オークワの総菜専門店「アンドデリカ」が2号店を開業 百貨店内出店の勝算は
「京阪百貨店すみのどう店」(大阪府大東市)の食品フロアに、オークワ(和歌山県)の総菜専門業態「ANDDELICA(アンドデリカ)」2号店がオープンした。オークワが得意とする おいしさにこだわったインストア製造の総菜専門店を、百貨店に開業したねらいと勝算とは――。

オークワの総菜専門店「アンドデリカ」が2号店を開業 百貨店内出店の勝算は
わずか6坪の売場に70SKUを展開
オークワは1月22日、総菜専門業態「ANDDELICA(アンドデリカ)すみのどう店」(大阪府大東市:以下、すみのどう店)をオープンした。1号店「ANDDELICA谷町店」(大阪府大阪市:以下、谷町店)に続く2号店である。

オークワは1月22日、総菜専門業態「ANDDELICA(アンドデリカ)すみのどう店」(大阪府大東市)をオープン
すみのどう店は、JR学研都市線「住道」駅から徒歩3分の京阪百貨店すみのどう店内、食品フロアにテナントとして出店した。売場面積は約6坪。総菜、弁当、サラダなど約70SKUを扱い、そのうち約8割を店内調理で提供する。

総菜、弁当、サラダなど約70SKUを扱う
谷町店がオフィスワーカーを主なターゲットとしていたのに対し、すみのどう店では百貨店という立地を踏まえ、世帯人数3人以上のファミリー層に加え、百貨店を日常的に利用する支出意欲の高い層を想定している。客単価は800円超と、谷町店(約730円)やオークワの総菜売場(約600円)より一段高い水準をねらう。この水準を実現するために「今後は高単価・高質商品の開発を進めていく」と、オークワ食品事業部惣菜部惣菜課部長の新田充氏は話す。
「ライブ調理」で買い上げ点数の増加を図る
売場を見ていこう。まず注目すべきはすみのどう店から導入したライブ調理である。店内のオープンキッチンでは、チャーハンやナポリタン、卵焼き、鶏の照り焼きなどを来店客の目前で調理する。音や香りで五感に訴え、買い上げ点数の増加につなげるねらいだ。

ライブ調理で仕上げたチャーハンを詰め合わせた「鉄板炒め炒飯の自慢のレバニラ炒め弁当」(780円)
陳列台には、ライブ調理で仕上げた総菜を詰め合わせた「鉄板炒め炒飯の自慢のレバニラ炒め弁当」(780円:以下税別)、「鉄板ナポリタン」(580円)、「照り焼きチキンと旬野菜弁当」(843円)などが並ぶ。今後は高単価商品として鉄板で調理した「ステーキ弁当」(1780円)なども展開する。

ライブ調理で仕上げた照り焼きチキンが入る「照り焼きチキンと旬野菜弁当」(843円)
すみのどう店では、サラダカテゴリーの強化にも踏み込んでいる。新田氏は「谷町店は冷蔵ケースのスペースが限られており、需要が高いと見込んでいたサラダや冷菜の品揃えを十分に展開できなかった」と振り返る。運営を続けるなかで、「弁当以外で、一品でランチとして成立する総菜が欲しい」という声も繰り返し寄せられていたという。

すみのどう店では冷菜売場を広げている
こうしたニーズを踏まえ、すみのどう店では冷菜売場を広げるとともに、「サーモンのパスタサラダ」(444円)を新たに品揃えした。サラダとパスタを組み合わせ、一品で主食と野菜を同時にとれるように設計した商品で、弁当と並ぶランチの目玉として位置づけている。

「サーモンのパスタサラダ」(444円)を新たに品揃え
一方で、谷町店で支持を集めた商品の横展開も図る。「昆布のおぼろ巻きおむすび」(227円)や「桜えびおむすび」(195円)といった「おむすびの森」シリーズをすみのどう店でも展開。そのほか、谷町店でいちばん人気だという「鶏と野菜の黒酢あん弁当」もラインアップに加えている。

「昆布のおぼろ巻きおむすび」(227円)や「桜えびおむすび」(195円)といった「おむすびの森」シリーズをすみのどう店でも展開
新田氏は「谷町店は順調に推移しており、運営に手応えを感じている。すみのどう店も軌道に乗せ、今後3年間で10店舗程度を展開していきたい」と今後の展望を語る。すみのどう店については、年間売上高約6200万円を見込み、投資回収期間は4年7カ月を想定している。
<店舗情報>
オープン日 2026年1月22日