オルカンの平均利回りはいくら? 直近1年間では20パーセント超えに《直近1年・3年・5年・設定来の運用実績》eMAXIS Slim(全世界株式)オールカントリーの魅力とリスク
米国6割「NVIDIA・APPLE・MICROSOFT」などに分散投資

オルカンの平均利回りはいくら?直近1年間では20パーセント超えに《直近1年・3年・5年・設定来の運用実績》eMAXIS Slim(全世界株式)オールカントリーの魅力とリスク
投資信託の代名詞とも言える「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、通称オルカン。その勢いはとどまるところを知りません。2025年初頭には5兆円規模だった純資産総額は、わずか1年で10兆円の大台を突破しました。
この背景には、旺盛な資金流入だけでなく、世界的な株高と歴史的な円安という「ダブルの追い風」による評価額の押し上げがありました。しかし、「みんなが買っているから安心」という風潮に流されるのは禁物です。
本記事では、2026年現在の最新データをもとに、オルカンの投資先やリスク、コストを確認していきます。納得感を持って資産運用を続けるための判断材料としてお役立てください。
※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
「オルカン」の平均利回りは何パーセント?
オルカンは2018年10月31日に設定されたファンドです。

オルカンの基準価額及び純資産総額の比較
2026年2月末時点から過去を振り返ると、平均利回りは次のようになります。
期間:累積騰落率(運用年数)年平均利回り
・過去1年間:+28.94%(1年)28.94%
・過去3年間:+102.33%(3年)26.47%
・過去5年間:+156.19%(5年)20.70%
・設定来:+245.42%(約7.33年)18.35%
直近の年利回りは約20%前後。1年前に投資を始めた人であれば、資産が3割近く増えている計算になります。この絶好調を支えたのは、主に以下の2点です。
・米国ハイテク株の独走:エヌビディアを筆頭とする米国のテック企業が、世界市場を力強く牽引しました。
・円安によるボーナス:外貨建て資産であるため、円安が進むほど円ベースの評価額が底上げされました。
ただし、注意が必要なのは、「平均」とはあくまで平らにならした数字だということです。
実際には、プラスになる年もあれば、大きく下落する局面も。「常に右肩上がり」という幻想を捨て、元本割れの時期を耐える覚悟が投資には不可欠です。
「オルカン」の投資国は6割が米国、NVIDIAやAPPLEなどに分散投資
オルカンは「1本で世界中に分散投資ができる」のが売りですが、その内訳を詳しく見ていくと、特定の傾向が見えてきます。
組入上位10ヵ国・地域(2026年1月末時点)
1 :アメリカ 61.9%
2 :日本 5.0%
3 :イギリス 3.3%
4 :カナダ 3.0%
5 :台湾 2.4%
6 :フランス 2.2%
7 :スイス 2.1%
8 :ドイツ 2.0%
9 :ケイマン諸島 1.8%
10: 韓国 1.8%
組入上位10銘柄(2026年1月末時点)
銘柄 (国・地域 業種) 比率
1: NVIDIA CORP (アメリカ 情報技術) 4.8%
2 :APPLE INC (アメリカ 情報技術) 3.9%
3 :MICROSOFT CORP (アメリカ 情報技術) 3.1%
4 :AMAZON.COM INC (アメリカ 一般消費財・サービス) 2.4%
5 :ALPHABET INC-CL A (アメリカ コミュニケーション・サービス) 2.0%
6 :ALPHABET INC-CL C (アメリカ コミュニケーション・サービス) 1.7%
7 :META PLATFORMS INC-CLASS A (アメリカ コミュニケーション・サービス) 1.6%
8 :BROADCOM INC (アメリカ 情報技術) 1.5%
9 :TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC (台湾 情報技術) 1.4%
10 :TESLA INC (アメリカ 一般消費財・サービス) 1.2%
ご覧の通り、全世界と言いながらも約6割がアメリカ市場に集中しています。
もし「S&P500」などの米国株ファンドをすでに持っている場合、オルカンを追加で購入すると、資産の大部分が米国株に偏ってしまうことになります。
一方で、オルカンの優れた点は「自動リバランス」です。
将来、アメリカ以外の国が台頭してくれば、その成長に合わせて投資比率を勝手に調整してくれます。
時代の変化に合わせて、ポートフォリオを自動で塗り替えてくれるメンテナンスフリーな仕組みこそが、最大のメリットと言えるでしょう。
オルカンはベンチマークを上回っている
オルカンのようなインデックスファンドは、目標とする指数(MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス)と全く同じ動きを目指します。
しかし実際の運用では、指数との乖離(トラッキングエラー)が発生しがち。その点、オルカンは設定以来、ベンチマークを1.4%上回る成績を残しています。

オルカン騰落率
直近3年のデータを見ても、一貫して指数と同等、あるいはそれ以上の成果を出し続けており、運用力の高さが証明されています。
オルカンは低コストも魅力のひとつに…運用コスト(信託報酬)は何パーセント?
オルカンが人気なのは、単に成績が良いからだけではありません。徹底的なコストの安さが、投資家の手元に残る利益を守っているからです。
信託報酬(年率):0.05775%以内(税込)
100万円を1年間預けても、手数料はたったの577円程度。一般的なアクティブファンド(年率1.5%程度)と比較すると、その差は25倍以上にもなります。
長期投資において、この数パーセントのコスト差は見過ごせません。
オルカンはこのコストを極限まで抑えることで、投資家が市場の成長をそのまま享受できる仕組みを整えているのです。
まとめ
2026年、オルカンは純資産10兆円を超える巨大ファンドとなりました。
米国株の恩恵と円安により、直近の利回りは20%という異例の高水準にありますが、これはあくまで「今」の結果です。
投資対象の6割が米国であるという特性や、相場の急落リスクを正しく理解した上で、「自分のリスク許容度の範囲内」で淡々と継続すること。それが、ブームに振り回されずに資産を築くための最も確かな近道となるはずです。
【投資に関するご注意】 本記事は、特定の金融商品の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。投資には元本を割り込むリスクがあります。投資に関する最終的な判断は、必ずご自身の責任において行われるようお願いいたします。
参考資料
・三菱UFJアセットマネジメント「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
・三菱UFJアセットマネジメント株式会社「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)月次レポート」
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