【ボクシング】世界最速4階級王者・田中恒成さん、自身が代表務めるジム開設 会長、トレーナーの父・斉さん「仲間を大切に」という思いを披露

地元でボクシングジムを開業する田中恒成さん(左)と父・斉さん

ジムの内装

スパーリングを披露する田中恒成さん(左)

 ボクシングで世界最速4階級制覇の実績を誇る本紙評論家の田中恒成さん(30)が14日、地元の岐阜県多治見市に自身が代表を務めるジム「Bonds Boxing Gym 5」(ボンズボクシングジム)をオープンする。13日には関係者らを招いたお披露目会があり、出席者が新たな門出を祝った。

 ジムは多治見美濃焼卸センター協同組合会館(同市旭ヶ丘10)にあった120平方メートルほどの貸し会議室を改装し、リングやシャワー室など設置。落ち着いたグレーの壁紙を貼り、照明を蛍光灯からダウンライトに変更するなど内装にもこだわった。田中さんは「ボクシングジムにしてはだいぶおしゃれ」と胸を張る。

 お披露目会では、田中さんと、兄で東京五輪男子フライ級銅メダリスト亮明さんの多治見後援会によるグローブ贈呈、高木貴行市長によるミット打ちなどが行われた。さらに田中さん本人によるスパーリングもあり、出席者は大いに盛り上がった。

 ジムには選手コースも設けるが、プロ加盟の予定はなく、心身の教育に力を注ぐ予定。田中さんは「チャンピオンなんて1%の人もなれない。じゃあ残りの99%の人は失敗ですかという話になってしまうと悲しい。そうではなく、教育的な指導があれば、育ち方も変わってくる。そういったことを会長にやってほしい」と目標を語った。

 会長、トレーナーは父・斉さん(58)が務め、亮明、恒成兄弟を育て上げたメソッドを注入する。斉さんは「仲間を大切にしよう、絆を持って行動しよう」とジムの名称に込めた思いを披露した。

 一方、恒成さんはオーナーとして出資しているが「あくまで父のジム」と語り、自身が練習を指導したり、トレーナーを務めたりすることは基本的にないという。経営者として2号店の開業も視野に入れ「引退された人を会長に据えて、セカンドキャリアの場所として展開していきたい」と夢を語った。