ニセコに異変 外国人増加の裏で…無許可土地開発の実態は 中国人事業者を直撃

北海道のニセコで増加する外国人による土地開発。取材を進めると、中国人による周辺住民の理解を得ない開発の実態が見えてきました。「news zero」は問題となっている中国人事業者を直撃し、話を聞きました。

■北海道の冬の国際リゾート「ニセコ」

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「news zero」が取材に入ったのは11月下旬。

「news zero」スタッフ

「本当外国人しかいないですね」「外国だな…」

北海道の冬の国際リゾート、ニセコ。

役場をのぞいてみても、住民登録などを行う外国人が絶え間なく訪れていました。

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今月4日。スキー場がオープンすると…

「すっごい人!」

ドイツから

「有名な日本のパウダースノーのためにきた」

その数はさらに急増します。

■倶知安町では土地売買に“変化”

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4人に1人が外国人だというニセコエリアの中心地、倶知安町。(総人口:1万7136人、外国人:4037人 ※12月10日時点)

外国人住民の数は今年初めて4000人を超え、なかでも中国人の住民はこれまでで過去最多となりました。

「news zero」スタッフ

「ペンションなどが多く並ぶエリアなんですが、その一角に『売物件』と書かれた看板があります」「こちらにも『FOR SALE』と書かれていますね」

いたるところに英語で書かれた「売り物件」。倶知安町は外国人による投資や開発が進み、一時、地価上昇率は全国でトップに。

いま、その土地の売買に変化が起きています。

■不動産会社“中国客との取引が倍以上に”

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ニセコエリアなどを扱う不動産会社を訪ねると…

北海道の不動産会社 石井秀幸社長

「(Q.ニセコ土地売買、どう変化)圧倒的にアジア勢が多くなってるのは事実です。特に中国客。日本国内のニセコエリアでの中国の建設は事実、多くなってます」

これまで購入者の多くは欧米客でしたが、ここ2~3年、中国客との取引が倍以上に増えているといいます。

北海道の不動産会社 石井秀幸社長

「みなさん3億~5億円くらいの別荘を建てられるイメージ。ニセコ単体で見ると高く感じる。世界中のスキーエリアのマーケットを見ると(ニセコは)ものすごくまだ安い」

■土地購入した中国人「ニセコは優良株」

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実際にニセコに土地を買った中国人は…

ニセコに土地購入 中国の投資家

「(ニセコで)土地を購入しました。ニセコの雪は世界的に見ても1番です。別荘を建てます。土地開発です」

──なぜ投資先にニセコを選んだ?

ニセコに土地購入 中国の投資家

「大きな利益が見込まれたからです。株の投資と同じです。優良株だと思ったら即投資するでしょ」

土地を開発したうえで、さらに別の外国人らに売り、利益を出したいと話します。

■進むニセコの土地開発…“ある問題”も

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急増する中国人によるニセコでの土地開発。取材を進めると、ある問題が起きていることが明らかになってきました。

その一端が見えたのは今回、通訳として取材に同行していたボブさんの話。

地元住民 ボブさん

「ポイ捨てが見えるね。ビールの缶とか。これ少ない方。だんだんもっと多くなると思います」

20年以上、ニセコに住むボブさん。半年ほど前から悩みを抱えているといいます。

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ボブさん

「中国の労働者」

それは、ニセコで土地の開発をしているという中国人との問題です。

──(資材に)中国語で書いてますね。

ボブさん

「全部中国語。木を全部切って。きれいな木いっぱいあった。コンテナも置いてある。看板なしでそのまま」

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──何が建つ?

ボブさん

「4階建てホテルと聞いてます。9月の時点ではまだ倶知安町では許可もらってません」

町の許可が必要なホテル建設。その申請がされないまま突如、木の伐採が始まったといいます。

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周辺で店を経営する男性からも…

周辺の店の経営者

「最初は(中国の)労働者の方が日本語しゃべれないので挨拶もないし、周りの家の軒下でご飯食べたりたばこ吸ったり。めちゃくちゃな状態だったので、おかしいなと」

その後、作業はストップし、いまは労働者の姿を見なくなったといいます。

開発する責任者はなぜ申請をせず進めたのか──。

■“無許可”開発…中国人事業者を直撃

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住民の不安が広がるニセコでの中国人による土地開発。その会社は都内にあることがわかりました。

「news zero」スタッフ

「こちらの建物ですね」「会社の名前なさそう…」「会社として入ってるところは全部明記されてる?」

ビルの管理者に話を聞きましたが、当該の会社名は確認できませんでした。

さらに私たちは、土地を所有する会社取締役の自宅へ。

「news zero」スタッフ

「このマンションですね。あ…『お入りください』になりました」

そして、問題の土地を所有する中国人男性が取材に応じました。

■土地所有の中国人「知らなかった」

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土地の所有者 中国人男性

「当初は家を建てて自分で住もうと思っていました。でもニセコはホテル業が特に繁盛しているので土地開発しようかと思うようになりました」

取材で明らかになった、木の無許可伐採については。

土地の所有者 中国人男性

「私たちは知らなかった。作業は別の会社に委託しています。委託した会社が申請を出していなかったみたいです」

周辺の人たちから中国人労働者のマナーなどについて不安の声があがっていることを伝えると…

土地の所有者 中国人男性

「迷惑だと思ったら、その場で警察に通報してほしい」

こう話しつつ、今後、住民説明会を開き理解を得ていきたいと話しました。

■“ビジネスチャンス”も…住民懸念

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ビジネスチャンスの場となっていたニセコで、国内の別の不動産会社も動き始めていました。

不動産会社

「こちらに広がっているのは、共同住宅の建設予定地になります」

進めていたのは共同住宅街の建設です。

共同住宅街 開発事業者

「慢性的に賃貸住宅の不足、賃貸価格の高騰が起こって、そこに目をつけてこの事業を昨年から計画し始めた」

冬の期間、外国人などの労働者が急増するため、住宅不足などが課題に。

共同住宅街 開発事業者

「そういうところの方々(リゾートバイト)に利用していただけるという期待を込めて、ビジネスを始めた」

1200人規模の住居などを整え、リゾートバイトのスタッフが多く住むことになる見込みだと話します。

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開発が加速する一方、住民たちが懸念していたのは犯罪やトラブルの増加です。

地元住民

「ご近所トラブルとか盗難とか飲酒運転とか、想像したら怖いなって」

地元住民

「運転中(外国人が)右車線から左に曲がって事故が起きそうになったり」

実際に倶知安町で去年起きた犯罪件数は5年間で最多となっています。(去年の犯罪件数、52件 ※認知件数)

地元住民

「郷に入れば郷に従うじゃないですけど。一概に人種差別とか、そういうことじゃなくて、ただマナー守ってくれれば全然いいなと」

(12月23日放送『news zero』より)