TOTOがユニットバス新規受注停止、再開「見通し立たず」。ホルムズ海峡封鎖→ナフサ不足、LIXILは「状況が確定次第、公表」【イラン戦争】

TOTOがユニットバスの新規受注停止を明らかにした。

イランがホルムズ海峡を封鎖して日本への物流に影響が出ている問題を巡り、TOTOは4月13日、ユニットバスなどの新規受注を見合わせていることを明らかにした。同社製のユニットバスなどの納品状況をめぐっては、SNS上で新規受注が停止しているのではないかとの声が広がり注目が集まっていた。

同社広報によると、壁面の表面フィルムに使う接着剤や人工大理石のコーティング剤に使われる有機溶剤に石油由来のナフサが使われていることが、新規受注停止の理由だという。現時点で注文が入っている商品の納品を優先するため、受注停止に踏み切った。

今後、新築住宅やリフォームの需要を含め、建設や不動産業界に影響が及ぶ可能性がある。

ユニットバスなどは全体売り上げの15%占める

影響が出ているのは、ユニットバス、システムバス、トイレユニットなど。同社広報によると、日本国内で製造し、海外には輸出していないため、事業影響は日本国内にとどまるという。取材では、これらの総売り上げは2025年3月期通期決算ベースで約1107億円であることも分かった。TOTO全体の売上高7245億円のうち約15%、日本事業(4813億円)で見ると約23%をそれぞれ占める。

TOTOのユニットバス。

同社広報は受注停止について「すでに受注済み案件の納品遅延を防ぐため」とし「生産と出荷は継続する」と説明。期間は4月13日以降となっており、受注再開の見通しは立っていない。

同社広報は過去の受注停止について、「東日本大震災の時にちょっとした混乱はあったが、コロナ禍やウクライナ戦争なども含めて、ここまで見通しが立たないことは直近では初めて」だと語った。

同社は4月10日に「中東情勢の緊迫化やホルムズ海峡周辺の通航制限に伴い、原油・ナフサをはじめとする石油化学基礎原料の供給環境が急速に悪化している。今後の国際情勢によっては、製品の安定供給を維持するため、受注の調整や制限をさせていただく可能性がある」との声明を出していた。

TOTOが出した声明。

競合リクシル「樹脂製品に影響が出る可能性」

LIXIL。

これに対し、競合のLIXIL(リクシル)はどうか。同社広報はBusiness Insider Japanの取材に「SNSでわれわれも新規受注を停止するとの情報が拡散されているが、それは事実ではない。樹脂製品に影響が出る可能性があるが、現時点ではどの製品が対象かは決まっていない」と回答した。「状況が確定次第、公表する」と述べるにとどめた。