【2026年度版】厚生年金・国民年金《4月分からの改定後》基礎年金満額・厚生年金モデル世帯はひと月いくら?
- 厚生年金・国民年金《4月分からの改定後》基礎年金満額・厚生年金モデル世帯はひと月いくら?
- 【65歳以降の年金額例】男女別・働き方別《65歳以降の年金額例》5つのパターン
- パターン1:厚生年金加入が中心の男性(20年以上)の場合
- パターン2:国民年金(第1号被保険者)加入が中心の男性(20年以上)の場合
- パターン3:厚生年金加入が中心の女性(20年以上)の場合
- パターン4:国民年金(第1号被保険者)加入が中心の女性(20年以上)の場合
- パターン5:国民年金(第3号被保険者)期間が中心の女性(20年以上)の場合
- 【年金一覧表】60歳代「厚生年金・国民年金」平均ひと月いくらもらっている?
- 【厚生年金一覧表】60歳代の平均月額(60〜69歳)
- 【国民年金一覧表】60歳代の平均月額(60〜69歳)
- 【年金一覧表】70歳代「厚生年金・国民年金」平均ひと月いくらもらっている?
- 【厚生年金一覧表】70歳代の平均月額(70〜79歳)
- 【国民年金一覧表】70歳代の平均月額(70〜79歳)
- 【年金一覧表】80歳代「厚生年金・国民年金」平均ひと月いくらもらっている?
- 【厚生年金一覧表】80歳代の平均月額(80〜89歳)
- 【国民年金一覧表】80歳代の平均月額(80〜89歳)
- 【60歳~90歳以上】厚生年金・国民年金《平均・個人差》を男女別グラフで見る
- 厚生年金《平均月額の男女差・個人差に着目》
- 国民年金《平均月額の男女差・個人差に着目》
- 平均寿命《男性81.09年、女性87.13年》長生き時代への備えを考えよう
60歳代・70歳代・80歳代「年齢別の平均月額」一覧表リストで見る。《平均・個人差》男女別グラフも

【2026年度版】厚生年金・国民年金《4月分からの改定後》基礎年金満額・厚生年金モデル世帯はひと月いくら?
2026年1月23日、令和8年度(2026年度)の年金額改定が厚生労働省に公表されました。物価や賃金の動向を反映し、国民年金・厚生年金ともに4年連続のプラス改定が決まっています。
しかし、物価上昇率(3.2%)に比べると受給額の伸びは抑えられており、依然として「実質的な目減り」への不安は拭えません。
また、政府が導入を目指す「給付付き税額控除」など、これまでの現金給付とは異なる新しい支援の形も、いよいよ議論が具体化しています。
こうした制度の転換期に備えるためには、まず「今のシニア世代が実際にいくら受給しているのか」という現実を知ることが、自分らしい老後設計の第一歩となります。
今回は、最新の統計データをもとに、60代から80代までの年齢別・男女別の平均年金月額を詳しく確認していきましょう。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
厚生年金・国民年金《4月分からの改定後》基礎年金満額・厚生年金モデル世帯はひと月いくら?
公的年金の支給額は、物価や現役世代の賃金の動きを踏まえて毎年調整されます。
2026年1月23日、厚生労働省は2026年度(令和8年度)の年金額例を公表。年度替わりの4月分の年金から適用される改定率は、国民年金(基礎年金)が+1.9%、厚生年金(報酬比例部分)が 2.0%となりました。

2026年度(4月分~)の年金額
・国民年金(老齢基礎年金・満額):月額7万608円(1人分 ※1)
・厚生年金(夫婦2人分のモデルケース):月額23万7279円(夫婦2人分※2)
※1 昭和31年4月1日以前に生まれた方の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万9108円(前年度比+1300円)です。
※2 平均的な収入(賞与を含む月額換算で45万5000円)の男性が40年間就業した場合に受け取り始める年金額(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金満額)の給付水準です。
国民年金のみを受給する場合、保険料を全期間納めて満額(※3)であっても、月額は7万円を下回ります。
さらに、受給開始を75歳まで遅らせる「繰下げ受給」(※4)を利用したとしても、月額13万円には届きません。
※3 国民年金の保険料を40年間(480カ月)納付した場合に、65歳から受け取れる満額の年金額を指します。
※4 繰下げ受給とは、年金の受け取り開始を66歳から75歳までの間で遅らせる制度です。1カ月遅らせるごとに0.7%増額され、75歳開始では最大84%増額されます。
さらにいうと、上記はあくまで「モデル世帯」の数字です。実際には、現役時代の働き方や年金への加入期間、収入によって老後の年金額には大きな個人差が生じます。
ご自身の見込み額は「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で把握しておきましょう。
【65歳以降の年金額例】男女別・働き方別《65歳以降の年金額例》5つのパターン
老後に受け取る年金額は、現役時代の年金加入状況によって水準が大きく異なります。現在の働き方やライフスタイルが、将来の年金収入に直接結びついているのです。
今回の年金額改定に合わせて厚生労働省が公表した、「多様なライフコースに応じた年金額(概算)」を参考に、具体的な金額を確認してみましょう。
このデータは、令和6年財政検証の分布推計を基に、2026年度(令和8年度)の年金額を加入期間や収入状況別に算出したものです。
性別や経歴の類型に応じて、「年金額の目安」が5つのパターンに分類されています。

