トヨタは8&14番手止まり 平川亮「苦しい中でもパフォーマンスは出し切れた」 キャデラック12号車がポール奪取【WEC第7戦・富士6時間】

渾身(こんしん)のアタックを決める平川亮(トヨタ自動車提供)

走行後にインタビューを受ける平川亮。持てる力は出し切ったが、結果はふるわなかった

悔しさが残る予選でも、ファンサービスは手を抜かないニック・デフリーズ

 世界耐久選手権(WEC)第7戦「富士6時間」は27日、静岡県の富士スピードウェイで予選を行い、母国大会を迎えたトヨタガズーレーシング(TGR)は8&14番手に沈んだ。8号車のアタックを担当した平川亮は「苦しい中でもパフォーマンスは出し切れた。その面では満足しているが、結果を見ると落胆してしまう」と苦しい胸の内を明かす。

 全車両がアタックする予選では5番手に食らい付くが、トップ10が争うハイパーポールではわずかなミスで順位を落とすも、上位勢とは根本的なスピード差がある。ポールポジションを獲得したキャデラック12号車とのタイム差は約0・8秒。「想定通り。あのタイムは見えないから、特別な思いはない」と別世界のようだ。

 小林可夢偉に代わって7号車をアタックしたニック・デフリーズも「チームを挙げ、いま出せる力は出し切った」と14番手にも悪びれることはない。タイヤに厳しい車両特性を踏まえ、滑らかなドライビングを買われたが、状況を好転させることはできなかった。

 ただ、白旗を揚げるつもりはさらさらない。平川は「この苦しい時間が僕らを強くしてくれる。それに(決勝は)ぜんぜん諦めていない。ポディウムの可能性だって」と力を込め、デフリースも「予選結果がそのままレース結果になるわけではない。何が起きる分からない」と逆襲に虎視眈々(たんたん)。TGRは6時間の長丁場で粘り抜き、一つでもポジションを上げていく。

 予選はキャデラック12号車をドライブしたアレックス・リンがハイパーポールで1分28秒236をマークしてポールを奪い、同38号車のアール・バンバーが0・439秒で続いてワンツー。LMGT3クラスは、佐藤万璃音がメンバーのユナイデッドオートスポーツ95号車(マクラーレン720S)が同僚二人のアタックで2番手。元2輪王者のバレンティーノ・ロッシが乗るWRT46号車(BMW・M4)は11番手止まりで、ロッシはアタックできず。