クマ被害の救世主は“軌陸車”?JR東 秋田支社で安全対策を強化

GV-E400系 2025年05月31日撮影

JR東日本秋田支社は2026年4月23日、熊などの野生動物による被害対策の強化について発表しました。鉄道施設周辺での熊の目撃や列車との接触が増加していることを受け、安全確保と侵入抑制を目的とした取り組みを進めます。

同社によると、2021年度から2025年度にかけて秋田支社管内では熊の接触・目撃件数が増加傾向にあり、特に2025年度は接触51件、目撃167件といずれも過去最多を記録しました。この状況を踏まえ、鉄道運行や現場作業の安全性向上が急務となっています。

【年度別 接触/目撃件数】(秋田支社管内)

©JR東日本

このため今年度は、熊の線路侵入を抑制するための忌避剤散布を拡大します。対象路線は田沢湖線、奥羽本線、羽越本線、五能線、北上線の一部区間で散布延長は196kmと、2025年度の64kmから約3倍規模へ拡大する計画です。

あわせて、線路の巡回・点検作業の安全性向上を目的に、5月から巡回用軌陸車を導入します。従来のレールスクーターに比べ、車内での待避が可能で天候の影響を受けにくく、作業時の安全性向上が期待されています。これにより作業負担の軽減と効率化も図ります。

巡回用軌陸車

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レールスクーター

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さらに、熊の出没情報をリアルタイムで共有するアプリの試行も同月から開始します。現場での目撃情報を簡単に登録・共有できる仕組みとし、作業前に最新の状況を把握することでリスク低減につなげる狙いです。

熊出没情報のリアルタイム共有に向けたアプリの試行

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近年、日本国内では人里への熊の出没が全国的に増加し、人身被害や交通への影響も深刻化しています。鉄道分野においても例外ではなく、列車との接触や運行への影響が顕在化しており、各事業者による対策強化が求められています。

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