ボクシング 金髪サイヤ人・那須川天心、取るぞWBCサムライベルト「僕のためにあるベルト」VS井上拓真 初の世界戦11・24ゴング

髪を金色に染め上げた那須川天心は、計量にパスして両手を差し上げた(撮影・山田俊介)

プロボクシングのWBC世界バンタム級王座決定戦(トヨタアリーナ東京)の前日計量が23日、東京都内で行われた。同級1位の那須川天心(27)=帝拳=と同級2位の井上拓真(29)=大橋=は、ともにリミットより100グラム軽い53・4キロで1回でパス。勝者に贈られる中央部分が金色のWBCサムライベルトがお披露目され、金髪で臨む那須川は獲得へ意欲を見せた。

両者が初めて目を合わせたフェースオフ。約30秒、ともにほとんど瞬きもせずににらみ合った。離れ際、那須川が「しっかり仕上げてきたんで」と伝えると、深くうなずいた拓真。互いに両手でがっちり握手すると、那須川は深々とお辞儀。拓真も頭を下げ返した。

「(拓真は)いい表情をしていた。あとは明日やるだけ。いつもと変わらず、『やるぞ』っていう、それだけですかね」

大舞台に慣れている那須川は冷静に語った。拓真の引き締まった肉体については「別にボディービルをやるわけじゃないんで」と気にしない。

キックボクシングからボクシングに転向して約3年、8戦目で臨む初の世界戦。勝負の一戦へ、金と黒でまだらだった髪色を明るい金に染め直した。「優勝の色とか、王冠とかチャンピオンの色って金じゃないですか」と、2戦ぶりに金髪で臨む。グローブも金色の日本製を使用する。

フェースオフ後、両手でがっちり握手する那須川天心(左)と井上拓真(撮影・山田俊介)

日本人同士のビッグマッチに向けてWBCは通常のベルトの他に特注ベルトを作製、勝者に贈ると20日に発表していた。試合の立会人を務めるWBCのマウリシオ・スライマン会長(55)=メキシコ=が計量前、中央に甲冑を着た侍などが彫られた、この特製サムライベルトをお披露目。那須川は「かっこいい。武士の心が本当に好きな僕のためにあるベルト。欲しいです」と目を輝かせた。(尾﨑陽介)

これがサムライベルト(撮影・山田俊介)

◆セミファイナルでIBF世界フェザー級挑戦者決定戦に臨む中野幹士(帝拳) 「計量が終わってほっとしている。(対戦相手のアリームは)ちっちゃいなというイメージ。どんな展開になっても必ず勝つという気持ちでリングに上がる。(メインの那須川に勝利の)バトンを渡したい」

◆バンタム級10回戦でカルデロン(メキシコ)と対戦する増田陸 「すぐに終わる可能性もあるので瞬き厳禁です」