多様なライフコースに応じた年金額(概算)
パターン1:厚生年金加入が中心の男性(20年以上)の場合
年金月額の目安: 17万6793円(前年比 +3336円)
・平均厚生年金期間:39.8年
・平均収入:50万9000円
・基礎年金:6万9951円
・厚生年金:10万6842円
パターン2:国民年金(第1号被保険者)加入が中心の男性(20年以上)の場合
年金月額の目安: 6万3513円(前年比 +1169円)
・平均厚生年金期間:7.6年
・平均収入:36万4000円
・基礎年金:4万8896円
・厚生年金:1万4617円
パターン3:厚生年金加入が中心の女性(20年以上)の場合
年金月額の目安: 13万4640円(前年比 +2523円)
・平均厚生年金期間:33.4年
・平均収入:35万6000円
・基礎年金:7万1881円
・厚生年金:6万2759円
パターン4:国民年金(第1号被保険者)加入が中心の女性(20年以上)の場合
年金月額の目安: 6万1771円(前年比 +1135円)
・平均厚生年金期間:6.5年
・平均収入:25万1000円
・基礎年金:5万3119円
・厚生年金:8652円
パターン5:国民年金(第3号被保険者)期間が中心の女性(20年以上)の場合
年金月額の目安:7万8249円(前年比 +1439円)
・平均厚生年金期間:6.7 年
・平均収入:26万3000円
・基礎年金:6万9016円
・厚生年金:9234円
受給額の差は、現役時代の厚生年金加入期間と収入に直結しています。基礎年金のみの方と会社員では、報酬比例部分の有無により月11万円以上の開きが生じるケースも珍しくありません。
【年金一覧表】60歳代「厚生年金・国民年金」平均ひと月いくらもらっている?
ここからは、今のシニア世代が実際にどのくらいの年金を受け取れているかを見ていきましょう。60歳代~80歳代の各年齢の平均年金月額を、厚生年金と国民年金それぞれ確認します。
なお、ここで紹介する厚生年金の月額には、国民年金(老齢基礎年金)の月額部分が含まれます。
【厚生年金一覧表】60歳代の平均月額(60〜69歳)

60歳代の厚生年金の平均月額
・60歳:9万9664円
・61歳:10万4455円
・62歳:10万9323円
・63歳:6万8758円
・64歳:8万3901円
・65歳:14万9862円
・66歳:15万2378円
・67歳:15万2356円
・68歳:15万2709円
・69歳:15万1284円
【国民年金一覧表】60歳代の平均月額(60〜69歳)

60歳代の国民年金の平均月額
・60歳:4万5186円
・61歳:4万6371円
・62歳:4万7784円
・63歳:4万7258円
・64歳:4万7896円
・65歳:6万1240円
・66歳:6万1369円
・67歳:6万1345円
・68歳:6万1293円
・69歳:6万978円
老齢年金の一般的な受給スタート年齢は原則65歳。
65歳未満は繰上げ受給(※1)を選んだ人や、特別支給の老齢厚生年金(※2)の報酬比例部分のみを受給している人の年金額となるため、厚生年金・国民年金ともに65歳以降よりも少なめです。
65歳から69歳までの平均年金月額は、厚生年金14~15万円台、国民年金6万円台となっています。
※1 繰上げ受給:老齢年金を60歳~64歳までで前倒しして受け取ること。繰上げた月数に応じて年金が減額(0.4%/月)され、一度決まった減額率は生涯変わりません。
※2 特別支給の老齢厚生年金:昭和60年の法改正により厚生年金の受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられた際、受給開始年齢を段階的に引き上げるために設けられた制度。年齢など一定条件を満たす場合に受け取ることができます。
【年金一覧表】70歳代「厚生年金・国民年金」平均ひと月いくらもらっている?
70歳代の各年齢の平均年金月額を見ていきます。
【厚生年金一覧表】70歳代の平均月額(70〜79歳)

