【次回の支給日は4月15日】年金に上乗せして支給される「年金生活者支援給付金」支給対象となる3つの要件を解説
- 年金生活者支援給付金とは?公的年金に上乗せされる制度の概要
- 【種類別】年金生活者支援給付金の支給対象となる3つの要件
- 老齢年金生活者支援給付金の対象者と条件
- 障害年金生活者支援給付金の対象者と条件
- 遺族年金生活者支援給付金の対象者と条件
- 年金生活者支援給付金はいくらもらえる?給付金額別の件数データを解説
- 老齢年金生活者支援給付金:給付金額別の件数
- 障害年金生活者支援給付金:給付金額別の件数
- 遺族年金生活者支援給付金:給付金額別の件数
- 年金生活者支援給付金を受け取るための手続き方法とは
- ケース1:これから老齢年金の受給を始める方(緑色の封筒)
- ケース2:すでに年金を受給している方(薄緑色の封筒)
- ケース3:老齢基礎年金を繰上げ受給中の方(薄橙色の封筒)
- 【参考】国民年金・厚生年金の平均受給月額はいくら?
- 国民年金の平均受給月額
- 厚生年金の平均受給月額(国民年金を含む)
- 支給要件を満たす方は「年金生活者支援給付金の申請手続き」を忘れずに
給付金額別の件数:老齢年金生活者支援給付金・障害年金生活者支援給付金・遺族年金生活者支援給付金

【次回の支給日は4月15日】年金に上乗せして支給される「年金生活者支援給付金」支給対象となる3つの要件を解説!
物価の上昇が続いており、公的年金で生活されている方の中には、年金収入だけでは少し心もとないと感じる場面もあるかもしれません。
実は、そうした方々の暮らしをサポートするために「年金生活者支援給付金」という制度が存在します。
この制度は、公的年金に上乗せして給付金が支給されるもので、一度きりではなく継続して受け取れる点が大きな特徴です。
本記事では、どのような方が「年金生活者支援給付金」対象となるのか、具体的な給付額はいくらなのか、そして申請はどのように進めればよいのか、といった疑問に一つひとつ丁寧にお答えしていきます。
ご自身の状況と照らし合わせながら、ぜひ最後までご覧ください。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
年金生活者支援給付金とは?公的年金に上乗せされる制度の概要

年金生活者支援給付金制度について
「年金生活者支援給付金」は、公的年金などの収入や他の所得額が一定の基準額を下回る年金受給者の生活を支援するための制度です。
この給付金は一時的なものではなく、年金に上乗せする形で継続的に支給されるという特徴があります。
受給している基礎年金の種類によって、以下の3つに分けられます。
・老齢年金生活者支援給付金
・障害年金生活者支援給付金
・遺族年金生活者支援給付金
初回の受け取りには申請が必要ですが、一度手続きをすれば、支給要件を満たしている限り2カ月に一度の頻度で支給が続きます。
【種類別】年金生活者支援給付金の支給対象となる3つの要件
基礎年金を受給している方のうち、年金収入や所得の合計が基準以下のケースで「年金生活者支援給付金」を受け取れる可能性があることがわかりました。
この章では、3つの種類別に具体的な支給要件を詳しく見ていきましょう。
老齢年金生活者支援給付金の対象者と条件

老齢年金生活者支援給付金の支給要件
はじめに、老齢年金生活者支援給付金の対象となるのは、以下の支給要件をすべて満たしている方です。
・65歳以上で老齢基礎年金を受給している
・同一世帯の全員が市町村民税非課税である
・前年の公的年金などの収入金額(※1)とその他の所得の合計額が、昭和31年4月2日以降に生まれた方は80万9000円以下、昭和31年4月1日以前に生まれた方は80万6700円以下(※2)である
※1 障害年金・遺族年金といった非課税収入は含まれません。
※2 昭和31年4月2日以降生まれで合計額が80万9000円を超え90万9000円以下の方、昭和31年4月1日以前生まれで80万6700円を超え90万6700円以下の方には、「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。
障害年金生活者支援給付金の対象者と条件

