映画『F1/エフワン』の大成功が、Apple社のアメリカF1放映権獲得の重要な後押しに? スポーツビジネス責任者明かす

 Appleは2026年からのアメリカでのF1放映権を独占的に取得した。同社が手がけた映画『F1/エフワン』の大成功が、その決断を下す上で大きな役割を果たしたようだ。

 Apple社のグローバルスポーツ責任者であるジム・デロレンゾ氏が、イギリスで行なわれたオートスポーツ・ビジネスエクスチェンジで講演。映画の成功が、レースウィーク中のライブ中継について、チームやドライバーと一体化する上で大きな自信になったと説明した。そしてこの自信が、2026年からのアメリカでのF1放映権を取得するという決断の決め手になったという。

「この映画の素晴らしい点のひとつは、世界中で大成功を収めたということだ。その点も素晴らしかった」

 デロレンゾ氏はそう語った。

「しかし我々にとって本当に重要だったのは、F1、F1チーム、そしてF1ドライバーたちと協力できたことだった。ライブ中継の放映権に興味を持ったのは、まさにその点だった」

 映画『F1/エフワン』は、多くのシーンが実際にグランプリが開催されているサーキットで撮影された。国歌斉唱の際には本物のドライバーたちと一緒にブラッド・ピットとダムソン・イドリスが並び、スターティンググリッドには映画に登場するAPX GPのマシンが並べられ、フォーメーションラップを一緒に走ることもあった。

 これらを実現する上では、映画の制作スタッフが、グランプリの運営スタッフと密に協力する必要があった。

 そして出来上がった映画『F1/エフワン』は大ヒット。6億3000万ドル(約1000億円)以上とも言われる収益を上げた。

「我々は……これはいつも話していることではあるが……取引ばかりを考えている会社ではない」

 そうデロレンゾ氏は言う。

「あらゆる面でパートナーシップという側面を重視している」

「我々が気付いたのは、F1やF1チーム、そしてドライバーたちと、これまで以上に緊密に協力できるようになったということだ」

「ファンの皆さんの体験に対するこだわり、ファンにとって正しいことをしようとする姿勢において、我々はある意味、同じような精神を持っていると言えるだろう。それが我々の考え方だ」

 そして映画の制作中に、この関係性が発展していく可能性について意識し始めたという。

「映画製作中にそれを目の当たりにしたことで、我々はより自信を持つことができた。そして中継権のチャンスが巡ってきた時に、このパートナーシップを検討し、そして追求することができた」

「どんなスポーツも、我々のお客様にとっては本当に重要なものだ。そしてそれこそが、我々にとっても重要なモノなんだ」

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