国内金融資産に過去最高の海外資金流入、米国から流出の受け皿に
(ブルームバーグ): 海外から国内の債券・株式に流入した資金の額が4月、過去最高になる見通しだ。投資家は米国資産に代わる投資先を探している。
財務省が24日に発表した対外・対内証券売買契約等の状況によると、月初からの海外勢の国内債券と株式の買越額は合わせて9兆6400億円。月次の指定報告機関ベースの統計と国際収支統計によれば、これは月間の買越額として過去最高だ。
海外資金の流入は、米国の関税引き上げによるスタグフレーション(景気停滞と物価上昇の同時進行)懸念の高まりから、世界の資金が米国市場から流出しているという臆測を裏付ける。また、トランプ米大統領がパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長に対して利下げを要求したことから、FRBの独立性にも不透明感が生じている。

Foreign Inflows Surge in Japanese Bonds and Stocks
みずほ証券の大森翔央輝チーフ・デスク・ストラテジストは、「海外投資家は日本の金融資産を安全資産とみなして保有を拡大した」とみる。「円は依然として比較的弱く、日本の金融資産が過小評価されていると認識されたのかもしれない」と言う。
4月の流入額のうち約3分の2を債券が占め、その買越額は過去最高を記録した。国内株式の買いも2年ぶりの高水準。
大森氏は、トランプ氏の最近の発言がやや穏やかになったことから、足元の流入は減速している可能性があると指摘した。
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