「年金で不自由なく暮らせる」と答えた人はどのくらい? 無理な場合の対応策にも注目【iDeCo加入者2026年3月速報】

「年金で不自由なく暮らせる」と答えた人はどのくらい? 無理な場合の対応策にも注目【iDeCo加入者2026年3月速報】

iDeCoの総加入者数は前年同月比7.9%増

iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)の最新概況が2026年3月2日に国民年金基金連合会より発表され、2026年1月の新規加入者数は4万8172人(前年同月比100.9%)、加入者総数は386万5572人(同107.9%)となった。

新規加入者数の内訳は、第1号加入者(自営業者等)が5255人(同131.5%)、第2号加入者(会社員・公務員)が4万1370人(同98.0%)、第3号加入者(専業主婦・主夫)が1189人(同97.1%)。

iDeCo新規加入者数の推移(2026年1月)拡大表示

出所:iDeCo公式サイト「加入等の概況」

なお、iDeCoの全体の平均掛金額は1万6646円。内訳は第1号加入者が2万7223円、第2号加入者が1万5396円、第3号加入者1万4054円となっている。拠出限度額が高い第1号加入者が多い。

また、従業員のiDeCoに企業が掛金を上乗せ拠出するiDeCo+(イデコプラス、中小事業主掛金納付制度)は9766事業所(同112.9%)で実施、対象者数は6万2236人(同112.9%)となった(2026年1月末)。

「年金でさほど不自由なく暮らせる人」は1割

老後は年金だけで暮らせるのか。誰もが気になるテーマだが、最新調査の結果を参考にヒントを見つけ出したい。

全国 5000世帯を対象にした「家計の金融行動に関する世論調査2025年」(金融経済教育推進機構)では、年金に対する考え方について10年間にわたって継続調査している。その結果を見てみよう。

年金に対する考え方 拡大表示

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2025年(二人以上世帯調査)」※調査対象:世帯主が20歳以上80歳未満かつ世帯員2人以上の全国5000世帯

2025年の結果を見ると、年金で「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と感じる人が35.2%に達する一方で、「ゆとりはないが、日常生活程度はまかなえる」と答えた人が52.8%と過半数に上った。さらに、「年金でさほど不自由なく暮らせる」という人は12.0%となっている。

経年推移を見ると、2016年から2025年にかけての年金に対する考え方には明らかに変化が表れている。「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答した人の割合は、2016年の46.2%から2025年の35.2%へと約10ポイント減少。さらに「年金でさほど不自由なく暮らせる」と回答した人は、2016年の4.0%から2025年の12.0%へと3倍に増加している。この変化は、過去10年間の株高基調の影響やNISAやiDeCoなどの資産形成制度の普及に伴う老後準備への意識の高まりを示している可能性がある。

iDeCoという選択肢

公的年金の不足分を補うための有効な手段として、iDeCo(個人型確定拠出年金、イデコ)がある。iDeCoは毎月一定額を積み立てて運用し、60歳以降に受け取ることができる私的年金制度だ。iDeCoの主なメリットは次の3つとなる。

- 掛金が全額所得控除の対象となり、税負担が軽減される

- 運用益は非課税(通常の投資では運用益に約20%の税金がかかる)

- 受取時にも税制優遇措置がある

公的年金だけに頼るのでは心もとない、という人も多いだろう。多様な収入源を組み合わせた老後設計が必要となる今後は、iDeCoのような税制優遇制度も活用しながら早めの老後準備を始めることが重要だ。

Finasee編集部

「一億総資産形成時代、選択肢の多い老後を皆様に」をミッションに掲げるwebメディア。40~50代の資産形成層を主なターゲットとし、投資信託などの金融商品から、NISAや確定拠出年金といった制度、さらには金融業界の深掘り記事まで、多様化し、深化する資産形成・管理ニーズに合わせた記事を制作・編集している。

米「プライベートクレジット解約停止」問題はなぜ起きた? 個人投資家がオルタナ投資を始める前に知っておくべき“ある盲点”

「思ったほど増えていない」と驚かないために知っておきたい“金利ある世界”で変わる確定拠出年金「債券型」投資信託との付き合い方

TOYO TIRE【5105】株価なぜ強い?「量より質」で利益率16% 焦点は新中計、手薄の株主還元は強化されるか