40歳代・50歳代の貯蓄、平均と中央値はいくら?おひとりさま・二人以上世帯の現実《単身・夫婦の世帯別データ》
- 単身世帯の貯蓄額はいくら?年代別の平均と中央値を解説
- 40歳代単身世帯の貯蓄事情:平均額と中央値
- 50歳代単身世帯の貯蓄事情:平均額と中央値
- 60歳代単身世帯の貯蓄事情:平均額と中央値
- 70歳代単身世帯の貯蓄事情:平均額と中央値
- 二人以上世帯の貯蓄額は?年代ごとの平均と中央値
- 40歳代・二人以上世帯の貯蓄額:平均と中央値
- 50歳代・二人以上世帯の貯蓄額:平均と中央値
- 60歳代・二人以上世帯の貯蓄額:平均と中央値
- 70歳代・二人以上世帯の貯蓄額:平均と中央値
- 老後に不安を感じる人と安心できる人の決定的な3つの違い
- 違いその1:老後に必要な資金額を把握しているか
- 違いその2:「先取り貯蓄」など貯まる仕組みを活用しているか
- 違いその3:老後を見据えたライフプランの見直しをしているか
- 年金生活の実態:シニア層が「ゆとりがない」と感じる背景
- 60歳代・70歳代の現実:「年金だけでは生活が厳しい」と感じる割合
違いは金額だけじゃない!「老後は安心」と言える人が実践している3つのポイントをやさしく解説

40歳代・50歳代の貯蓄、平均と中央値はいくら?おひとりさま・二人以上世帯の現実《単身・夫婦の世帯別データ》
2026年も早くも2月を迎えました。お正月の雰囲気が落ち着き、暦の上では春が始まる立春を間近に控えたこの時期は、気持ちを新たに家計の立て直しに着手する絶好の機会です。
「今年こそは貯蓄を成功させたい」という新年の抱負を絵に描いた餅で終わらせないためには、まず自分自身の経済状況を正確に把握することが不可欠です。
特に40歳代から50歳代は、子どもの教育費や住宅ローンの返済がピークに達しやすいだけでなく、「定年退職」という人生の大きな節目が現実的な課題として見えてくる年代でもあります。
この記事では、40歳代と50歳代の貯蓄額に焦点を当て、「平均値」と、より実態に近いとされる「中央値」を世帯構成別にご紹介します。単身世帯と二人以上世帯、それぞれのリアルな貯蓄事情を比較しながら、ご自身の状況と照らし合わせてみてください。あわせて、将来の生活に「不安を感じる人」と「安心できる人」を分ける3つのポイントについても解説します。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
単身世帯の貯蓄額はいくら?年代別の平均と中央値を解説
はじめに、金融経済教育推進機構の「2025年家計の金融行動に関する世論調査」を基に、おひとりさま世帯の貯蓄額の実態を見ていきましょう。

【単身世帯】年代別の貯蓄額割合「平均貯蓄額・中央値」
40歳代単身世帯の貯蓄事情:平均額と中央値
・金融資産非保有:32.1%
・100万円未満:15.1%
・100~200万円未満:7.1%
・200~300万円未満:5.9%
・300~400万円未満:4.3%
・400~500万円未満:2.2%
・500~700万円未満:6.2%
・700~1000万円未満:4.6%
・1000~1500万円未満:6.2%
・1500~2000万円未満:1.2%
・2000~3000万円未満:2.8%
・3000万円以上:9.9%
・無回答:2.5%
・平均:859万円
・中央値:100万円
40歳代の単身世帯では、平均貯蓄額が859万円であるのに対し、中央値は100万円と、両者の間に大きな差が見られます。
詳細なデータを見ると、金融資産を全く保有していない層や、貯蓄が100万円に満たない層も少なくないことがわかります。
50歳代単身世帯の貯蓄事情:平均額と中央値

