2026春・一生お宝の高配当株ランキング+王道大型1位4.55%、中小型1位5.22%【利回り6%REITもおまけで】NISA応援

 大人気企画「一生お宝(になりそうな)高配当株」2026年春版を発表。大型の高配当株17銘柄、中小型の高配当株14銘柄に加え、今回は分配金利回りが高いREIT5銘柄もおまけで。【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2026春号」から抜粋しています】

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 2025年4月からの株高は2026年も止まらず、日経平均株価採用225社の平均配当利回り(予想)も1.69%(2026年1月19日現在)まで低下している。

 さすがに利回り5%超の高配当優良株も減ってしまった。楽天証券経済研究所チーフ・ストラテジストの窪田真之さんは語る。

「王道の大型高配当株をこれから買いたい人は、増配しそうな株、1株当たり利益(EPS)が今後も増えていきそうな銘柄を優先してください。

 増配が続けば『自分の買値に対する配当利回り=自分利回り』が上がっていきます。

 中小型株なら、業績がいいのに株価が割安で配当利回り5%超の銘柄がまだあります。

 もともと分配金利回りが高い優良なREIT(不動産投資信託)もおすすめです」

■海運と携帯キャリア

 窪田さんから見て業績と配当がいい、「一生お宝」になりそうな高配当株を選んでもらった。

 まず時価総額1兆円以上の大型株から17銘柄。配当利回りが高い順に表にまとめた。

 トップは日本郵船(配当利回り4.55%〈2025年12月12日現在/以下同〉)。3位に同じく海運株の商船三井(4.37%)がランクインした。

「海運会社の中では過去の業績の伸びを見ても業界トップの日本郵船が一番有望と考えます。事業の多角化で、今や陸運・空運も含む総合物流事業を展開しており、ビジネス基盤もしっかりしているのがポイント。

 商船三井は液化天然ガスを運ぶLNG船で世界トップ級。大阪・東京に多数のオフィスビルを保有するダイビルを子会社にするなど、不動産ビジネスも貴重な収益源になっています」

 2銘柄とも事業の多角化や財務体質の強化により、景気に左右されづらい銘柄に変わってきている。

「携帯キャリア株も景気の影響を受けにくい。100株買ってもNTT(3.41%)は1万5000円台、ソフトバンク(3.96%。ソフトバンクグループではない)は2万円台と少額で手に入ります。

 KDDI(2.98%)は26万円台ですが、3銘柄すべて買ってもいいぐらいです」

 ソフトバンクの約4%を筆頭に3銘柄とも配当利回りが高め。NTTは15期連続、KDDIは24期連続の増配予定だ。携帯キャリアはそれぞれAIデータセンターを手がけており、将来性もある。

「自動車株から2銘柄入れておきました。配当利回り2位のホンダ(4.38%)と17位のトヨタ自動車(2.91%)です。

 ホンダは中国製の電動二輪車の台頭で東南アジアのバイク事業が落ち込むのでは?という懸念から、PBR(株価純資産倍率)0.5倍台の超割安水準で放置されています。

 私はホンダ、悪くないと思うんですよ。トランプ関税を克服していく力があります。

 トヨタ自動車は株価が好調なので配当利回りが3%を割っていますが、燃料電池車やEV(電気自動車)の開発力は世界屈指です」

■利回りよりもEPS

 窪田さんは、価格破壊が進む損害保険業界で、海外のM&A(企業の合併・買収)などを繰り返しながら稼ぐ銘柄にも注目した。

「大型の損保株からも2銘柄。配当利回りの高さでは4位のMS&ADインシュアランスグループホールディングス(以下、HD/4.17%)がいいですが、7位の東京海上HD(3.66%)はEPSの伸びがいい。

 どちらか1銘柄だけ選ぶなら東京海上HDがいいと思います」

 高配当株への投資ではどうしても今の配当利回りが高い株を選びがちだが、重視すべきはEPSだと窪田さんは繰り返した。

 今の配当利回りが少し低くても、この先EPSがどれだけ伸びるかで株価上昇率に差がつきやすい。配当利回りよりEPSを優先したほうが、後から振り返るとリターンが断然高い場合が多いという。

