日米「為替目標議論せず」 財務相会談、協議は継続

握手する加藤財務相(右)とベセント米財務長官=24日、ワシントン(財務省提供)

 【ワシントン共同】加藤勝信財務相は24日(日本時間25日)、米首都ワシントンでベセント財務長官と会談し、為替分野で協議した。加藤氏は会談後の記者会見で「(米国から)為替水準の目標に関する話はなかった」と述べた。日米両政府は為替に関して引き続き緊密に協議を続けることで一致した。

 加藤氏は「為替レートは市場で決定されることや、過度な変動が経済に悪影響を与えるとの認識を再確認した」とも明らかにした。貿易赤字の削減を掲げるトランプ大統領は自国企業の輸出に不利な円安ドル高を問題視しており、円安是正を求めるとの観測も広がっていた。

 トランプ政権が導入した高関税措置を巡っては為替も焦点の一つになっている。赤沢亮正経済再生担当相とベセント氏らとの16日の会談では議題とならず、財務相間で協議すると両政府が確認していた。

 ベセント氏は24日の会談に先立って共同通信などの取材に応じ「日本が先進7カ国(G7)の合意を尊重することを期待している」と語った。G7では競争力を高めるために為替を操作しないことで合意している。

加藤勝信財務相、ベセント米財務長官(ゲッティ=共同)

米、「円」水準で目標求めず 財務長官、対日貿易交渉で

財務省、米関税で先行き懸念 景気判断は維持、財務局長会議

石破首相、関税交渉の態勢強化 野田氏「米国はWTO違反」