障害基礎年金を受給されている方へ
障害年金生活者支援給付金は、下記の要件を両方とも満たす場合に支給対象となります。
・障害基礎年金の受給者であること
・前年の所得(※)が479万4000円以下であること(扶養親族の人数に応じて増額されます)
※ 障害年金などの非課税収入は所得に含まれません。
遺族年金生活者支援給付金の対象者と条件

遺族基礎年金を受給されている方へ
遺族年金生活者支援給付金を受け取るには、以下の支給要件をすべて満たす必要があります。
・遺族基礎年金の受給者であること
・前年の所得(※)が479万4000円以下であること(扶養親族の人数に応じて増額されます)
※ 遺族年金などの非課税収入は所得に含まれません。
年金生活者支援給付金はいくらもらえる?給付金額別の件数データを解説
厚生労働省が公表した「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を基に、実際に支給された年金生活者支援給付金の平均月額を確認してみましょう。
2025年3月時点での平均給付月額(※)は、老齢年金生活者支援給付金で4146円、障害年金生活者支援給付金で5727円、遺族年金生活者支援給付金で5228円となっています。
※2025年3月時点で認定されている方の平均給付金額です。
給付金額ごとの件数は、以下の通りです。
老齢年金生活者支援給付金:給付金額別の件数

老齢年金生活者支援給付金:給付金額別の件数
・1000円未満:7万5101件
・1000円以上2000円未満:31万4450件
・2000円以上3000円未満:59万9166件
・3000円以上4000円未満:108万2177件
・4000円以上5000円未満:103万4357件
・5000円以上6000円未満:104万5423件
・6000円以上7000円未満:18万5291件
・7000円以上8000円未満:9万3265件
・8000円以上9000円未満:4万4796件
・9000円以上1万円未満:1万9891件
・1万円以上:1万524件
障害年金生活者支援給付金:給付金額別の件数

障害年金生活者支援給付金:給付金額別の件数
・5000円以上6000円未満:149万3700件
・6000円以上7000円未満:68万3466件
遺族年金生活者支援給付金:給付金額別の件数

遺族年金生活者支援給付金:給付金額別の件数
・1000円未満:ー
・1000円以上2000円未満:607件
・2000円以上3000円未満:1569件
・3000円以上4000円未満:ー
・4000円以上5000円未満:ー
・5000円以上:7万5531件
年金生活者支援給付金を受け取るための手続き方法とは
それでは、実際に給付金を受け取るためには、どのような手続きを踏む必要があるのでしょうか。

年金生活者支援給付金
「手続きを忘れてしまいそうで心配」と感じる方もいるかもしれませんが、年金生活者支援給付金の支給対象と判断された方には、日本年金機構から請求書が郵送されます。
基本的には、送付された書類に必要事項を記入して返送するだけで手続きは完了するため、過度に心配する必要はありません。
ただし、対象者の年金受給状況によって書類の形式や手続きのタイミングが異なるため、ここでは3つのケースに分けて手続き方法を解説します。
ケース1:これから老齢年金の受給を始める方(緑色の封筒)

年金請求書の封筒
まだ年金を受給していない方には、受給開始の3カ月前に、年金の受給手続きに必要な「年金請求書(事前送付用)」が届きます。
その際に「年金生活者支援給付金請求書」が同封されています。
必要事項を記入し、年金の請求書とあわせて「年金生活者支援給付金請求書」を提出してください。注意点として、請求書は年金の受給開始年齢に達する誕生日の前日以降でないと提出できません。
ケース2:すでに年金を受給している方(薄緑色の封筒)

年金生活者支援給付金請求書の封筒
すでに基礎年金を受給している方でも、所得の変動によって新たに年金生活者支援給付金の対象となる場合があります。
こうした方々を対象に、毎年9月1日から「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が順次郵送されます。