「資源開発会社のINPEX(3.14%)や原発再稼働が同業他社より進んでいる関西電力(3.03%)は国策銘柄でもあります。高市政権の掲げる資源・エネルギー安全保障に関連します」

 次に時価総額1兆円以下の中小型株から配当利回りベスト14。

※編集部注:窪田さんの中で「引き続き、推し」の銘柄は前号(「アエラマネー 2025冬号」)と重複しても載せている

「1位はメイテックグループHD(5.22%)。製造業向け人材派遣会社です。日本の人手不足と製造業の国内回帰がメイテックには追い風となります」

 最後におまけ、高分配金利回りのREIT5本を紹介。窪田さんがREITを選ぶのは本誌初だ。

 初心者向けに解説しておくと、REITは保有する不動産からの賃料収入の大半を分配金として投資家に払ってくれる金融商品である。個別株と同様に売り買いできる。

■REITで6%

「台湾有事問題を巡る中国との関係悪化から中国人観光客の減少が懸念され、ホテル系REITなどは価格が下がりました。

 その結果、分配金利回り6%超のREITも出てきています」

 1位はインヴィンシブル投資法人(予想分配金利回り6.12%〈2026年1月19日現在/以下同〉)。

「ホテル系である不安から売られ、分配金利回りは6%台に跳ね上がりました。

 このREITの中身は都市部のシティホテルが中心です。中国人観光客が減ってもシティホテルの稼働率が大幅に落ちるとは考えにくいと判断し、ランキングに入れました」

 物流系REITの中では競争力のある好立地に多くの物流施設を保有するGLP投資法人(4.26%)にも注目だ。

「Eコマース(電子商取引)の拡⼤で物流施設は大忙しです。とはいえ新規供給も増えているので、⽴地の悪いところでは稼働率の低下が⾒られます。

 GLP投資法⼈の保有施設は好⽴地・⾼稼働が続いています」

 5位の森ヒルズリート投資法人(4.15%)は都心に街をつくるというコンセプトで成功した。保有する六本木ヒルズなどは訪日外国人需要やタワーマンション人気もあり、土日の商業施設の稼働率が高い点も魅力という。

 東京・⼤阪・名古屋では不動産価格が⾼騰している。そんな中では、ワンルームマンションなどに投資するより、マンションなどを組み入れたREITに投資したほうが⾼い分配金利回りが得られることもある。

「REIT経由で不動産に投資すれば、分配金利回り4~6%が期待できます。しかもNISAなら非課税で。REITも『一生お宝』に加えておきたいですね」

 完全にお任せで高配当株50銘柄をまとめ買いしたいなら、「日経平均高配当株50指数」に連動するETF(上場投資信託)や投資信託を。

 ETFなら数千円、普通の投資信託なら100円(主要ネット証券の場合)から買える。

 日経平均高配当株50指数は、日経平均採用の225銘柄から配当利回りの高い50銘柄で構成されるシンプルな指数である。

 日経平均高配当株50指数のETFは野村アセットとアモーヴァ・アセット(旧日興アセット)から、投資信託は野村アセットと三菱UFJアセットから出ている。

 ETFの最安は「上場インデックスファンド日経平均高配当株50」で0.165%(年率、税込み/以下同)。

 投資信託の最安は「Tracers 日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)」で0.10725%だ。

 今は全体的に株価が上がっているが、分配金利回りは3~4%と見積もっておけばよさそう。

取材・文/中島晶子(AERA編集部)、安住拓哉

窪田真之/楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジスト。大和住銀投信投資顧問のファンドマネジャーを経て、2014年より現職。楽天証券『トウシル』の執筆記事が大人気

編集/綾小路麗香、伊藤忍

『AERA Money 2026春号』から抜粋

・【ランキング表】一生お宝の高配当株2026「31銘柄」全部見せます!

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