出所:LookerStudio/shutterstock.com
・金融資産非保有:35.2%
・100万円未満:10.1%
・100~200万円未満:7.4%
・200~300万円未満:4.6%
・300~400万円未満:2.7%
・400~500万円未満:3.3%
・500~700万円未満:4.9%
・700~1000万円未満:4.6%
・1000~1500万円未満:6.0%
・1500~2000万円未満:3.3%
・2000~3000万円未満:5.5%
・3000万円以上:10.4%
・無回答:1.9%
・平均:999万円
・中央値:120万円
50歳代になると平均貯蓄額は約1000万円に近づきますが、中央値は120万円となっており、依然として大きな開きがあります。
それでは、本格的な老後を迎える60歳代や70歳代では、貯蓄の状況はどのように変化するのでしょうか。
60歳代単身世帯の貯蓄事情:平均額と中央値
・平均:1364万円
・中央値:300万円
70歳代単身世帯の貯蓄事情:平均額と中央値
・平均:1489万円
・中央値:500万円
60歳代から70歳代にかけては、平均貯蓄額が1300万円台から1400万円台、中央値は300万円から500万円へと増加しています。
退職金の受け取りや遺産相続などが、平均値や中央値を押し上げる一因と考えられますが、それでもなお個々人の貯蓄状況には大きなばらつきがあることが推察されます。
二人以上世帯の貯蓄額は?年代ごとの平均と中央値
次に、同じく金融経済教育推進機構「2025年家計の金融行動に関する世論調査」から、二人以上世帯のデータを確認してみましょう。

【二人以上世帯】年代別の貯蓄額割合「平均貯蓄額・中央値」
40歳代・二人以上世帯の貯蓄額:平均と中央値
・金融資産非保有:18.8%
・100万円未満:10.0%
・100~200万円未満:6.2%
・200~300万円未満:5.1%
・300~400万円未満:4.4%
・400~500万円未満:2.6%
・500~700万円未満:7.3%
・700~1000万円未満:6.1%
・1000~1500万円未満:9.7%
・1500~2000万円未満:6.5%
・2000~3000万円未満:8.2%
・3000万円以上:13.1%
・無回答:2.1%
・平均:1486万円
・中央値:500万円
子育て世代では住宅ローンや教育費などの支出が重なる時期ですが、貯蓄額は平均で1500万円近く、中央値は500万円という結果でした。
50歳代・二人以上世帯の貯蓄額:平均と中央値
・金融資産非保有:18.2%
・100万円未満:6.5%
・100~200万円未満:6.4%
・200~300万円未満:4.1%
・300~400万円未満:3.5%
・400~500万円未満:2.2%
・500~700万円未満:6.7%
・700~1000万円未満:7.7%
・1000~1500万円未満:9.3%
・1500~2000万円未満:6.1%
・2000~3000万円未満:8.1%
・3000万円以上:18.8%
・無回答:2.2%
・平均:1908万円
・中央値:700万円
50歳代になると、平均貯蓄額は2000万円に迫る勢いとなり、中央値も700万円まで増加します。
しかしその一方で、金融資産を持たない世帯と100万円未満の世帯を合計すると約2割にのぼり、資産状況の二極化が進んでいる様子がうかがえます。
60歳代・二人以上世帯の貯蓄額:平均と中央値
・平均:2683万円
・中央値:1400万円
70歳代・二人以上世帯の貯蓄額:平均と中央値
・平均:2416万円
・中央値:1178万円
60歳代から70歳代では、平均貯蓄額は2000万円を超え、中央値も1000万円を上回る水準に達しています。
老後に不安を感じる人と安心できる人の決定的な3つの違い