令和7年度の年金生活者支援給付金請求書(はがき型)
必要事項を記入後、同封されている目隠しシールを貼り、差出人欄に自身の住所・氏名を書いて切手を貼付し、ポストに投函すれば手続きは完了です。
※支給要件に該当するかどうか確認できない方には、年金生活者支援給付金請求書(A4型)と、所得情報を確認するための所得状況届が送付されます。
ケース3:老齢基礎年金を繰上げ受給中の方(薄橙色の封筒)

年金生活者支援給付金の請求書封筒、繰上げ受給中の人用
最後に、老齢基礎年金を繰上げ受給している方のケースです。
年金生活者支援給付金の受給資格が発生すると見込まれる場合、65歳になる誕生月の初旬(1日生まれの方は前月初旬)に「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)」が郵送されます。
書類が届いたら、必要事項を記入して同封の目隠しシールを貼り、切手を貼ってポストに投函してください。
※支給要件に該当するかどうか確認できない方には、年金生活者支援給付金請求書(A4型)と、所得情報を確認するための所得状況届が送付されます。
初回の手続きは必要ですが、その後は支給要件を満たす限り継続して給付金を受け取ることができます。
もし支給要件を満たさなくなった際には、「年金生活者支援給付金不該当通知書」が届き、給付金の支給が停止されます。
なお、2025年1月以降に65歳に到達し、日本年金機構から「年金生活者支援給付金請求書(はがき)」が届いた方は、電子申請での提出も可能になっています。
電子申請で提出した場合、郵送での提出は不要です。
【参考】国民年金・厚生年金の平均受給月額はいくら?
参考として、現在のシニア世代が受け取っている公的年金の平均額はどのくらいなのでしょうか。
厚生労働省の「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、国民年金と厚生年金の平均年金月額を紹介します。
国民年金の平均受給月額

国民年金の平均額(全年齢)
・〈全体〉平均年金月額:5万9310円
・〈男性〉平均年金月額:6万1595円
・〈女性〉平均年金月額:5万7582円
厚生年金の平均受給月額(国民年金を含む)

厚生年金の平均額(全年齢)
・〈全体〉平均年金月額:15万289円
・〈男性〉平均年金月額:16万9967円
・〈女性〉平均年金月額:11万1413円
現役時代の働き方や加入状況によって受給額が決まるため、個人差が大きいことがわかります。
支給要件を満たす方は「年金生活者支援給付金の申請手続き」を忘れずに
本記事では、年金生活者支援給付金について、制度の概要から支給要件、手続き方法まで詳しく解説しました。
公的年金だけでは暮らしに不安を感じる方にとって、この給付金は生活の大きな支えとなり得る制度です。
ご自身が対象になるかどうか、まずはこの記事で紹介した要件を確認してみてはいかがでしょうか。
対象となる可能性のある方には、日本年金機構から案内書類が届きますので、見逃さないようにすることが重要です。
手続きは送られてきた書類に記入して返送することが基本であり、決して複雑なものではありません。
利用できる制度を正しく理解し、少しでも安心して穏やかな毎日を送るための一助となれば幸いです。
※当記事は再編集記事です。
参考資料
・厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
・厚生労働省「年金生活者支援給付金制度」
・日本年金機構「老齢(補足的老齢)年金生活者支援給付金の概要」
・厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
・日本年金機構「老齢基礎年金を新規に請求される方の請求手続きの流れ」
・日本年金機構「個人の方の電子申請(年金生活者支援給付金請求書)」
・日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)送付用封筒」
・日本年金機構「65歳の誕生日を迎えた方で、老齢基礎年金を繰上げ受給している方」
関連記事
【70歳代】「平均貯蓄額」はいくら?シニアの《年金月額と生活費》から見る「ふたり暮らしのリアルな家計事情」とは?
厚生年金、4月15日の支給日に「60万円(月額30万円)以上受給する人」の割合は何%?年金制度の《3つのよくある誤解》を解説
【申請しないとゼロ円】住民税課税世帯が申請できる《給付金+手当》9選!「出産前後・ひとり親世帯・収入が減ったとき」