70歳代の厚生年金の平均月額
・70歳:15万455円
・71歳:14万8371円
・72歳:14万6858円
・73歳:14万5583円
・74歳:14万7774円
・75歳:15万1410円
・76歳:15万1241円
・77歳:15万962円
・78歳:15万862円
・79歳:15万3115円
【国民年金一覧表】70歳代の平均月額(70〜79歳)

70歳代の国民年金の平均月額
・70歳:6万1011円
・71歳:6万770円
・72歳:6万234円
・73歳:6万32円
・74歳:5万9813円
・75歳:5万9659円
・76歳:5万9555円
・77歳:5万9349円
・78歳:5万9124円
・79歳:5万8676円
70歳代の平均年金月額は、厚生年金14~15万円台、国民年金5万8000~6万円台でした。
【年金一覧表】80歳代「厚生年金・国民年金」平均ひと月いくらもらっている?
80歳代の各年齢の平均年金月額はどうでしょう。
【厚生年金一覧表】80歳代の平均月額(80〜89歳)

80歳代の厚生年金の平均月額
・80歳:15万3729円
・81歳:15万5460円
・82歳:15万7744円
・83歳:15万9994円
・84歳:16万2555円
・85歳:16万3947円
・86歳:16万5577円
・87歳:16万5557円
・88歳:16万6200円
・89歳:16万6767円
【国民年金一覧表】80歳代の平均月額(80〜89歳)

80歳代の国民年金の平均月額
・80歳:5万8623円
・81歳:5万8269円
・82歳:5万8003円
・83歳:5万7857円
・84歳:5万9675円
・85歳:5万9425円
・86歳:5万9228円
・87歳:5万9204円
・88歳:5万8756円
・89歳:5万8572円
80歳代の平均受給額は、厚生年金15万円~16万円台、国民年金5万8000円~9000円台です。
いずれの年代においても、平均年金月額に大きな年齢差は見られませんでした。しかし、これはあくまでも「各年齢の平均」である点には留意が必要です。
老後に受け取る年金額は、現役時代の年金加入状況によって人それぞれとなっています。
【60歳~90歳以上】厚生年金・国民年金《平均・個人差》を男女別グラフで見る
ここからは、全受給権者(60歳~90歳以降)の年金月額の個人差・男女差も確認していきます。
厚生年金《平均月額の男女差・個人差に着目》

厚生年金《平均月額の男女差・個人差》
〈全体〉平均年金月額:15万289円
・〈男性〉平均年金月額:16万9967円
・〈女性〉平均年金月額:11万1413円
※国民年金の金額を含む
年金月額階級ごとの受給者数
・~1万円:4万3399人
・1万円以上~2万円未満:1万4137人
・2万円以上~3万円未満:3万5397人
・3万円以上~4万円未満:6万8210人
・4万円以上~5万円未満:7万6692人
・5万円以上~6万円未満:10万8447人
・6万円以上~7万円未満:31万5106人
・7万円以上~8万円未満:57万8950人
・8万円以上~9万円未満:80万2179人
・9万円以上~10万円未満:101万1457人
・10万円以上~11万円未満:111万2828人
・11万円以上~12万円未満:107万1485人
・12万円以上~13万円未満:97万9155人
・13万円以上~14万円未満:92万3506人
・14万円以上~15万円未満:92万9264人
・15万円以上~16万円未満:96万5035人
・16万円以上~17万円未満:100万1322人
・17万円以上~18万円未満:103万1951人
・18万円以上~19万円未満:102万6888人
・19万円以上~20万円未満:96万2615人
・20万円以上~21万円未満:85万3591人
・21万円以上~22万円未満:70万4633人
・22万円以上~23万円未満:52万3958人
・23万円以上~24万円未満:35万4人
・24万円以上~25万円未満:23万211人
・25万円以上~26万円未満:15万796人
・26万円以上~27万円未満:9万4667人
・27万円以上~28万円未満:5万5083人
・28万円以上~29万円未満:3万289人
・29万円以上~30万円未満:1万5158人
・30万円以上~:1万9283人
厚生年金(国民年金を含む)の場合、月額1万円未満となるケースから、30万円以上の高額受給者まで、幅広い受給額ゾーンに分布しており、個人差の大きさが分かります。
また、男女全体の平均年金月額は15万円台ですが、男性平均は女性平均よりも6万円ほど多くなっています。
国民年金《平均月額の男女差・個人差に着目》

