシニアが受け取っている平均的な年金額を見ていきます。
厚生労働省の資料「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、60歳代・70歳代・80歳代・90歳以上の平均年金月額を確認していきましょう。
【60歳代・年金一覧表】厚生年金・国民年金の平均月額はいくら?

60歳代の平均年金月額
・60歳:厚生年金9万6492円、国民年金4万3638円
・61歳:厚生年金10万317円、国民年金4万4663円
・62歳:厚生年金6万3244円、国民年金4万3477円
・63歳:厚生年金6万5313円、国民年金4万5035円
・64歳:厚生年金8万1700円、国民年金4万6053円
・65歳:厚生年金14万5876円、国民年金5万9599円
・66歳:厚生年金14万8285円、国民年金5万9510円
・67歳:厚生年金14万9205円、国民年金5万9475円
・68歳:厚生年金14万7862円、国民年金5万9194円
・69歳:厚生年金14万5960円、国民年金5万8972円
【70歳代・年金一覧表】厚生年金・国民年金の平均月額はいくら?

70歳代の平均年金月額
・70歳:厚生年金14万4773円、国民年金5万8956円
・71歳:厚生年金14万3521円、国民年金5万8569円
・72歳:厚生年金14万2248円、国民年金5万8429円
・73歳:厚生年金14万4251円、国民年金5万8220円
・74歳:厚生年金14万7684円、国民年金5万8070円
・75歳:厚生年金14万7455円、国民年金5万7973円
・76歳:厚生年金14万7152円、国民年金5万7774円
・77歳:厚生年金14万7070円、国民年金5万7561円
・78歳:厚生年金14万9232円、国民年金5万7119円
・79歳:厚生年金14万9883円、国民年金5万7078円
【80歳代・年金一覧表】厚生年金・国民年金の平均月額はいくら?

80歳代の平均年金月額
・80歳:厚生年金15万1580円、国民年金5万6736円
・81歳:厚生年金15万3834円、国民年金5万6487円
・82歳:厚生年金15万6103円、国民年金5万6351円
・83歳:厚生年金15万8631円、国民年金5万8112円
・84歳:厚生年金16万59円、国民年金5万7879円
・85歳:厚生年金16万1684円、国民年金5万7693円
・86歳:厚生年金16万1870円、国民年金5万7685円
・87歳:厚生年金16万2514円、国民年金5万7244円
・88歳:厚生年金16万3198円、国民年金5万7076円
・89歳:厚生年金16万2841円、国民年金5万6796円
【90歳代・年金一覧表】厚生年金・国民年金の平均月額はいくら?

90歳代の国民年金の平均月額

90歳代の厚生年金の平均月額
・90歳以上:厚生年金16万721円、国民年金5万6321円
※上記の図はすべて、厚生年金保険については第1号の受給金額、また厚生年金保険(第1号)の平均年金月額には、基礎年金月額を含む。
※上記の図はすべて、国民年金については、旧法老齢年金の受給権者と新法老齢基礎年金の受給権者(受給資格期間を原則として25年以上有する方)の合計で、老齢基礎年金受給権者には、被用者年金が上乗せされている方を含む。
※上記の図はすべて、65歳未満の厚生年金保険(第1号)の受給権者は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢の引上げにより、主に定額部分のない、報酬比例部分のみの方、また65歳未満の国民年金の受給権者は、繰上げ支給を選択した方
将来受け取れる年金額は、どの年金制度にどれくらい加入していたかによって大きく異なります。
とくに自営業やフリーランスの方で、国民年金制度の被保険者期間が長い方は、厚生年金制度に長年加入していた方の平均年金額の3分の1ほどの可能性があります。
年齢を経るにつれて、自身の資産を大きく増やすことは難しくなるので、老後の資産づくりは早めにスタートする必要があるでしょう。
年金は自分の大切な資産、定期的にチェックを
今回の記事では、10月の年金手取り額が変わる理由について、記事の後半では、現代のシニアがどのくらい年金を受け取っているか、年金の平均額についてお伝えしました。
自分が実際に受け取っている年金額や、将来どのくらい年金を受け取ることができるかは、「ねんきんネット」で確認することができます。
ねんきんネットの最大のメリットは、正確な情報を確認できる点です。現在年金を受給中している方は、「年金振込通知書」や「公的年金の源泉徴収票」などの内容もねんきんネットで確認できます。
また、年金保険料を納めている現役世代の方は、加入履歴を確認できるだけでなく、将来の年金見込み額も試算することが可能です。
年金の記録に不明点や疑問がある場合は、早めに年金事務所に問い合わせて確認しておくことが大切です。
参考資料
・厚生労働省「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
・日本年金機構「令和4年4月から在職定時改定制度が導入されました」
・厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
・日本年金機構「年金から介護保険料・国民健康保険料(税)・後期高齢者医療保険料・住民税および森林環境税を特別徴収されるのはどのような人ですか。」