寝具メーカーの西川、戦国時代、近江で創業 蚊帳・生活用品の行商起源【経済トレンド】

江戸時代に扱っていた蚊帳

 総合寝具メーカー大手の西川は戦国時代の1566年、西川家初代の仁右衛門が近江(現滋賀県)で蚊帳、生活用品の行商を始めたのが始まり。【共同通信=浜谷栄彦記者】

 江戸時代には、生地を若葉のように明るい黄緑色に染めた「近江蚊帳」を販売、ヒットした。半年ごとの利益の3分の1を奉公人(社員)に分配する仕組みも導入。ボーナスの原型となった。

 明治維新後に布団の販売を始めた。1941年、政府の企業整備方針を受け東京、京都、大阪の店舗が独立し3社に分割。

 1950年代に合成繊維を使った軽い掛け布団を開発。それまで主流だった綿布団の「重く、湿気を吸いやすい」という弱点を克服した。

 2009年、体圧分散効果を高めたマットレス「AiR(エアー)」を発売。寝具に関心の薄かった男性や若年層に顧客層を広げた。2019年、3社が統合し現在の西川になった。2026年2月、竹内雅彦氏が生え抜きとして初の社長に就いた。

 近年は「ねむりの相談所」を全国各地に展開。睡眠に関する悩みを聞き、体に合った枕や布団を提案している。

江戸時代の蚊帳売り

明治時代の奉公人への利益配当額を記録した帳簿

1923年6月、東京・日本橋に新築した西川商店(左ののぼりが立っている建物)

1970年発売の合成繊維を使った掛け布団

西川が展開する「ねむりの相談所」

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