国民年金《平均月額の男女差・個人差》
〈全体〉平均年金月額:5万9310円
・〈男性〉平均年金月額:6万1595円
・〈女性〉平均年金月額:5万7582円
年金月額階級ごとの受給者数
・1万円未満:5万1828人
・1万円以上~2万円未満:21万3583人
・2万円以上~3万円未満:68万4559人
・3万円以上~4万円未満:206万1539人
・4万円以上~5万円未満:388万83人
・5万円以上~6万円未満:641万228人
・6万円以上~7万円未満:1715万5059人
・7万円以上~:299万7738人
国民年金の平均年金月額は、男性が6万円台、女性が5万円台です。
3万円未満の低年金となる人も一定数存在するものの、ボリュームゾーンは「6万円以上~7万円未満」。満額に近い受給額を受け取る人が少なくないことがうかがえます。
平均寿命《男性81.09年、女性87.13年》長生き時代への備えを考えよう
私たちは日頃「平均寿命」という言葉を何気なく使っていますが、これは0歳の平均余命を指します。
厚生労働省が2025年7月25日に公表した「令和6年簡易生命表の概況」によると、最新の平均寿命は男性が81.09年、女性が87.13年でした。
前年と比較すると、男性は横ばい(▲0.00年)、女性はわずかに下回りました(▲0.01年)。また、平均寿命の男女差は6.03年で、前年より▲0.01年とわずかながら縮まっています。
過去の推移も見てみましょう。

出所:厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」1 主な年齢の平均余命
・昭和22年:男50.06 女53.96 男女差3.90
・昭和25-27年: 男59.57 女62.97 男女差3.40
・昭和30年: 男63.60 女67.75 男女差4.15
・昭和35年: 男65.32 女70.19 男女差4.87
・昭和40年: 男67.74 女72.92 男女差5.18
・昭和45年: 男69.31 女74.66 男女差5.35
・昭和50年: 男71.73 女76.89 男女差5.16
・昭和55年: 男73.35 女78.76 男女差5.41
・昭和60年: 男74.78 女80.48 男女差5.70
・平成2年: 男75.92 女81.90 男女差5.98
・平成7年: 男76.38 女82.85 男女差6.47
・平成12年 :男77.72 女84.60 男女差6.88
・平成17年:男78.56 女85.52 男女差6.96
・平成22年:男79.55 女86.30 男女差6.75
・平成27年 男80.75 女86.99 男女差6.24
・令和2年 男81.56 女87.71 男女差6.15
・令和3年 男81.47 女87.57 男女差6.10
・令和4年 男81.05 女87.09 男女差6.03
・令和5年 男81.09 女87.14 男女差6.05
・令和6年 男81.09 女87.13 男女差6.03
長期的なデータを見ると、男女ともに平均寿命が大きく延びており、「人生100年時代」が現実味を帯びてきたことを実感することができます。
長くなった老後を豊かに過ごすためには、現役時代からの計画的な貯蓄や資産形成、さらには公的年金制度への理解が大切となってくるでしょう。
まとめにかえて
最新の年金受給状況や平均寿命の推移を概観すると、多様なライフスタイルに応じた備えの重要性が浮かび上がります。
厚生年金と国民年金の受給額には大きな開きがあり、さらに同じ制度内でも現役時代の就業状況によって受け取る金額は大きく異なります。
平均寿命が延び続ける現代において、公的年金は一生涯受け取れる貴重な財源ですが、それだけで全ての生活費を賄うのは工夫が必要なケースも少なくありません。
政府が検討している新たな税制上の支援策や、現行の年金生活者支援給付金などの制度を正しく理解し、活用していく視点が求められます。
また、新NISAなどを用いた長期的な資産形成についても、ご自身の状況に合わせて無理のない範囲で検討してみるのがよいでしょう。
これからの長い老後をより豊かに過ごすために、まずは自分自身の年金見込み額を把握し、早めに対策を立てていくことが安心への近道となります。
参考資料
・厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」II 各種世帯の所得等の状況
・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
・日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
・厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
・厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
・政府広報オンライン「年金の手続。国民年金の第3号被保険者のかたへ。」
・日本年金機構「国民年金の第3号被保険者制度のご説明」
・厚生労働省「年金制度改正法が成立しました」
・厚生労働省「令和6年簡易生命表の概況」1 主な年齢の平均余命
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