「オルカン」vs「S&P500」どっちが勝った?【短期・中期・長期】パフォーマンスを比較!直近1カ月はS&P500が▲0.02%とやや失速…も長期では+300%に迫る
「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)」と「S&P500(eMAXIS Slim 米国株式)」の比較

「オルカン」vs「S&P500」どっちが勝った?【短期・中期・長期】パフォーマンスを比較!直近1カ月はS&P500が▲0.02%とやや失速…も長期では+300%に迫る
新NISAの普及とともに、インデックス投資の「二大巨頭」として常に比較されるのが「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)」と「S&P500(eMAXIS Slim 米国株式)」です。
「結局どちらが正解なの?」「両方に投資するのは非効率?」と迷う方も多いはず。
今回は、2026年2月末時点の最新データをもとに、短期・中期・長期の運用実績を徹底比較。パフォーマンスの差を生む「投資先の違い」についても深掘りしていきます。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
「オルカン」の運用実績:2026年2月末時点
まずは、三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のパフォーマンスを確認しましょう。

オルカンの基準価額及び純資産総額の比較
・設定日:2018年10月31日
・直近1カ月のリターン:+2.13%
・直近6カ月のリターン:+18.54%
・直近1年のリターン:+28.94%
・直近3年のリターン:+102.33%
・直近5年のリターン:+156.19%
・設定以来のトータルリターン:+245.42%
世界中の株式に広く分散するオルカンですが、直近1年でも約3割近いプラスとなっており、非常に好調な推移を見せています。
「S&P500」の運用実績:2026年2月末時点
続いて、米国株の代表指標に連動する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の実績です。

S&P500の基準価額および純資産総額の推移
・設定日:2018年7月3日
・直近1カ月のリターン:▲0.02%
・直近6カ月のリターン:+13.69%
・直近1年のリターン:+21.30%
・直近3年のリターン:+105.69%
・直近5年のリターン:+181.40%
・設定以来のトータルリターン:+292.75%
中長期(5年以上)で見ると、圧倒的な成長力を背景に、驚異的なリターンを叩き出していることがわかります。
【期間別】どちらが勝った?リターン比較表

リターン比較
短期(直近1年)のリターン比較:オルカンが優勢
まず直近1年間のリターンを見てみると、オルカンがS&P500を上回る結果となりました。
・オルカン:+28.94%
・S&P500:+21.30%
中期(直近5年)のリターン比較:S&P500が優勢
次に直近5年間のリターンで比較すると、今度はS&P500がオルカンを上回っています。
・オルカン:+156.19%
・S&P500:+181.40%
長期(設定来)のリターン比較:S&P500が優勢
両ファンドは設定日が約3カ月異なるため単純比較はできませんが、設定来のトータルリターンではS&P500がオルカンを上回る結果です。
・オルカン:+245.42%
・S&P500:+292.75%
短期では「オルカン」、中長期では「S&P500」がリード
直近1年間のリターンでは、オルカンがS&P500を上回りました。
一方で、5年以上のスパンで見ると、米国経済の力強い成長が反映されたS&P500に軍配が上がる形となっています。
※両ファンドとも運用期間が10年未満のため、本記事では設定来(約7年)を長期として扱います。
オルカンとS&P500、パフォーマンスに差がつく理由は投資先の違い
「全世界」と「米国」、一見すると全く別物のように思えますが、実は主要な構成銘柄はほぼ同じです。
オルカンとS&P500の組入上位5銘柄は”同じ”

組入上位10銘柄(オルカン・S&P500)
2026年1月末時点の両ファンドの組入上位銘柄を見ると、トップ5は共通しています。
・1位:NVIDIA
・2位:Apple
・3位:Microsoft
・4位:AMAZON.COM INC
・5位:ALPHABET INC-CL A
いわゆる「ビッグテック」がどちらのファンドでも牽引役となっており、これが両者のパフォーマンスを似通わせている正体です。
でもパフォーマンスに差が出るのは「構成比率」の違い
それなのにリターンに差が出る理由は、「米国株の密度」にあります。
S&P500:米国への集中投資
米国の主要500社に絞っているため、上位銘柄の比率が高くなります。米国株が爆発的に伸びる局面では、この「集中投資」が最大の武器となります。
オルカン:グローバルな分散投資
構成の約6割は米国ですが、残りの約4割は日本や欧州、新興国に分散されています。直近1年でオルカンが優勢だったのは、米国以外の地域(日本株の好調など)がパフォーマンスを下支えしたためと考えられます。
まとめ
「これからも米国が世界経済をけん引する」と信じるならS&P500、「米国のさらなる成長を期待しつつもリスクを分散させておきたい」と考えるならオルカンが適していると言えるでしょう。
投資に「絶対の正解」はありません。20年、30年という長い期間において、自分が最も納得感を持って持ち続けられるものを選ぶのが大切です。
【投資に関するご注意】 本記事は、特定の金融商品の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。投資には元本を割り込むリスクがあります。投資に関する最終的な判断は、必ずご自身の責任において行われるようお願いいたします。
参考資料
・三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
・三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」
・三菱UFJアセットマネジメント株式会社「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)月次レポート」
・三菱UFJアセットマネジメント株式会社「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)月次レポート」
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