バンダイ新商品で「ランダム販売取りやめ」の事例、背景に商法全体への“疲弊不満”の高まりか 複数の調査結果が話題に

(中国上海・2025年7月11日/編集部撮影)
株式会社バンダイは4月末日、同社ブランド・クレアボーテより展開を予定していた一部商品について、ランダム仕様での販売を取りやめ通常販売とすることを明らかにした。
【画像】【表】ランダム販売は好き?嫌い?代替として実施してほしい施策は…調査概要まとめ(全2枚)
ブランド公式によると対象になるのはアニメゲーム作品とコラボしたコスメシリーズ「キャラコスメチケット」より『アイドリッシュセブン』および『刀剣乱舞ONLINE』の各商品で、当初は8種類〜のBOX販売となっていた。→詳細
しかし社内での検討を経て、「お好きな種類をお選びいただける仕様へ変更させていただくこととなりました」と発表。価格については「現行価格を維持したままご提供いたします」とし、コストアップなく仕様変更を実現する。
ただし、仕様変更に伴い発売時期も当初予定から変更となり、キャラコスメチケット アイドリッシュセブンは今年8月、刀剣乱舞ONLINEは9月をそれぞれ発売予定。更後の詳細な仕様についてはクレアボーテ公式Xアカウント(@creerbeaute)にて改めて案内されるとのこと。
この変更をめぐっては具体的な理由は示されていないものの、以前より指摘されていた「ランダム販売」に対する不満や是正を求める声が直近より高まっていることも無縁ではないとみられる。
話題の発端の一つとなったのは、バンダイのグループ会社であるBANDAI SPIRITSが2026年2月に実施した調査。
同社は第3回「BANDAI SPIRITS大人アンケート調査」として、18〜59歳の男女1,032人を対象に「ランダムグッズに関する実態調査」を実施し、6割超が「月1以上買う」と回答した。
また、ユーザーアンケートではランダムグッズの魅力として「ドキドキ・ワクワク感」と「目当てを引けたときの嬉しさ」がトップ2に挙がり、体験としての感情的な価値が支持されていることが示された。
一方でこの調査結果はSNS上で波紋を呼んだ。
コアなファン層からは推しキャラクター以外が当たる、いわゆるハズレ問題や出費への不満が根強く「本当は選びたい」「仕方なく購入している」といった、事実上選択肢がないための判断だとする指摘が相次いだ。
【当時の記事】推し活で増えるランダム販売、6割超が「月1以上買う」バンダイが魅力調査、世間で否定的な意見も
ランダム販売への不満契機に他社アンケート結果も話題に
その後、他のマーケティング企業から類似の「ランダム販売」に関するアンケートが行われ、そのうち株式会社Hamaru Strategyの調査では公開から1週間の間にのべ35,866件の回答が集まり、自由記述の設問の累計文字数は269万4,939文字に至ったという。
中間発表によると「ランダムグッズは好きですか」の設問に対し「嫌い」「非常に嫌い」の合計割合が89.9%に達していることが明らかに。

ランダム販売に関するポジネガ調査(株式会社Hamaru Strategy)
また、ランダムグッズの影響でコンテンツ自体への印象が悪い方向に変わった経験が「よくある」「たまにある」の合計が85.2%に達していた。
一方、ランダム販売をやめ選んで買えるようにするための代替策として「単価が上がる」を挙げる割合は89.7%となり、価格転嫁に対してある程度許容出来る層がいることも示されていた。(詳細)

「ランダム販売の代わり、もしくはランダム販売と同時に実施してほしい施策」
なお同社担当者は以前、キャラクタービジネスの関係者と日常的に接する中で、ランダムグッズへのマイナスな意見を認識していない権利元やメーカーが少なくなく「ランダムグッズは通常のグッズより多くのファンに買ってもらえることから、好かれているものだと認識している」担当者も多いとの実態を把握していると言及。
一部からはメーカーに対し是正を求めるよう呼びかける消費者も確認されており、メーカー側の対応含め今後の動きに注目される。
※本記事は「オタク総研(https://0115765.com)」で掲載された内容の二次配信です