出所:mapo_japan/shutterstock.com
それでは、老後資金について不安を抱える人と、安心して迎えられる人との間には、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
違いその1:老後に必要な資金額を把握しているか
老後の生活に漠然とした不安を感じている方の多くは、「将来の生活費は月々いくらかかるのか」「公的年金はいくらもらえるのか」「結果的に、自分にはいくらの老後資金が必要なのか」といった点を明確にできていない傾向があります。
現状を把握せず、具体的な対策を講じていないことが、不安を増大させる主な原因といえるでしょう。
まずは、ご自身の理想とする老後の生活をイメージして必要額を試算し、「ねんきんネット」などを活用して年金の受給見込み額を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
それにより不足額が明らかになれば、どのような金融商品を使い、どのくらいのペースで準備していくかという具体的な計画を立てやすくなります。
違いその2:「先取り貯蓄」など貯まる仕組みを活用しているか
貯蓄を個人の意志の力だけで継続しようとすると、つい他の支出を優先してしまい、月によって貯蓄額にむらができがちです。
この課題を解決する有効な手段の一つが、給与が振り込まれたらすぐに貯蓄分を別の口座に移し、残った金額で生活する「先取り貯蓄」です。
多くの金融機関では、毎月決まった額を自動で積み立てるサービスを提供していますので、一度情報収集してみるのもよいでしょう。
このように「お金が自然と貯まる仕組み」を生活に取り入れることで、日々の忙しさに追われていても、無理なく着実に資産形成を進めることが可能になります。
違いその3:老後を見据えたライフプランの見直しをしているか
老後への備えは、単にお金を貯めるだけではありません。将来、どのようなライフスタイルを送りたいかを具体的に思い描くことも、同じくらい重要です。
例えば、生活スタイルを見直すことで、住居費や通信費といった固定費を削減できる可能性があります。50歳代という節目に、暮らし全体のダウンサイジングを検討するのも一つの賢明な選択肢です。
働き方に関しても、現代では60歳代以降も現役で活躍する人が増えており、選択肢は以前よりも格段に広がっています。
多様で柔軟な働き方が認められる時代だからこそ、収入確保の観点から自身のキャリアプランを再検討することも大切です。
では、実際に年金を受給しながら生活しているシニア世代は、自身の生活をどのように感じているのでしょうか。次章では、「年金収入だけでは日々の生活費をまかなうのも難しい」と回答した人の割合について見ていきます。
年金生活の実態:シニア層が「ゆとりがない」と感じる背景
老後の生活は、公的年金だけで成り立たせることはできるのでしょうか。現在60歳代・70歳代の方々の実情を調査データから探ります。
60歳代・70歳代の現実:「年金だけでは生活が厳しい」と感じる割合
金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査 2025」によると、二人以上世帯において、60歳代の33.6%、70歳代の26.5%が「年金だけでは日常生活費をまかなうのが難しい」と回答しています。

「年金にゆとりがない」と感じる理由とは?
さらに単身世帯に目を向けると、60歳代で50.7%、70歳代で35.5%が同様の回答をしており、二人以上世帯よりも経済的に厳しい状況に置かれていることがわかります。
続く物価上昇が家計を圧迫する中で、自身の健康や将来の介護への不安も抱えながら、切実な思いで日々を過ごしているシニア世帯の姿が浮かび上がります。
まとめ
豊かな老後生活を実現するための準備において最も重要なのは、まず現状を客観的に把握し、その上で具体的な将来設計を立てることです。
この記事では、年代別・世帯別に貯蓄事情を見てきましたが、平均貯蓄額と中央値の間には大きな隔たりがあることが確認できました。
また、物価高の影響で、日々の生活に必要なお金は増加傾向にあります。
将来、ゆとりのあるセカンドライフを送るためには、できるだけ早い段階から「老後生活で不足するであろう金額」を算出し、その対策を始めることが肝心です。
第一歩として、まずは家計の収支を見直し、ねんきん定期便やねんきんネットで「将来の年金見込み額」を確認することから始めてみてはいかがでしょうか。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
・金融経済教育推進機構「2025年家計の金融行動に関する世論調査」
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